2023年02月21日
(102) 自家製 “山の海産物” づくり ~ 山くらげ・山するめ・山あわび
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (102) 】 自家製 “山の海産物”づくり ~ 山くらげ・山するめ・山あわび
天気が良い日が多く、気温が低く からっ風の吹く、北関東のこの季節。
絶好の干し野菜づくりの季節でもあります!
『山くらげ』は中華食材でも有名な乾燥野菜ですが、『山くらげ』にならって、
『山するめ』『山あわび』と勝手に名付けた、干し野菜を作ってみました。
ということで、今回は、自家製“山の海産物”づくり と 簡単レシピです。
(1) 山くらげ
中華食材で見かけることのある『山クラゲ』
これは、茎レタスが手に入ると、簡単に作れちゃいます。
茎を縦にスライスしたものを、天日干し
私は厚さ2㎜位、幅は1cm位、長さは2cm位にスライスしたものを干しています。

1日程度だとセミドライ。
もう数日干すと、カラカラに乾燥したタイプ。
(写真は 3日間天日干しで、ほぼカラカラになった状態のものです)
【食べ方の例】
調理する時は、水で戻して。20分もつけて置けば戻ります。
戻した『山クラゲ』を、サラダ油炒めて、火を止めた後にゴマ油少々で香りづけ。塩少々で味付けし、すりごまも少々かけて。お好みでラー油少々もGood。
生の茎レタスを使った時とはまた違う食感と旨味
。
コリコリした歯ごたえが、まさにクラゲっぽい・・・『山くらげ』と呼ばれるのも、さもありなんです
。
美味しいです
(2)山するめ
これはあまり一般的な名前でないかもしれません。
以前、生協で『山のするめ』という名の名産品を購入しました。
『そのまま食べられます。まるで するめいかのような味』と銘打っていました。
これは、乾燥させたエノキダケでした。
確かに、するめいかを彷彿させる食感と旨味
。
いかのような生臭さがないので、海産物が苦手な人にも美味しく食べられるかと思います。
エノキダケは生では食べられないものですが、
「そのまま食べられる」ということは、一度加熱したものを乾燥させたのではないかと憶測。
加熱方法をいくつか試して、これが一番だと思った方法です
。
① エノキダケを半分にカットし、手でほぐしてばらす。
② 油をしかないでフライパン(テフロン加工のプライパンなど)で、火が通ってしんなりするまで乾煎りする。
焦がさないように、中火位で炒ります。大体3〜4分程度です。

③ 粗熱を取った後、ざるに広げて、天日でからからになるまで干す。
(関東の冬の晴れて乾燥した日で、3〜4日位天日乾燥)
レシピはとても簡単。
でも、エノキダケを手でほぐすのは、結構手間がかかります。
その手間をかけてでも、食べたくなる美味しさ
写真は、2月の晴れた3日間、天日干ししてから、乾いた物を、再び手で裂いてほぐしたもの。
【食べ方の例】
これはまずはそのままで! 本当に するめいかのような旨味があって、手が止まりません!
あと、お浸しやサラダのトッピングにも良いです
。
(3)山あわび
カットしたエリンギが『あわび』に見た目が似ている…というのは、割と巷で言われている話。
味は、そのままでは、残念ながらやはりあわびには遠い…。しかし干すと旨みが増しますし、食感もより貝類に近くなります

エリンギを生のままざく切りして、2日ほど天日干します。
(干し方等は、文献1を参考にしています
)

【食べ方の例】
干しエリンギは加熱して調理します。
まず水で戻してから、白菜と一緒にサッと油で炒めてます。
次に、旨煮風に白だしとみりんと醤油少々を加えた煮汁で数分煮て、具材に火が通ったら、最後に片栗粉でとろみをつけて旨煮風の味付けに。
あわびのような強い風味はありませんが、白菜の旨味も加わり、とても美味しいです
。
しかも、財布に優しい! \( ˆoˆ )/
とってもベジタリアンな『海の幸もどき』。『もどき』といってもあなどれない美味しさ

野菜の保存も兼ねて、おすすめです♪
**********************
【参考文献】
1.『干し野菜百科』 濱田美里 著 河出書房新社
天気が良い日が多く、気温が低く からっ風の吹く、北関東のこの季節。
絶好の干し野菜づくりの季節でもあります!

