2022年08月25日
幻の繭の形のお菓子 と 現代の繭の形のお菓子
幻の繭の形のお菓子 と 現代の繭の形のお菓子
先に、『茨城3つの養蚕信仰の聖地について』というシリーズで、考察を書いてきました (最新記事:茨城3つの養蚕信仰の聖地について(8) 誰が語り伝えてきたのか:中世神話としての金色姫譚)。
そんな目で見ると、養蚕にちなんだお菓子があることに気がつきました。
それはもう作られなくなってしまった『幻の味』 もありますし、現在 販売されているお菓子・和菓子もあります。
特に、白くて綺麗な形の『繭』をモチーフにしたお菓子も見かけます。
今回は、茨城県内で見つけた 『繭』にちなんだお菓子についてです
。
『幻の味』 と 『現代の味』 の2つに分けてみてきましょう。
(1) 『幻の味』 編
筑波山南麓、現在のつくば市に昔あったという、養蚕にちなんだお菓子です。
文献(筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号 平成19年6月30日発行)によると、
その昔、蚕影山神社に参詣者が多かったころ、繭をかたどったお菓子や、蚕の食べ物の桑の葉をかたどった
お菓子が作られ、売られていたそうです。
一つは、蚕影山神社入り口の春喜屋さんで売られていた、『繭の形のお菓子』。
もう一つは、神郡の桜井菓子店さんで作られていた、『桑の葉模様のお菓子』。
とのこと。
以下、同誌による平成19年の時の情報です。
① 春喜屋さんの、繭の形のお菓子
春喜屋さんには、そのお菓子を焼くための銅製の方が残っているとのことで、写真も載っています。
いわゆる『やっとこ』のような柄の先の両方が長方形の形になっているのが見えます。
多分この長方形の内側が、繭の形になっていて、その中に材料を入れて、両側を合わせて、炭火でじっくり手作業で焼いたのでしょう。
今の器具で言えば、ワッフルやホットサンドを一つ一つ作る、鉄製のメーカーに近いです。
ただ、形が『繭型』という特殊な形。
作り方は同文献によると、
『もち米を原料に、あるもの(企業秘密)を混ぜて、この型に入れて炭火で焼く』
そうです。
そうすると『ふんわりふっくら繭の形になり』『砂糖をまぶして出来上がり』。
そして、気になるお味は『ほんのり甘くさくさくした味』
とのこと。
美味しそうです!
そして、企業秘密の『あるもの』とは?! 何だろう?
当時は下館の専門職人さんが焼いて、オートバイで卸に来られたそうですが、その職人さんも亡くなり、作れる人がいなくなってしまったとのこと。
熟練の職人技で焼き上げたお菓子だったのでしょう
。
残念・・・
。
② 桜井菓子店さんの、桑の葉模様のお菓子
あんドーナッツで有名な神郡の桜井菓子店さんがその昔に製造していたのが 『桑の葉模様のお菓子』だそうです。
こちらは、『もち米を粉にしたみじん粉に、砂糖と水飴を入れてかため、型で焼いたお菓子』で、
『白いお菓子ですが、桑の葉の部分のみ、緑に彩色したそうです』
とのこと。
それを作った木製の型の写真もあって、丸い形が4つ並ぶ型と、長方形の型が4つ並ぶ型の2つが並んでいます。
同記事では、『型で焼いた』とありますが、木製の型なので、おそらく、もち米の粉を砂糖と水飴で固めて、
その木製の木型でかたどりしたものを焼いて、彩色したのかなと想像します。
『もち米の粉を砂糖と水飴で固めて』ということは、いわゆる求肥 か 大福の生地のようなもの型に入れて、
形を作り、それを軽く焼いた感じでしょうか。
しかし、焼くと『白いお菓子』にはならないと思うので、私は『型で焼いた』ではなくて、『蒸した』か、もしくは『型で抜いた』のではないか?と想像します。
いわゆる『練り切り』みたいなものではないかと。
練り切りは、果物や花をかたどったりして色鮮やかな和菓子
。
木製の型で丸い方は、繭をあらわす練り切りで、四角い方は、桑の葉が浮き彫りになる形で、これを緑に彩色したのではないかと、これまた想像します
。
白一色の丸い練り切り と 緑に彩色された桑の形の練り切りのセット。
爽やかな上に、蚕影山神社の御利益を感じられそうな、養蚕農家さんのハート
をがっちりつかむお土産だったのではないでしょうか
。
でも、どちらも、もう今では食べられない、幻の味。
本当はどんなお菓子だったのか、興味津々。
可能なら、現代に技術をよみがえらせて、また販売されると良いなぁ
と思いますが、なかなか難しいでしょうか…。
でも少なくともイベントなどで是非、幻の味を再現して販売して欲しいです
(2) 現代で楽しめる味
さて、世の中には、現代も繭をイメージするお菓子はあります。

① まずは、以前、当ブログ(茨城3つの養蚕信仰の聖地について(1))でも紹介した、群馬県 富岡名物 『まゆこもり 富岡産シルク入り』
シルクの入った葛湯の素です。
見た目が真っ白い繭の形。
お湯に溶かして頂きますが、干菓子としてこのまま頂いても美味しかったです
。

② 茨城県内では、筑西市の和菓子屋(湖月庵)さんで作られている 『きぬのまゆ玉』
黄身餡をホワイトチョコレートでコーティィングした、ちいさなお饅頭
第27回全国菓子博覧会で、農林水産大臣賞受賞とのこと。

