2015年07月28日
ハスの花について学ぶ♪ 霞ヶ浦総合公園 花蓮園にて。
ハスの花について学ぶ♪ 霞ヶ浦総合公園 花蓮園にて。

7/26(日)の朝7:00~開催された、霞ヶ浦総合公園での『はす博士による説明会』に行ってきました。
良いお天気に恵まれ、早朝とはいえ、もうかなりの暑さ・・・。

霞ヶ浦総合公園から望む、早朝の霞ヶ浦(朝6時半頃)
とろりとした湖面の朝もやの中を、小さな舟が2槽、横切っていきます。
遠くには、かすみがうら市方面の陸地がおぼろげに浮かびます。
脳内BGMはNHK「小さな旅」か「新日本紀行」のテーマ曲で♪
さて、私が参加した説明会は、朝の7時から8時までのびっちり1時間。
花蓮園のハスの花を見ながら、専門家の方のお話を伺いました。

「今年は6月が暑く、7月の初めのころは涼しかったので、ハスが「秋が来た」と勘違いして、根(蓮根)を一度太らし始めたため、花のピークが終わったように見えますが、またこの暑さでつぼみがどんどんつき始めているので、ピークはこれから です。」
とのことです。
見学した日の頃は、咲き終わった花茎が多くてピークの終わりに見えたのですが、違うそうですよ!
是非、これから見学を!
さて、説明の詳細は、私の記憶違いもあるので、ここにはあまり書きません、
是非、一度、ハス博士のお話をお聴きください♪
(記憶が確かなものは、今後、家族や友人たちに『知ったかぶって♪』語るためのネタとして、温存
・・・忘れなければ(笑))
とはいえ、是非知って頂きたいことを、一部を紹介すると・・・
【ハスの花観賞 基本】
① ハスの花は、気温にもよりますが、早朝5時前には咲きだし、9時ごろには閉じ始めるそうなので、見ごろは朝6~7時くらいとのこと。
※この日も、朝から猛暑で、8時近くにはもう花が閉じ始めていました。
② ハスの花が咲くのは3日間で、
1日目 ちょっと開き始める

2日目 一番きれい。中心の花托の中のつぶつぶ(?)が、黄色い(花粉っぽい感じに見えます)。

3日目 一見2日目と変わらないが、中心の花托(の中のつぶつぶ)が黒っぽくなってくる。
※写真では、よく見ると、上の2日目と違って、花托のつぶつぶが、黒っぽくなってきているのが分かるかと思います。

こちらの写真では、手前の開花したものが3日目。そのすぐ後ろは1日目のもの。
後方の開花のものは、2日目または3日目らしいです。
4日目 散り始める
・・・だそうです。
③「ハスの花(やスイレン)が咲かない」という悩みをよく聞くが、ほとんどの原因は
「植え替えをしていない」
「肥料をやっていない」
の2つとのこと。

園では植え替えは毎年。
実(種)を撒くと違う花が咲いてしまうので、かならず根から株分けして、翌年の株を育てるそうです。
写真は、来年用の株を育てている様子(青い容器で育てている)。
肥料は2週間に1回と、頻繁に与える。
なお、ハスの根は、(食用に栽培されている、経済品種の)蓮根は、比較的浅い所にありますが、蓮花を観賞するためのハスの根は、土の中1m位の所にあるそうで、掘り返すのが非常に大変とのこと。
・・・きれいな蓮花のためには大変なご苦労があるのですね・・・。
【蓮のトリビア♪】
①ボロボロの葉はなぜ?

園の中で、葉の端がボロボロになっていたり、穴が空いていたりするのは、ハスの葉が新芽の時、亀にかじられた跡だそうです。
「若いハスの葉は甘みがあるらしく、亀が好んでかじります」とのこと。
② ハスには、
1.花を愛でる、『花蓮』
2.根を食べる『蓮根』
3.食用の実を取る『子蓮』(主に中国で栽培)
の3種類があるそう。
根を食べるために栽培する『蓮根』は花はあまり咲かず、咲いても白い花がほとんどとのこと。