『山くらげ』は中華食材でも有名な乾燥野菜ですが、『山くらげ』にならって、
『山するめ』『山あわび』と勝手に名付けた、干し野菜を作ってみました。
ということで、今回は、自家製“山の海産物”づくり と 簡単レシピです。
(1) 山くらげ
中華食材で見かけることのある『山クラゲ』
これは、茎レタスが手に入ると、簡単に作れちゃいます。
茎を縦にスライスしたものを、天日干し
私は厚さ2㎜位、幅は1cm位、長さは2cm位にスライスしたものを干しています。

1日程度だとセミドライ。
もう数日干すと、カラカラに乾燥したタイプ。
(写真は 3日間天日干しで、ほぼカラカラになった状態のものです)

【食べ方の例】
調理する時は、水で戻して。20分もつけて置けば戻ります。
戻した『山クラゲ』を、サラダ油炒めて、火を止めた後にゴマ油少々で香りづけ。塩少々で味付けし、すりごまも少々かけて。お好みでラー油少々もGood。
生の茎レタスを使った時とはまた違う食感と旨味

コリコリした歯ごたえが、まさにクラゲっぽい・・・『山くらげ』と呼ばれるのも、さもありなんです

美味しいです

(2)山するめ
これはあまり一般的な名前でないかもしれません。
以前、生協で『山のするめ』という名の名産品を購入しました。
『そのまま食べられます。まるで するめいかのような味』と銘打っていました。
これは、乾燥させたエノキダケでした。
確かに、するめいかを彷彿させる食感と旨味

いかのような生臭さがないので、海産物が苦手な人にも美味しく食べられるかと思います。
エノキダケは生では食べられないものですが、
「そのまま食べられる」ということは、一度加熱したものを乾燥させたのではないかと憶測。
加熱方法をいくつか試して、これが一番だと思った方法です

① エノキダケを半分にカットし、手でほぐしてばらす。
② 油をしかないでフライパン(テフロン加工のプライパンなど)で、火が通ってしんなりするまで乾煎りする。
焦がさないように、中火位で炒ります。大体3〜4分程度です。

③ 粗熱を取った後、ざるに広げて、天日でからからになるまで干す。
(関東の冬の晴れて乾燥した日で、3〜4日位天日乾燥)
レシピはとても簡単。
でも、エノキダケを手でほぐすのは、結構手間がかかります。
その手間をかけてでも、食べたくなる美味しさ

写真は、2月の晴れた3日間、天日干ししてから、乾いた物を、再び手で裂いてほぐしたもの。
【食べ方の例】
これはまずはそのままで! 本当に するめいかのような旨味があって、手が止まりません!

あと、お浸しやサラダのトッピングにも良いです

(3)山あわび
カットしたエリンギが『あわび』に見た目が似ている…というのは、割と巷で言われている話。
味は、そのままでは、残念ながらやはりあわびには遠い…。しかし干すと旨みが増しますし、食感もより貝類に近くなります


エリンギを生のままざく切りして、2日ほど天日干します。
(干し方等は、文献1を参考にしています


【食べ方の例】
干しエリンギは加熱して調理します。
まず水で戻してから、白菜と一緒にサッと油で炒めてます。
次に、旨煮風に白だしとみりんと醤油少々を加えた煮汁で数分煮て、具材に火が通ったら、最後に片栗粉でとろみをつけて旨煮風の味付けに。
あわびのような強い風味はありませんが、白菜の旨味も加わり、とても美味しいです

しかも、財布に優しい! \( ˆoˆ )/
とってもベジタリアンな『海の幸もどき』。『もどき』といってもあなどれない美味しさ


野菜の保存も兼ねて、おすすめです♪
**********************
【参考文献】
1.『干し野菜百科』 濱田美里 著 河出書房新社
2022年12月31日
年越しそばは、常陸秋そば。そして常陸秋そばの焼酎の、常陸秋そばのそば湯割りを飲む!
年越しそばは、常陸秋そば。そして常陸秋そばの焼酎の、常陸秋そばのそば湯割りを飲む!
2022年もいよいよ終わり。
明日は2023年の新年を迎えます。

毎年、我が家の年越し蕎麦は、連れ合いが打つ、常陸秋そば。
これがなくては年は越せません
板東産の常陸秋そば粉。
今年2022年の新そばです

そばは、
『挽きたて、打ちたて、茹でたて』
と云います。
たとえ、素人の打つ蕎麦でも、この3つが揃うと香りもあいまって、馬鹿に出来ない美味しさです。まじ。
それが、常陸秋そばなら、なおさらの美味しさ