可愛らしい、白いおまんじゅう。
渋いお茶や濃いコーヒーに合うお味。
③ 結城市の和菓子屋(菓子舗 なか川)さんの 『まゆの里』
こちらは、私はまだ購入したことがないのですが、同店のサイトによると、
白あんをホワイトチョコレートでコーティングしているおまんじゅう とのこと。
(おまけ)
なお、結城には、『ゆでまんじゅう』という郷土菓子もあります♪
かなり以前に書いた記事もご参考までに
→ 大人の♪いばらきおとぎ話3~酒にまつわる茨城昔話その2-(2)仏像も思わず飲んでしまう、茨城のお酒!?
④ 桑の実のジャム、ジュース
養蚕に欠かせないのが、蚕が食べる桑ですが、その桑の実は、マルベリーとも呼ばれ、甘酸っぱくて美味しい
。
桑の実は、ポリフェノール、ビタミンC、カルシウム、カリウムが豊富だそうで、加熱加工するジャムや濃縮ジュースだとビタミンCは壊れちゃって期待できませんが、ポリフェノール、カルシウム、カリウム期待できるそうかな♪
養蚕が盛んだった地域は桑が豊富なので、その甘い桑の実を使ったジャムやジュースも作られています。
探すと意外に身近にあると思います
例えば、私は、結城で桑の実のジャムも購入したことがありまし、
桑の実ジュースで作ったサイダーを、長野県上田市の道の駅で購入したことがあります。
・・・ということで、今回は養蚕にちなむお菓子について紹介してみましたが、
私は個人的には、やはり 幻の味
となってしまった、つくば市・蚕影山神社のそばの春喜屋さんで売られていたというお菓子がすごく気になっています。
私は米のお菓子が好きですし、なんといっても、
『ふんわりふっくらして、サクサクした』
お味だったとのこと
。
食べたい!
ところで、職人さんが生地に混ぜてたという、企業秘密の『あるもの』ってなんだろう?と気になります。
(素人考えては、多分、重曹とかじゃないのかなぁ…なんて思うのですが)
餅米粉を使った生地を焼い手作ったようなので、多分、サクサク軽い歯触りの、大きめのあられのようなものではないかな・・・と妄想
。
お餅をワッフル型で焼いた『モッフル』が、外がサクサクで、持ち帰りも出来そうなタイプなので、
蚕の繭をかたどったようなワッフル型みたいなものに、餅を入れて焼くと、そんな感じになりそうでしょうか。
でも1つ1つ手焼きは、手間がかかる上に大変そう
でもそれこそ、職人技のお味だったのでしょうね
。
職人技にはかなわないですが、なんとか家庭用たこ焼きで、近いものは作れないかなぁ?
妄想はふくらみます(^^)
------------------------------
【参考文献】
『筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号』 平成19年6月30日発行
※ 『筑波山麓地域情報誌 すそみろく』のバックナンバーは
NPOつくば環境フォーラムさんの下記のページで読めます。
https://tef298.sakura.ne.jp/action/pg433.html
先に、『茨城3つの養蚕信仰の聖地について』というシリーズで、考察を書いてきました (最新記事:茨城3つの養蚕信仰の聖地について(8) 誰が語り伝えてきたのか:中世神話としての金色姫譚)。
そんな目で見ると、養蚕にちなんだお菓子があることに気がつきました。
それはもう作られなくなってしまった『幻の味』 もありますし、現在 販売されているお菓子・和菓子もあります。
特に、白くて綺麗な形の『繭』をモチーフにしたお菓子も見かけます。
今回は、茨城県内で見つけた 『繭』にちなんだお菓子についてです

『幻の味』 と 『現代の味』 の2つに分けてみてきましょう。
(1) 『幻の味』 編
筑波山南麓、現在のつくば市に昔あったという、養蚕にちなんだお菓子です。
文献(筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号 平成19年6月30日発行)によると、
その昔、蚕影山神社に参詣者が多かったころ、繭をかたどったお菓子や、蚕の食べ物の桑の葉をかたどった
お菓子が作られ、売られていたそうです。
一つは、蚕影山神社入り口の春喜屋さんで売られていた、『繭の形のお菓子』。
もう一つは、神郡の桜井菓子店さんで作られていた、『桑の葉模様のお菓子』。
とのこと。
以下、同誌による平成19年の時の情報です。
① 春喜屋さんの、繭の形のお菓子
春喜屋さんには、そのお菓子を焼くための銅製の方が残っているとのことで、写真も載っています。
いわゆる『やっとこ』のような柄の先の両方が長方形の形になっているのが見えます。
多分この長方形の内側が、繭の形になっていて、その中に材料を入れて、両側を合わせて、炭火でじっくり手作業で焼いたのでしょう。
今の器具で言えば、ワッフルやホットサンドを一つ一つ作る、鉄製のメーカーに近いです。
ただ、形が『繭型』という特殊な形。
作り方は同文献によると、
『もち米を原料に、あるもの(企業秘密)を混ぜて、この型に入れて炭火で焼く』
そうです。
そうすると『ふんわりふっくら繭の形になり』『砂糖をまぶして出来上がり』。
そして、気になるお味は『ほんのり甘くさくさくした味』
とのこと。
美味しそうです!

そして、企業秘密の『あるもの』とは?! 何だろう?