中華料理に使われたり、土浦でも甘納豆として売られる蓮の実ですが、蓮の実の芯の部分は大変苦いそうです。
※園の花が咲いた後の蓮の実も、園内や土浦市内の観光案内所で売ってると良いなぁと思いますが、難しのでしょうか。
③ ハスの花が咲くときは『ポンッ』と音はしない!
『ポン』という音は、風船のように空気が密閉されているものが、急に開くときに発生するが、ハスの花は構造上、空気は密閉されない(普通の花と同じ)。
つまり、物理的に音が発生することはあり得ないということですね・・・。
※昔、某国営放送が一晩中録音を試みたそうですが、蛙が水に飛び込む音しか録音されていなかったと、文献にも記録されているとか。
『ハスの花が咲く時、ポンッと音がする』は、都市伝説・・・ならぬ、蓮花咲く「沼伝説」か、「見た人の心象風景」なんですね、きっと
。
④ ハスは大きくわけて、アジア原産のハスと、アメリカ大陸由来のハスがある。
黄色い花のものは、アメリカ大陸由来のハス。
また、アジアのハスの中でも、
葉がすべすべなのは、日本のハス。
葉に細かい突起があってザラザラなのは、中国のハス。
・・・その他、睡蓮と蓮の違いや、園にある様々な品種の蓮の花について、
それぞれ花の特徴、栽培の背景の歴史や秘話など、
興味深いお話をたくさん伺いました。
蓮の花、奥が深いです~。
また、全国にある、古代ハス(大賀ハス)のヒミツ(?)についてもお話も。
でも、ここには書きません(書けません^^;)~。
はす博士のお話を、是非直接お聴きください♪。
【お楽しみ】
最後にお楽しみもありました♪
★象鼻杯
本来はお酒なのですが、スポーツドリンクで体験。

葉にそそいだ酒(今回はスポーツドリンク)を葉ごとゆらゆらゆすっていると、茎の中を流れてきて口の中へ。
結構飲みにくいです・・・
。
しかも茎は結構トゲトゲで痛かったり・・・。

葉の中心の、茎に続く部分に小さな穴が空いているそう。
そこから茎に流れ、茎には(蓮根と同じように)穴があいているので、そのまま伝わって、お酒(この日はスポーツドリンク←しつこい(笑))が流れて口に入るしくみです。

ピンボケですが、茎の断面の様子。
お酒で試すと、さわやかな香りとかすかな苦みがお酒に移るそうですが、スポーツドリンク
なので、味も香りも分からなかったのが残念・・・。
ところで、お酒の場合、個人的には日本酒で楽しみたいのですが、オリジナルは中国の古来の風習。
なので、焼酎のような強いお酒で象鼻杯を楽しんだりするのでしょうか?
★蓮の花茶
こちらは、最初にフワッといい香りがして
、口に含むとハーブのような(花とは違う)香りと、かすかな苦みがあって、趣深かったです。

まだ開いていない蓮の花の下の方に、とがった串などで、穴を4か所ほど開け、花の上から40度ほどのぬるま湯を注いで、それをソーサーで受け留めているそうです。
蓮の花茶はまた試してみたいです
。
1時間ちょっとのお話&体験でしたが、夏の早朝、大変有意義な時間を過ごしました。
ありがとうございました!
これで、ハスの花を見る目がかなり変わりそうです
。
7/26(日)の朝7:00~開催された、霞ヶ浦総合公園での『はす博士による説明会』に行ってきました。
良いお天気に恵まれ、早朝とはいえ、もうかなりの暑さ・・・。

霞ヶ浦総合公園から望む、早朝の霞ヶ浦(朝6時半頃)
とろりとした湖面の朝もやの中を、小さな舟が2槽、横切っていきます。
遠くには、かすみがうら市方面の陸地がおぼろげに浮かびます。
脳内BGMはNHK「小さな旅」か「新日本紀行」のテーマ曲で♪
さて、私が参加した説明会は、朝の7時から8時までのびっちり1時間。
花蓮園のハスの花を見ながら、専門家の方のお話を伺いました。


とのことです。
見学した日の頃は、咲き終わった花茎が多くてピークの終わりに見えたのですが、違うそうですよ!
是非、これから見学を!
さて、説明の詳細は、私の記憶違いもあるので、ここにはあまり書きません、
是非、一度、ハス博士のお話をお聴きください♪
(記憶が確かなものは、今後、家族や友人たちに『知ったかぶって♪』語るためのネタとして、温存

とはいえ、是非知って頂きたいことを、一部を紹介すると・・・
【ハスの花観賞 基本】
① ハスの花は、気温にもよりますが、早朝5時前には咲きだし、9時ごろには閉じ始めるそうなので、見ごろは朝6~7時くらいとのこと。
※この日も、朝から猛暑で、8時近くにはもう花が閉じ始めていました。
② ハスの花が咲くのは3日間で、
1日目 ちょっと開き始める
2日目 一番きれい。中心の花托の中のつぶつぶ(?)が、黄色い(花粉っぽい感じに見えます)。
3日目 一見2日目と変わらないが、中心の花托(の中のつぶつぶ)が黒っぽくなってくる。
※写真では、よく見ると、上の2日目と違って、花托のつぶつぶが、黒っぽくなってきているのが分かるかと思います。