そして今年は是非試したかったのが、常陸秋そばで作られた焼酎を、常陸秋そばを茹でたそば湯で割って飲むこと!
・土浦産 常陸秋そばで作られた そば焼酎 『土浦小町』
・阿見産 常陸秋そばで作られた そば焼酎 『桜蕎』
飲み比べです
どちらも醸造は、水戸の明利酒類株式会社。
ストレートで飲むと違いが分からないのですが、Hotなそば湯で割って飲むと、風味というか味に少し違いがある・・・気がします
。
面白いです。
そして、年越しそばでお腹もいっぱいになり、
そば焼酎のそば湯割りで、すっかり身体も温まりました
来年こそは、どうか、コロナ禍も収束し、また戦争も無くなりますように。
穏やかで平和な年となりますように。
2022年もいよいよ終わり。
明日は2023年の新年を迎えます。

毎年、我が家の年越し蕎麦は、連れ合いが打つ、常陸秋そば。
これがなくては年は越せません

板東産の常陸秋そば粉。
今年2022年の新そばです


そばは、
『挽きたて、打ちたて、茹でたて』
と云います。
たとえ、素人の打つ蕎麦でも、この3つが揃うと香りもあいまって、馬鹿に出来ない美味しさです。まじ。
それが、常陸秋そばなら、なおさらの美味しさ


そして今年は是非試したかったのが、常陸秋そばで作られた焼酎を、常陸秋そばを茹でたそば湯で割って飲むこと!
・土浦産 常陸秋そばで作られた そば焼酎 『土浦小町』
・阿見産 常陸秋そばで作られた そば焼酎 『桜蕎』
飲み比べです

どちらも醸造は、水戸の明利酒類株式会社。
ストレートで飲むと違いが分からないのですが、Hotなそば湯で割って飲むと、風味というか味に少し違いがある・・・気がします

面白いです。
そして、年越しそばでお腹もいっぱいになり、
そば焼酎のそば湯割りで、すっかり身体も温まりました

来年こそは、どうか、コロナ禍も収束し、また戦争も無くなりますように。
穏やかで平和な年となりますように。
2022年08月08日
(101) イサザアミ煮干しのカレーふりかけ
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (101) 】イサザアミ煮干しのカレーふりかけ
霞ケ浦の名産で、ワカサギ、シラウオ、川エビ(テナガエビ)の佃煮や煮干しは知られているかと思いますが、
『アミの佃煮/煮干し』 もあるのをご存じでしょうか。

霞ヶ浦のアミは、正式名称は『イサザアミ』という、極小のエビです。
ぱっと見、地味なのですが、実はこれ、美味しいんです
。
しかも上の魚類より、お手頃価格。
イサザアミは佃煮に加工されて売られていることが多いのですが、
もし煮干し(塩ゆでした半乾きのもの)が出に入ったら、ぜひ購入してください!
煮干し(塩ゆでして半分乾いた柔らかいもの)は応用が効きますし、何といってもイサザアミの味わいが私は好きなのです
。
まず、つまんで口に入れて咬んでいると旨味がじわじわと。
柔らかな旨味と言いましょうか
。
そして、全然臭みがありません!これはポイント大きい
。
食べ方としては、まず
・炊き立てご飯にそのままふりかけて
かなと思いますが、私は個人的にお勧めなのが

・塩もみしたキュウリのイサザアミ煮干し和え
塩もみきゅうりの美味しさを引き立てて、
これはいくらでも食べられちゃいます
今の時期だと、青瓜も同じように塩もみして、イサザアミ煮干しと和えると美味しいはず。
そして、

・茹でじゃがいもの、イサザアミ煮干し和え
ワケギ/万能ねぎ を刻んだ物も加えると、彩りも綺麗。
ジャガイモと魚介類は合います♪
有名なスウェーデン料理『ヤンソン フレステルセ(ヤンソンの誘惑)』も、ジャガイモとアンチョビーの組み合わせですから
上の2つは、調理が簡単な上に、どちらも、イサザアミ煮干しの味・風味がとても合うのです。
イサザアミの煮干しは、例えば鰹節のような強い風味ではありませんが、
合わせた食材を引き立てながら、自己主張しないのにじんわりと旨味を加える
名バイプレイヤー。
さて、今回、イザザアミ煮干しを使った、私のイチオシの調理法は、
『サザアミ煮干しのカレーふりかけ』
です。
フライパンに油を引かずカレー粉(もしくはガラムマサラ)を好みの量加えて、軽く乾煎りするだけ。
調理と云えないほど、簡単です
でも、特に夏のこの暑い時期、なるべく火を使わない料理がしたいですよね。
【材料】
・イサザアミの煮干し
・カレー粉 もしくは ガラムマサラ粉
・お好みで 塩
【作り方】