当時は下館の専門職人さんが焼いて、オートバイで卸に来られたそうですが、その職人さんも亡くなり、作れる人がいなくなってしまったとのこと。
熟練の職人技で焼き上げたお菓子だったのでしょう

残念・・・

② 桜井菓子店さんの、桑の葉模様のお菓子
あんドーナッツで有名な神郡の桜井菓子店さんがその昔に製造していたのが 『桑の葉模様のお菓子』だそうです。
こちらは、『もち米を粉にしたみじん粉に、砂糖と水飴を入れてかため、型で焼いたお菓子』で、
『白いお菓子ですが、桑の葉の部分のみ、緑に彩色したそうです』
とのこと。
それを作った木製の型の写真もあって、丸い形が4つ並ぶ型と、長方形の型が4つ並ぶ型の2つが並んでいます。
同記事では、『型で焼いた』とありますが、木製の型なので、おそらく、もち米の粉を砂糖と水飴で固めて、
その木製の木型でかたどりしたものを焼いて、彩色したのかなと想像します。
『もち米の粉を砂糖と水飴で固めて』ということは、いわゆる求肥 か 大福の生地のようなもの型に入れて、
形を作り、それを軽く焼いた感じでしょうか。
しかし、焼くと『白いお菓子』にはならないと思うので、私は『型で焼いた』ではなくて、『蒸した』か、もしくは『型で抜いた』のではないか?と想像します。
いわゆる『練り切り』みたいなものではないかと。
練り切りは、果物や花をかたどったりして色鮮やかな和菓子

木製の型で丸い方は、繭をあらわす練り切りで、四角い方は、桑の葉が浮き彫りになる形で、これを緑に彩色したのではないかと、これまた想像します

白一色の丸い練り切り と 緑に彩色された桑の形の練り切りのセット。
爽やかな上に、蚕影山神社の御利益を感じられそうな、養蚕農家さんのハート


でも、どちらも、もう今では食べられない、幻の味。

本当はどんなお菓子だったのか、興味津々。
可能なら、現代に技術をよみがえらせて、また販売されると良いなぁ

でも少なくともイベントなどで是非、幻の味を再現して販売して欲しいです

(2) 現代で楽しめる味
さて、世の中には、現代も繭をイメージするお菓子はあります。

① まずは、以前、当ブログ(茨城3つの養蚕信仰の聖地について(1))でも紹介した、群馬県 富岡名物 『まゆこもり 富岡産シルク入り』
シルクの入った葛湯の素です。
見た目が真っ白い繭の形。
お湯に溶かして頂きますが、干菓子としてこのまま頂いても美味しかったです


② 茨城県内では、筑西市の和菓子屋(湖月庵)さんで作られている 『きぬのまゆ玉』
黄身餡をホワイトチョコレートでコーティィングした、ちいさなお饅頭
第27回全国菓子博覧会で、農林水産大臣賞受賞とのこと。

可愛らしい、白いおまんじゅう。
渋いお茶や濃いコーヒーに合うお味。
③ 結城市の和菓子屋(菓子舗 なか川)さんの 『まゆの里』
こちらは、私はまだ購入したことがないのですが、同店のサイトによると、
白あんをホワイトチョコレートでコーティングしているおまんじゅう とのこと。
(おまけ)
なお、結城には、『ゆでまんじゅう』という郷土菓子もあります♪
かなり以前に書いた記事もご参考までに

→ 大人の♪いばらきおとぎ話3~酒にまつわる茨城昔話その2-(2)仏像も思わず飲んでしまう、茨城のお酒!?
④ 桑の実のジャム、ジュース
養蚕に欠かせないのが、蚕が食べる桑ですが、その桑の実は、マルベリーとも呼ばれ、甘酸っぱくて美味しい

桑の実は、ポリフェノール、ビタミンC、カルシウム、カリウムが豊富だそうで、加熱加工するジャムや濃縮ジュースだとビタミンCは壊れちゃって期待できませんが、ポリフェノール、カルシウム、カリウム期待できるそうかな♪

養蚕が盛んだった地域は桑が豊富なので、その甘い桑の実を使ったジャムやジュースも作られています。
探すと意外に身近にあると思います

例えば、私は、結城で桑の実のジャムも購入したことがありまし、
桑の実ジュースで作ったサイダーを、長野県上田市の道の駅で購入したことがあります。
・・・ということで、今回は養蚕にちなむお菓子について紹介してみましたが、
私は個人的には、やはり 幻の味

私は米のお菓子が好きですし、なんといっても、
『ふんわりふっくらして、サクサクした』
お味だったとのこと

食べたい!

ところで、職人さんが生地に混ぜてたという、企業秘密の『あるもの』ってなんだろう?と気になります。
(素人考えては、多分、重曹とかじゃないのかなぁ…なんて思うのですが)
餅米粉を使った生地を焼い手作ったようなので、多分、サクサク軽い歯触りの、大きめのあられのようなものではないかな・・・と妄想

お餅をワッフル型で焼いた『モッフル』が、外がサクサクで、持ち帰りも出来そうなタイプなので、
蚕の繭をかたどったようなワッフル型みたいなものに、餅を入れて焼くと、そんな感じになりそうでしょうか。
でも1つ1つ手焼きは、手間がかかる上に大変そう

でもそれこそ、職人技のお味だったのでしょうね

職人技にはかなわないですが、なんとか家庭用たこ焼きで、近いものは作れないかなぁ?
妄想はふくらみます(^^)
------------------------------
【参考文献】
『筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号』 平成19年6月30日発行
※ 『筑波山麓地域情報誌 すそみろく』のバックナンバーは
NPOつくば環境フォーラムさんの下記のページで読めます。
https://tef298.sakura.ne.jp/action/pg433.html
2022年07月29日
極早生の梨 『はつまる』
極早生の梨 『はつまる』