こちらの写真では、手前の開花したものが3日目。そのすぐ後ろは1日目のもの。
後方の開花のものは、2日目または3日目らしいです。
4日目 散り始める
・・・だそうです。
③「ハスの花(やスイレン)が咲かない」という悩みをよく聞くが、ほとんどの原因は
「植え替えをしていない」
「肥料をやっていない」
の2つとのこと。

園では植え替えは毎年。
実(種)を撒くと違う花が咲いてしまうので、かならず根から株分けして、翌年の株を育てるそうです。
写真は、来年用の株を育てている様子(青い容器で育てている)。
肥料は2週間に1回と、頻繁に与える。
なお、ハスの根は、(食用に栽培されている、経済品種の)蓮根は、比較的浅い所にありますが、蓮花を観賞するためのハスの根は、土の中1m位の所にあるそうで、掘り返すのが非常に大変とのこと。
・・・きれいな蓮花のためには大変なご苦労があるのですね・・・。
【蓮のトリビア♪】
①ボロボロの葉はなぜ?
園の中で、葉の端がボロボロになっていたり、穴が空いていたりするのは、ハスの葉が新芽の時、亀にかじられた跡だそうです。
「若いハスの葉は甘みがあるらしく、亀が好んでかじります」とのこと。
② ハスには、
1.花を愛でる、『花蓮』
2.根を食べる『蓮根』
3.食用の実を取る『子蓮』(主に中国で栽培)
の3種類があるそう。
根を食べるために栽培する『蓮根』は花はあまり咲かず、咲いても白い花がほとんどとのこと。

中華料理に使われたり、土浦でも甘納豆として売られる蓮の実ですが、蓮の実の芯の部分は大変苦いそうです。
※園の花が咲いた後の蓮の実も、園内や土浦市内の観光案内所で売ってると良いなぁと思いますが、難しのでしょうか。
③ ハスの花が咲くときは『ポンッ』と音はしない!

『ポン』という音は、風船のように空気が密閉されているものが、急に開くときに発生するが、ハスの花は構造上、空気は密閉されない(普通の花と同じ)。
つまり、物理的に音が発生することはあり得ないということですね・・・。
※昔、某国営放送が一晩中録音を試みたそうですが、蛙が水に飛び込む音しか録音されていなかったと、文献にも記録されているとか。
『ハスの花が咲く時、ポンッと音がする』は、都市伝説・・・ならぬ、蓮花咲く「沼伝説」か、「見た人の心象風景」なんですね、きっと

④ ハスは大きくわけて、アジア原産のハスと、アメリカ大陸由来のハスがある。
黄色い花のものは、アメリカ大陸由来のハス。
また、アジアのハスの中でも、
葉がすべすべなのは、日本のハス。
葉に細かい突起があってザラザラなのは、中国のハス。
・・・その他、睡蓮と蓮の違いや、園にある様々な品種の蓮の花について、
それぞれ花の特徴、栽培の背景の歴史や秘話など、
興味深いお話をたくさん伺いました。
蓮の花、奥が深いです~。
また、全国にある、古代ハス(大賀ハス)のヒミツ(?)についてもお話も。
でも、ここには書きません(書けません^^;)~。
はす博士のお話を、是非直接お聴きください♪。
【お楽しみ】
最後にお楽しみもありました♪
★象鼻杯
本来はお酒なのですが、スポーツドリンクで体験。
葉にそそいだ酒(今回はスポーツドリンク)を葉ごとゆらゆらゆすっていると、茎の中を流れてきて口の中へ。
結構飲みにくいです・・・

しかも茎は結構トゲトゲで痛かったり・・・。

葉の中心の、茎に続く部分に小さな穴が空いているそう。
そこから茎に流れ、茎には(蓮根と同じように)穴があいているので、そのまま伝わって、お酒(この日はスポーツドリンク←しつこい(笑))が流れて口に入るしくみです。
ピンボケですが、茎の断面の様子。
お酒で試すと、さわやかな香りとかすかな苦みがお酒に移るそうですが、スポーツドリンク

ところで、お酒の場合、個人的には日本酒で楽しみたいのですが、オリジナルは中国の古来の風習。
なので、焼酎のような強いお酒で象鼻杯を楽しんだりするのでしょうか?
★蓮の花茶
こちらは、最初にフワッといい香りがして


まだ開いていない蓮の花の下の方に、とがった串などで、穴を4か所ほど開け、花の上から40度ほどのぬるま湯を注いで、それをソーサーで受け留めているそうです。
蓮の花茶はまた試してみたいです

1時間ちょっとのお話&体験でしたが、夏の早朝、大変有意義な時間を過ごしました。
ありがとうございました!
これで、ハスの花を見る目がかなり変わりそうです

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