1. フライパンを熱し、油をしかないで弱火で1分ほど乾煎り。

2. そこへ、カレー粉 もしくは ガラムマサラ粉 を好みの量加え、焦げないように混ぜながら、弱火のまま1分ほどから煎り。
味見をして、塩気が足りないようだったら、塩を適宜加え、均一になるように混ぜる。

3. 火を止めて、余熱で乾燥させて出来上がり。
すっかり冷めたら、保存容器に入れて、冷蔵庫で保存 (2週間くらい保存出来ます)。

まずは、このふりかけを、炊きたてご飯にふりかけて。
あと引く美味しさ!
お弁当のご飯にも合いますし、パスタ、じゃがいも、サラダトッピングなど、お好みでいろいろ楽しめます。
トーストへのトッピングも合いそう♪
とにかく、イサザアミの煮干しを見つけたら、即購入して、まずこのカレー風味ふりかけを作ってくださいませ!
霞ケ浦の名産で、ワカサギ、シラウオ、川エビ(テナガエビ)の佃煮や煮干しは知られているかと思いますが、
『アミの佃煮/煮干し』 もあるのをご存じでしょうか。

霞ヶ浦のアミは、正式名称は『イサザアミ』という、極小のエビです。
ぱっと見、地味なのですが、実はこれ、美味しいんです

しかも上の魚類より、お手頃価格。
イサザアミは佃煮に加工されて売られていることが多いのですが、
もし煮干し(塩ゆでした半乾きのもの)が出に入ったら、ぜひ購入してください!
煮干し(塩ゆでして半分乾いた柔らかいもの)は応用が効きますし、何といってもイサザアミの味わいが私は好きなのです

まず、つまんで口に入れて咬んでいると旨味がじわじわと。
柔らかな旨味と言いましょうか

そして、全然臭みがありません!これはポイント大きい

食べ方としては、まず
・炊き立てご飯にそのままふりかけて
かなと思いますが、私は個人的にお勧めなのが

・塩もみしたキュウリのイサザアミ煮干し和え
塩もみきゅうりの美味しさを引き立てて、
これはいくらでも食べられちゃいます

今の時期だと、青瓜も同じように塩もみして、イサザアミ煮干しと和えると美味しいはず。
そして、

・茹でじゃがいもの、イサザアミ煮干し和え
ワケギ/万能ねぎ を刻んだ物も加えると、彩りも綺麗。
ジャガイモと魚介類は合います♪
有名なスウェーデン料理『ヤンソン フレステルセ(ヤンソンの誘惑)』も、ジャガイモとアンチョビーの組み合わせですから

上の2つは、調理が簡単な上に、どちらも、イサザアミ煮干しの味・風味がとても合うのです。
イサザアミの煮干しは、例えば鰹節のような強い風味ではありませんが、
合わせた食材を引き立てながら、自己主張しないのにじんわりと旨味を加える
名バイプレイヤー。
さて、今回、イザザアミ煮干しを使った、私のイチオシの調理法は、
『サザアミ煮干しのカレーふりかけ』
です。
フライパンに油を引かずカレー粉(もしくはガラムマサラ)を好みの量加えて、軽く乾煎りするだけ。
調理と云えないほど、簡単です

でも、特に夏のこの暑い時期、なるべく火を使わない料理がしたいですよね。
【材料】
・イサザアミの煮干し
・カレー粉 もしくは ガラムマサラ粉
・お好みで 塩
【作り方】

1. フライパンを熱し、油をしかないで弱火で1分ほど乾煎り。

2. そこへ、カレー粉 もしくは ガラムマサラ粉 を好みの量加え、焦げないように混ぜながら、弱火のまま1分ほどから煎り。
味見をして、塩気が足りないようだったら、塩を適宜加え、均一になるように混ぜる。

3. 火を止めて、余熱で乾燥させて出来上がり。
すっかり冷めたら、保存容器に入れて、冷蔵庫で保存 (2週間くらい保存出来ます)。

まずは、このふりかけを、炊きたてご飯にふりかけて。
あと引く美味しさ!