今月(7月)中旬頃、農産物直売所で、『はつまる』 と書かれた梨を見つけ、珍しい!と思い購入。
『はつまる』 という名の梨を、私は初めて知りました。
農研機構 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構) の公式サイト
https://www.naro.go.jp/introduction/profile.html
の、『はつまる』 のページ
によると、
『「はつまる」は、「幸水」より20日程度早く成熟する極早生の良食味品種です。気温が低く成熟期の遅い南東北でも、ニホンナシの需要が高まるお盆前の収穫が露地栽培で可能です』
とのこと。
確かに、7月中旬に店頭で見ましたから、幸水よりかなり早いです。
同ページには、2014年にプレスリリースで発表された記事の案内もあるので、世に出てまだ8年!
また、「はつまる」の受胎特性というのも掲載されていて、『(農研機構果樹研究所 2013 茨城県つくば市)となっていますから、
生まれは つくば市
のようですね
購入したのは結構、大玉の梨でした。
食べてみると・・・甘い♪
甘みは幸水に似ています
。
そしてサクサクしたちょうど良い食感。
そして、特徴的だと感じたのが、香りです。
最初に一口かじると、花のようなほのかな香りが鼻に抜けるのです。
ちょっとジャスミンの花の香りにも似た香り。
この はつまる をカットした写真を撮るのを忘れてしまい、痛恨・・・。いえ、普通の梨の断面と(素人目には)変わりませんでしたが
もっと食べたい! と思って買いに行きましたが、さすが超早生、もう時期を逸したのか、売ってませんでした
。
あと多分、新品種なので、まだ生産量が少ないのかもしれません。
そして7月下旬の今、いよいよ幸水が店頭に並び始めました
。
梨好きには嬉しい季節が、前倒しでも長くなりました

来年は、はつまる も、もっと食べるぞ!

今月(7月)中旬頃、農産物直売所で、『はつまる』 と書かれた梨を見つけ、珍しい!と思い購入。
『はつまる』 という名の梨を、私は初めて知りました。
農研機構 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構) の公式サイト
https://www.naro.go.jp/introduction/profile.html
の、『はつまる』 のページ
によると、
『「はつまる」は、「幸水」より20日程度早く成熟する極早生の良食味品種です。気温が低く成熟期の遅い南東北でも、ニホンナシの需要が高まるお盆前の収穫が露地栽培で可能です』
とのこと。
確かに、7月中旬に店頭で見ましたから、幸水よりかなり早いです。
同ページには、2014年にプレスリリースで発表された記事の案内もあるので、世に出てまだ8年!
また、「はつまる」の受胎特性というのも掲載されていて、『(農研機構果樹研究所 2013 茨城県つくば市)となっていますから、
生まれは つくば市


購入したのは結構、大玉の梨でした。
食べてみると・・・甘い♪


そしてサクサクしたちょうど良い食感。
そして、特徴的だと感じたのが、香りです。
最初に一口かじると、花のようなほのかな香りが鼻に抜けるのです。
ちょっとジャスミンの花の香りにも似た香り。

この はつまる をカットした写真を撮るのを忘れてしまい、痛恨・・・。いえ、普通の梨の断面と(素人目には)変わりませんでしたが

もっと食べたい! と思って買いに行きましたが、さすが超早生、もう時期を逸したのか、売ってませんでした

あと多分、新品種なので、まだ生産量が少ないのかもしれません。
そして7月下旬の今、いよいよ幸水が店頭に並び始めました

梨好きには嬉しい季節が、前倒しでも長くなりました


来年は、はつまる も、もっと食べるぞ!
2022年03月01日
(100) あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (100) 】あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味 ~ ラペ コン サル ナランハ Rape Con Sal Naranja
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました
100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです

鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です
。
しかも簡単♪
スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』
とも呼ばれるとか
。
あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪
ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!
茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね
ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo

『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)
あんこうは、ヒレや皮などの、『あんこうの七つ道具』もとても美味しい
ので、是非味わって下さいませ。
・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!
あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです
。
日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!

そして、特筆すべきは
白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って

特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!
『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい
。
更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)
。
柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる
のが、よく分かります。
※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出
の筑波山名産 『ふくれみかん(福来みかん)』で作ってみたものです。
作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood
もう春の足音が聞こえてきます
が、冬の名残りの美味しい物もまだまだある今の時期。
季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!
【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました

100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです


鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です

しかも簡単♪

スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』


あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪

ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!

茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね

ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo


『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)


・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!

あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです

日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!


そして、特筆すべきは

白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って


特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!

『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい

更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)

柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる

※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出

作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood

もう春の足音が聞こえてきます

季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!

【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
2021年01月21日
おめでた柄 と 桃太郎柄 の きびだんご
おめでた柄 と 桃太郎柄 の きびだんご
『きびだんご』、岡山みやげで有名ですね。
子供の駄菓子というより、庶民の大人のお茶受けという感じでしょうか
。
そして、昔話の桃太郎では、おばあさんが作ったきびだんご。
猿と犬と雉が、桃太郎のお供になる報酬としての(?)きびだんご
。
きびだんごは、『黍(きび)』でつくられているから、『きびだんご』なのか?
はたまた、『吉備国』(今の岡山県全域も含むエリア)で作られただんごだから、『きびだんご』なのか?
桃太郎のきびだんごは黍で作られた『黍団子』。
そこで『黍』と『吉備』をかけて、更に岡山の吉備津彦伝説・温羅伝説と桃太郎を結び付けて
観光振興で生まれたお菓子が、岡山銘菓の『きびだんご』なのだそうです。
グッドアイディア
そして押しも押されぬ岡山みやげ
。
現在はなかなか旅行が出来ない状況ですが、今回、私は、 生協で、
暮れに正月バージョン、年明けに節分バージョンが売られていたので、購入しました(^o^)v。
どちらも、岡山市の山方永寿堂さんの製品。
パッケージの日本伝統のおめでたい柄がとても可愛い
めでたくもキッチュな絵柄が、ほのぼのとして、そして何か駄菓子も連想(※)させます。
※ご参考:以前書いた記事 → 『山形 鶴岡駄菓子』
●正月バージョン

さすがお正月バージョン。
箱も包み紙もめでたい絵づくし。
とても凝ったデザインで、扇子の真ん中の穴(窓)から、内蓋に描かれた『大入』の文字が見え、
扇子の描かれた蓋を開けると、更に賑々しく、熊の手のようなデザインで、おめでたい柄が出てきます。

箱の横には、『きびだんご(KIBIDANGO)についての簡単な英語の説明があり、
さらに箱のふたを開けると、箱に描かれた日本伝統の吉祥絵柄の説明が英語で書かれています。
説明は英語オンリー!
外国へのお土産を意識したデザインです。
だんごの入った袋の上には、付録として、めでたい形を折れる折り紙数種類と、折り方の説明書も。
めっちゃ、気が利いてます(^^)
とにかく箱のデザインが凝っていて、しかも可愛い!

お団子を包む包装紙は、
招き猫、鶴と亀、福助、七福神、鯛
の5種類。
それが2個ずつなので、お団子は計10個。

一口大のお団子
柔らかくて、舌触りが滑らかで、ほのかに甘くて美味しい
。
●桃太郎バージョン

『きびだんご(吉備団子・黍団子)』といえば、やはり桃太郎伝説!
桃太郎伝説の『鬼』は、節分の『鬼』も当然連想させるので、節分バージョンともいえそうですね。

こちらは、きなこだんごです。
こちらにも、きびだんごときなこの説明が簡単に英文で書かれています。

こちらも箱のデザインが凝っていて、やっぱり可愛い!
こちらのバージョンでは折り紙は入っていません。
折り紙の付録は正月バージョンのスペシャルなのですね、きっと。
あと、残念がことに、『桃太郎』伝説についての説明がない・・・。
箱の内側に、桃太郎のお話の英語でのあらすじと説明があったらもっと良かったなぁ~。
お餅を包む包装紙は、
桃太郎、犬、猿、雉、鬼 の5種類。
こちらも2個ずつで、計10個のお餅。

きなこがまぶされた、きびだんご。
きなこの香ばしさが、きびだんごの柔らかくほのかな甘さを引き立て手美味しい。
個人的に、きなこは大好き
。
両方とも、日本文化に興味を持つ外国の人へのお土産にぴったりですが、日本人の私達にも嬉しいデザイン
。
正月、節分以外のバージョンがあったら、欲しいくらい
。
ただし、気になるのが、原料(Ingredients)についての英語の記載。
(以下、いずれもアンダーラインは筆者による)
きびだんご(KIBIDANGO)は、
『sugar, rice cake powder, starch syrup, starch, millet powder and others』
きなこきびだんご(Kinako-Kibidango)は、
『sugar, rice cake powder, starch syrup, toasted soybean flour, starch, millet powder and others
の『others』に、多分、かなり神経質になる外国の人は多いと思います。
動物性由来のものが使われていないか、アルコールが少しでも含まれていないか、ベジタリアンはもちろん、
イスラム教の人など、アルコールも、お肉も特別な祈祷をしてとさつされた肉でないと食べませんから。
海外向けなら、そこのところも是非気をつけて、材料をきちんと細かく英語で書いた方が良いです。
それを読んで安心して買える人や、お土産として受け取れる人が増えますから。
そういう点も考慮して安心してもらいながら、日本のお菓子や伝統行事や文化、伝統柄をどんどん海外に発信して欲しいですね。
日本人の私たちも知らなかったこともあって、とても面白いですし(^^)
桃太郎伝説は、岡山の吉備津彦伝説・温羅伝説が元になったという説があり、
それ故、桃太郎伝説の舞台は今の岡山だ言われているそうです。
温羅は大陸から製鉄技術を伝えた一族とも考えられるそうで、『鬼ノ城』遺跡は古代の朝鮮半島の山城の形式
であったり、近くからは製鉄遺跡が発掘されていたり、古代ロマンたっぷりの土地。
新型コロナが収束したら、この地を訪れたいです
。
『きびだんご』、岡山みやげで有名ですね。
子供の駄菓子というより、庶民の大人のお茶受けという感じでしょうか

そして、昔話の桃太郎では、おばあさんが作ったきびだんご。
猿と犬と雉が、桃太郎のお供になる報酬としての(?)きびだんご

きびだんごは、『黍(きび)』でつくられているから、『きびだんご』なのか?
はたまた、『吉備国』(今の岡山県全域も含むエリア)で作られただんごだから、『きびだんご』なのか?
桃太郎のきびだんごは黍で作られた『黍団子』。
そこで『黍』と『吉備』をかけて、更に岡山の吉備津彦伝説・温羅伝説と桃太郎を結び付けて
観光振興で生まれたお菓子が、岡山銘菓の『きびだんご』なのだそうです。
グッドアイディア