お弁当のご飯にも合いますし、パスタ、じゃがいも、サラダトッピングなど、お好みでいろいろ楽しめます。
トーストへのトッピングも合いそう♪
とにかく、イサザアミの煮干しを見つけたら、即購入して、まずこのカレー風味ふりかけを作ってくださいませ!

2022年03月01日
(100) あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (100) 】あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味 ~ ラペ コン サル ナランハ Rape Con Sal Naranja
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました
100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです

鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です
。
しかも簡単♪
スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』
とも呼ばれるとか
。
あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪
ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!
茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね
ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo

『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)
あんこうは、ヒレや皮などの、『あんこうの七つ道具』もとても美味しい
ので、是非味わって下さいませ。
・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!
あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです
。
日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!

そして、特筆すべきは
白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って

特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!
『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい
。
更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)
。
柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる
のが、よく分かります。
※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出
の筑波山名産 『ふくれみかん(福来みかん)』で作ってみたものです。
作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood
もう春の足音が聞こえてきます
が、冬の名残りの美味しい物もまだまだある今の時期。
季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!
【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました

100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです


鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です

しかも簡単♪

スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』


あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪

ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!

茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね

ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo


『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)


・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!

あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです

日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!


そして、特筆すべきは

白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って


特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!

『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい

更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)

柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる

※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出

作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood

もう春の足音が聞こえてきます

季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!

【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
2022年01月30日
(99) 柿餅のクリームチーズ添え
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (99) 】 柿餅のクリームチーズ添え
お正月も過ぎて、もう柿の実もなかなか手に入りにくくなりましたが、
もし、まだ手元に柿の実があって、その果肉が柔らかくなってしまっていたら、それは大チャンス!
めっちゃ美味しい、ワインのおつまみが作れちゃいます。
前回に引き続き、またこちらのサイト
郷土食研究会 うまかっぺ!茨城
の、柿もち
の記事と文献1を参考に、ワインにぴったりなおつまみを作ってみました
(ちなみに写真で使ったお皿は、『つくばね焼』のお皿です)
【材料】
・柔らかくなった柿の実 今回は大きめの実を2個

・麦こうせん
別名 『はったい粉』、『麦こがし』で、こちらの名前の方がなじみがあるかもしれません。
・クリームチーズ
・無糖ヨーグルト (なくてもOK) 生乳100%のものがお勧め
・シナモンパウダー(お好みで)
【作り方】

1.皮を取り除いた柿の果肉を、ボールに取り分けます。
今回は柔らかくなっていない部分もありましたが、それは刻んで入れました。
※ ご参考:なお、柿の皮は、食べやすい大きさにカットして、オーブンで130度 40分~45分くらい焼くと、とても美味しいチップスになります。(参考:文献2)
2.1に麦こうせんを少しずつ加え、耳たぶの硬さぐらいになるまで練りながら加えます。
固さはお好みで良いかと思います。 柔らかめでも美味しいです。
ラップを掛けて、冷蔵庫で半日~1日ほど置いて、味をなじませると更に美味しいです。