そして押しも押されぬ岡山みやげ

現在はなかなか旅行が出来ない状況ですが、今回、私は、 生協で、
暮れに正月バージョン、年明けに節分バージョンが売られていたので、購入しました(^o^)v。
どちらも、岡山市の山方永寿堂さんの製品。
パッケージの日本伝統のおめでたい柄がとても可愛い

めでたくもキッチュな絵柄が、ほのぼのとして、そして何か駄菓子も連想(※)させます。
※ご参考:以前書いた記事 → 『山形 鶴岡駄菓子』
●正月バージョン

さすがお正月バージョン。
箱も包み紙もめでたい絵づくし。
とても凝ったデザインで、扇子の真ん中の穴(窓)から、内蓋に描かれた『大入』の文字が見え、
扇子の描かれた蓋を開けると、更に賑々しく、熊の手のようなデザインで、おめでたい柄が出てきます。


箱の横には、『きびだんご(KIBIDANGO)についての簡単な英語の説明があり、
さらに箱のふたを開けると、箱に描かれた日本伝統の吉祥絵柄の説明が英語で書かれています。
説明は英語オンリー!
外国へのお土産を意識したデザインです。
だんごの入った袋の上には、付録として、めでたい形を折れる折り紙数種類と、折り方の説明書も。
めっちゃ、気が利いてます(^^)
とにかく箱のデザインが凝っていて、しかも可愛い!

お団子を包む包装紙は、
招き猫、鶴と亀、福助、七福神、鯛
の5種類。
それが2個ずつなので、お団子は計10個。

一口大のお団子
柔らかくて、舌触りが滑らかで、ほのかに甘くて美味しい

●桃太郎バージョン

『きびだんご(吉備団子・黍団子)』といえば、やはり桃太郎伝説!
桃太郎伝説の『鬼』は、節分の『鬼』も当然連想させるので、節分バージョンともいえそうですね。

こちらは、きなこだんごです。
こちらにも、きびだんごときなこの説明が簡単に英文で書かれています。

こちらも箱のデザインが凝っていて、やっぱり可愛い!
こちらのバージョンでは折り紙は入っていません。
折り紙の付録は正月バージョンのスペシャルなのですね、きっと。
あと、残念がことに、『桃太郎』伝説についての説明がない・・・。
箱の内側に、桃太郎のお話の英語でのあらすじと説明があったらもっと良かったなぁ~。

桃太郎、犬、猿、雉、鬼 の5種類。
こちらも2個ずつで、計10個のお餅。

きなこがまぶされた、きびだんご。
きなこの香ばしさが、きびだんごの柔らかくほのかな甘さを引き立て手美味しい。
個人的に、きなこは大好き

両方とも、日本文化に興味を持つ外国の人へのお土産にぴったりですが、日本人の私達にも嬉しいデザイン

正月、節分以外のバージョンがあったら、欲しいくらい

ただし、気になるのが、原料(Ingredients)についての英語の記載。
(以下、いずれもアンダーラインは筆者による)
きびだんご(KIBIDANGO)は、
『sugar, rice cake powder, starch syrup, starch, millet powder and others』
きなこきびだんご(Kinako-Kibidango)は、
『sugar, rice cake powder, starch syrup, toasted soybean flour, starch, millet powder and others
の『others』に、多分、かなり神経質になる外国の人は多いと思います。
動物性由来のものが使われていないか、アルコールが少しでも含まれていないか、ベジタリアンはもちろん、
イスラム教の人など、アルコールも、お肉も特別な祈祷をしてとさつされた肉でないと食べませんから。
海外向けなら、そこのところも是非気をつけて、材料をきちんと細かく英語で書いた方が良いです。
それを読んで安心して買える人や、お土産として受け取れる人が増えますから。
そういう点も考慮して安心してもらいながら、日本のお菓子や伝統行事や文化、伝統柄をどんどん海外に発信して欲しいですね。
日本人の私たちも知らなかったこともあって、とても面白いですし(^^)
桃太郎伝説は、岡山の吉備津彦伝説・温羅伝説が元になったという説があり、
それ故、桃太郎伝説の舞台は今の岡山だ言われているそうです。
温羅は大陸から製鉄技術を伝えた一族とも考えられるそうで、『鬼ノ城』遺跡は古代の朝鮮半島の山城の形式
であったり、近くからは製鉄遺跡が発掘されていたり、古代ロマンたっぷりの土地。
新型コロナが収束したら、この地を訪れたいです

2020年08月20日
(92) 夏の日の楽しみ:蓮の花と葉を味わう 後編: 碧筒杯と蓮酒を楽しむ
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(92)】 夏の日の楽しみ:蓮の花と葉を味わう 後編: 碧筒杯と蓮酒を楽しむ
全国一の蓮根の生産を誇る土浦。
7月から8月中旬頃までは、蓮の花も大変美しい季節
です。
地下茎である蓮根を食べるだけでなく、蓮の花も葉も楽しみたい!
ということで、『夏の日の楽しみ』と銘打って、前回は蓮花茶と蓮葉茶を作って味わってみました。
→
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(91)】 夏の日の楽しみ:蓮の花と葉を味わう 前編: 蓮花茶と蓮葉茶を作る
手作りの蓮花茶で、贅沢で優雅なひとときを楽しめました
さて今回は、蓮とお酒の楽しみです♪

蓮の大きな葉を酒器に見立てて酒を注ぎ、葉の中心から茎(蓮の茎は蓮根のようにたくさんの穴がある)を通ってきた酒を楽しむ。
そのお酒を『荷葉酒』と読んだり、またその姿から『碧筒杯』とか『象鼻杯』と呼ばれているそうです。
個人的には、碧い筒(柄・茎)から通ってくるという『碧筒杯』という表現が好き
です。
象の鼻というと、どうも象の鼻水が出てきそうなので(笑)。
なので、当ブログでは、『蓮葉酒(碧筒杯)』 で統一します♪
ずいぶん以前、水で碧筒杯を体験した話を記事に書きました。
(水だから、『蓮葉水』でしょうか(^^))
→
ハスの花について学ぶ♪ 霞ヶ浦総合公園 花蓮園にて。
かすかにハッカに似たすーっとした香りがしたのが印象的だったのを記憶しています。
水でも香りがあったので、お酒ではさぞ香り成分が抽出されるのでは♪ とずっと試したく思っていたところ、
採れたての柄付きの葉を、蓮根農家さんから購入出来たので、早速トライ!
(1)蓮葉酒(碧筒杯)

蓮の葉の中心、柄と繋がっている部分を、つまようじでちょっと穴を開けて、お酒が流れ出やすくします。

蓮の葉の上に、そっとお酒を注ぎ入れます。

ここで本来は、茎を通ってきたお酒を、口で受け止めてお酒を頂くようですが、
今回のものは茎が短めだったのと、8月上旬を過ぎて茎も堅くなっているため、上手く(優雅に?)口にくわえて頂けないので、
お猪口に出てきたお酒を受け止めました。
柄は、蓮根と同じように、たくさんの大きな穴が並んでますので、結構ジャバジャバと流れててきました(笑)
葉に開けた穴が多すぎたか?
筑波山の伏流水で作られた地酒、男女川の純米酒。
男女川は、桜川の支流で、霞ケ浦に流れていきますから、霞ケ浦の蓮根ともつながっている♪
では、飲んでみましょう!
・・・うーん、蓮らしい香りも風味も分からない(^^:)
苦味のような変な味もありませんが、香りも特に感じられない。
比較の為に、オリジナルの男女川の純米酒とも味比べしましたが、違いが分かりませんでした
。
以前書いた記事で試した、碧筒杯で水を飲んだ時は、蓮の香りがフッとしたので、日本酒では
成分がよりアルコールに溶けてさぞかし♪と期待しましたが、アルコールの香りが強すぎて、
分かりませんでしが。
葉と柄に酒が留まっている時間が短すぎるからでしょうか。
もしかすると、もっと若い時の葉(7月上旬頃)
と細い茎の方が、風味が強いのかもしれません。
来年の夏、もうすこし早い時期に確かめたいです。
(2) 『蓮酒』
碧筒杯(荷葉酒)だと、茎を通る時間が短すぎるのかとも思い、蓮の茎をお酒に漬けてみました。
① 日本酒に漬ける
実際、大手酒造メーカー 菊正宗のサイトで、象鼻杯(=碧筒杯)とは別に、『ハス酒』
という飲み方も紹介されているのを見つけました。
参考:
菊正宗 ネットショップブログ > “ハス酒”と“象鼻杯”
蓮の茎をお酒(日本酒)に漬けたものを味わうそう。
これなら漬けている時間が長いので、蓮の香りがお酒に移っていそう。
これもトライ!
上のサイトには具体的な作り方等は書かれていないので、とりあえずシンプルに、斜めにカットした蓮の茎をそのまま日本酒に漬けてみることにしました。

お酒は上と同じく、筑波山の銘酒、男女川の純米酒。
1日漬けたものを、頂きます♪
ワクワク♪
・・・ん? よく分からない。
碧筒杯の時と同じくらい、特に蓮の香りも味も感じられない
。
味も、苦味・えぐ味も特にない代わりに、特に変化もなく・・・。
こちらも、碧筒杯の時と同じく、オリジナルの男女川の純米酒とも味比べしましたが、違いが分かりませんでした
。
念のため、2日間漬けてみましたが、やはり違いは分からず。
こちらも、もしかするともう少し若い葉(7月初旬ごろ)と、細くて若い茎
を使った方が良いのかもしれません。
こちらも、来年の夏の宿題かな♪
② 焼酎(ホワイトリカー)に漬けてみる。
めげずに焼酎(ホワイトリカー)にもつけてみました。
糖分は(私の好みで)一切入れず、ホワイトリカーと蓮の茎(葉・花の茎)のみ。

アルコール度数の強い酒に長時間付けるとどうなるか?
写真は、ホワイトリカーに漬けて1週間程経ったもの。
褐色に色が変化しています。
香りは、アルコールの匂いに混じって、甘い匂いが・・・この香りは、なんと!蓮根の香り!
味は今のところ、特に特徴はありませんが、変なクセもありません。ちょっと期待感♪
1年程漬けていると、味も熟れて来ると思うので、もう1年寝かせてみます。
来年の楽しみです
。
【おまけ】

おつまみは、霞ケ浦の手長エビの素揚げと、ハスならぬハスイモの茎とキュウリ・にんじんの酢の物。
お好みで、筑波山名産の福来ミカンの七味をトッピング(^^)v
これぞ、筑波山・霞ヶ浦の味ですね
。
【次にトライしてみたいこと】
また蓮の葉が手には入ったら、今度は、『荷葉飯』(蓮の葉で包んだちまき)を作ってみたいと思ってます(^^)
全国一の蓮根の生産を誇る土浦。
7月から8月中旬頃までは、蓮の花も大変美しい季節

地下茎である蓮根を食べるだけでなく、蓮の花も葉も楽しみたい!