3.2に、クリームチーズを添えて、お好みでシナモンパウダーを少々かけて、出来上がり。
ちなみに、この写真で使った器は、『つくばね焼』の器です
。
お好みで、クリームチーズの上に無糖のヨーグルトを少々かけると、見た目が良くなって酸味が加わり、悪くありません
。
コーヒーや紅茶にも合いますが、一番合うのが、ワイン
赤ワインでも白ワインでも、とっても合います
もし、柔らかくなりすぎてしまった柿があったら、是非お試し下さい
★ ちなみに。柿を使った料理については、当ブログの以下の記事も良かったら♪
【家庭で堪能!おいしい茨城&つくば(40)】 季節のあったかスイーツ♪ 酒粕サバイヨンソースのフルーツグラタン
http://cardamom.tsukuba.ch/e240856.html
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(60)】 柿のコンポート 金木犀酒風味
http://cardamom.tsukuba.ch/e281042.html
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(72)】万病平癒と防災の願いを込めて、『亥の子餅』
http://cardamom.tsukuba.ch/e298589.html
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(95) 】完熟パーシモンとロータスルーツのドルチェ ジンジャー風味
http://cardamom.tsukuba.ch/e336826.html
★ また、柿そのものではありませんが、柿から作られた『柿酢』を使ったレシピも、良かったら♪
【家庭で堪能!おいしい茨城&つくば(28)】 旬の新にんじん&新ごぼう の蒸し焼き・オーブン焼き
http://cardamom.tsukuba.ch/e221191.html
【家庭で堪能!おいしい茨城&つくば(29)】 結城のすだれ麩と胡瓜の柿酢味噌マヨネーズあえ
http://cardamom.tsukuba.ch/e221192.html
【家庭で堪能!おいしい茨城&つくば(43)】 <<常陸国風土記1300年記念! 家庭で作る なんちゃって!?古代食(3)>>
http://cardamom.tsukuba.ch/e241980.html
*******************
【参考文献】
1.『日本の食生活全集⑧ 聞き書 茨城の食事』 農山漁村文化協会 発行
2. 『菜菜スイーツ』 カノウユミコ 著 柴田書店
※こちらの本では、柿の皮チップスは「120℃で1時間以上ゐ入れて乾かしそのまま冷ます」となっていますが、私は130℃で40~45分で焼いてからそのままオーブンの中で冷ましています。どちらでも大丈夫かと思います。
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【参考サイト】
郷土食研究会 うまかっぺ!茨城

もし、まだ手元に柿の実があって、その果肉が柔らかくなってしまっていたら、それは大チャンス!
めっちゃ美味しい、ワインのおつまみが作れちゃいます。
前回に引き続き、またこちらのサイト
郷土食研究会 うまかっぺ!茨城
の、柿もち
の記事と文献1を参考に、ワインにぴったりなおつまみを作ってみました

(ちなみに写真で使ったお皿は、『つくばね焼』のお皿です)
【材料】
・柔らかくなった柿の実 今回は大きめの実を2個

・麦こうせん
別名 『はったい粉』、『麦こがし』で、こちらの名前の方がなじみがあるかもしれません。
・クリームチーズ
・無糖ヨーグルト (なくてもOK) 生乳100%のものがお勧め
・シナモンパウダー(お好みで)
【作り方】

1.皮を取り除いた柿の果肉を、ボールに取り分けます。
今回は柔らかくなっていない部分もありましたが、それは刻んで入れました。
※ ご参考:なお、柿の皮は、食べやすい大きさにカットして、オーブンで130度 40分~45分くらい焼くと、とても美味しいチップスになります。(参考:文献2)
2.1に麦こうせんを少しずつ加え、耳たぶの硬さぐらいになるまで練りながら加えます。
固さはお好みで良いかと思います。 柔らかめでも美味しいです。
ラップを掛けて、冷蔵庫で半日~1日ほど置いて、味をなじませると更に美味しいです。

3.2に、クリームチーズを添えて、お好みでシナモンパウダーを少々かけて、出来上がり。
ちなみに、この写真で使った器は、『つくばね焼』の器です

お好みで、クリームチーズの上に無糖のヨーグルトを少々かけると、見た目が良くなって酸味が加わり、悪くありません

コーヒーや紅茶にも合いますが、一番合うのが、ワイン

赤ワインでも白ワインでも、とっても合います

もし、柔らかくなりすぎてしまった柿があったら、是非お試し下さい

★ ちなみに。柿を使った料理については、当ブログの以下の記事も良かったら♪

http://cardamom.tsukuba.ch/e240856.html

http://cardamom.tsukuba.ch/e281042.html

http://cardamom.tsukuba.ch/e298589.html

http://cardamom.tsukuba.ch/e336826.html
★ また、柿そのものではありませんが、柿から作られた『柿酢』を使ったレシピも、良かったら♪

http://cardamom.tsukuba.ch/e221191.html

http://cardamom.tsukuba.ch/e221192.html

http://cardamom.tsukuba.ch/e241980.html
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【参考文献】
1.『日本の食生活全集⑧ 聞き書 茨城の食事』 農山漁村文化協会 発行
2. 『菜菜スイーツ』 カノウユミコ 著 柴田書店
※こちらの本では、柿の皮チップスは「120℃で1時間以上ゐ入れて乾かしそのまま冷ます」となっていますが、私は130℃で40~45分で焼いてからそのままオーブンの中で冷ましています。どちらでも大丈夫かと思います。
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【参考サイト】
郷土食研究会 うまかっぺ!茨城