ということで、『夏の日の楽しみ』と銘打って、前回は蓮花茶と蓮葉茶を作って味わってみました。
→

手作りの蓮花茶で、贅沢で優雅なひとときを楽しめました

さて今回は、蓮とお酒の楽しみです♪
蓮の大きな葉を酒器に見立てて酒を注ぎ、葉の中心から茎(蓮の茎は蓮根のようにたくさんの穴がある)を通ってきた酒を楽しむ。
そのお酒を『荷葉酒』と読んだり、またその姿から『碧筒杯』とか『象鼻杯』と呼ばれているそうです。
個人的には、碧い筒(柄・茎)から通ってくるという『碧筒杯』という表現が好き

象の鼻というと、どうも象の鼻水が出てきそうなので(笑)。
なので、当ブログでは、『蓮葉酒(碧筒杯)』 で統一します♪
ずいぶん以前、水で碧筒杯を体験した話を記事に書きました。
(水だから、『蓮葉水』でしょうか(^^))
→

かすかにハッカに似たすーっとした香りがしたのが印象的だったのを記憶しています。
水でも香りがあったので、お酒ではさぞ香り成分が抽出されるのでは♪ とずっと試したく思っていたところ、
採れたての柄付きの葉を、蓮根農家さんから購入出来たので、早速トライ!
(1)蓮葉酒(碧筒杯)

蓮の葉の中心、柄と繋がっている部分を、つまようじでちょっと穴を開けて、お酒が流れ出やすくします。
蓮の葉の上に、そっとお酒を注ぎ入れます。
ここで本来は、茎を通ってきたお酒を、口で受け止めてお酒を頂くようですが、
今回のものは茎が短めだったのと、8月上旬を過ぎて茎も堅くなっているため、上手く(優雅に?)口にくわえて頂けないので、
お猪口に出てきたお酒を受け止めました。
柄は、蓮根と同じように、たくさんの大きな穴が並んでますので、結構ジャバジャバと流れててきました(笑)
葉に開けた穴が多すぎたか?
筑波山の伏流水で作られた地酒、男女川の純米酒。
男女川は、桜川の支流で、霞ケ浦に流れていきますから、霞ケ浦の蓮根ともつながっている♪

では、飲んでみましょう!
・・・うーん、蓮らしい香りも風味も分からない(^^:)

苦味のような変な味もありませんが、香りも特に感じられない。
比較の為に、オリジナルの男女川の純米酒とも味比べしましたが、違いが分かりませんでした

以前書いた記事で試した、碧筒杯で水を飲んだ時は、蓮の香りがフッとしたので、日本酒では
成分がよりアルコールに溶けてさぞかし♪と期待しましたが、アルコールの香りが強すぎて、
分かりませんでしが。
葉と柄に酒が留まっている時間が短すぎるからでしょうか。
もしかすると、もっと若い時の葉(7月上旬頃)

来年の夏、もうすこし早い時期に確かめたいです。
(2) 『蓮酒』
碧筒杯(荷葉酒)だと、茎を通る時間が短すぎるのかとも思い、蓮の茎をお酒に漬けてみました。
① 日本酒に漬ける
実際、大手酒造メーカー 菊正宗のサイトで、象鼻杯(=碧筒杯)とは別に、『ハス酒』
という飲み方も紹介されているのを見つけました。
参考:

蓮の茎をお酒(日本酒)に漬けたものを味わうそう。
これなら漬けている時間が長いので、蓮の香りがお酒に移っていそう。
これもトライ!
上のサイトには具体的な作り方等は書かれていないので、とりあえずシンプルに、斜めにカットした蓮の茎をそのまま日本酒に漬けてみることにしました。

お酒は上と同じく、筑波山の銘酒、男女川の純米酒。
1日漬けたものを、頂きます♪
ワクワク♪
・・・ん? よく分からない。
碧筒杯の時と同じくらい、特に蓮の香りも味も感じられない

味も、苦味・えぐ味も特にない代わりに、特に変化もなく・・・。
こちらも、碧筒杯の時と同じく、オリジナルの男女川の純米酒とも味比べしましたが、違いが分かりませんでした

念のため、2日間漬けてみましたが、やはり違いは分からず。
こちらも、もしかするともう少し若い葉(7月初旬ごろ)と、細くて若い茎

こちらも、来年の夏の宿題かな♪

② 焼酎(ホワイトリカー)に漬けてみる。
めげずに焼酎(ホワイトリカー)にもつけてみました。
糖分は(私の好みで)一切入れず、ホワイトリカーと蓮の茎(葉・花の茎)のみ。
アルコール度数の強い酒に長時間付けるとどうなるか?
写真は、ホワイトリカーに漬けて1週間程経ったもの。
褐色に色が変化しています。
香りは、アルコールの匂いに混じって、甘い匂いが・・・この香りは、なんと!蓮根の香り!

味は今のところ、特に特徴はありませんが、変なクセもありません。ちょっと期待感♪

1年程漬けていると、味も熟れて来ると思うので、もう1年寝かせてみます。
来年の楽しみです

【おまけ】

おつまみは、霞ケ浦の手長エビの素揚げと、ハスならぬハスイモの茎とキュウリ・にんじんの酢の物。
お好みで、筑波山名産の福来ミカンの七味をトッピング(^^)v
これぞ、筑波山・霞ヶ浦の味ですね

【次にトライしてみたいこと】
また蓮の葉が手には入ったら、今度は、『荷葉飯』(蓮の葉で包んだちまき)を作ってみたいと思ってます(^^)