2022年03月01日
(100) あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (100) 】あんこうのムニエル 塩ふくれみかん風味 ~ ラペ コン サル ナランハ Rape Con Sal Naranja
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました
100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです

鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です
。
しかも簡単♪
スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』
とも呼ばれるとか
。
あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪
ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!
茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね
ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo

『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)
あんこうは、ヒレや皮などの、『あんこうの七つ道具』もとても美味しい
ので、是非味わって下さいませ。
・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!
あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです
。
日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!

そして、特筆すべきは
白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って

特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!
『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい
。
更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)
。
柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる
のが、よく分かります。
※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出
の筑波山名産 『ふくれみかん(福来みかん)』で作ってみたものです。
作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood
もう春の足音が聞こえてきます
が、冬の名残りの美味しい物もまだまだある今の時期。
季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!
【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
『仮定で堪能!おいしい茨城&つくば』のシリーズも通算100回となりました

100回目は、茨城が誇る郷土の食材、あんこうと、ふくれみかん(福来みかん)のコラボです


鍋にして食べるのが一般的なあんこう(鮟鱇)ですが、今回はスペイン料理風です

しかも簡単♪

スペインやイタリアでも、アンコウを食べるそうです。
特にスペインのバスク地方では、あんこうは『rape ラペ』と呼ばれて、よく食されるそう。
手持ちの料理の本(参考文献1)によると、スペインでは、安くて美味しいあんこうは、『貧乏人のイセエビ』


あんこうのプリプリの美味しい白身は、オマールエビにも比されるのですね♪

ただ、日本と違って、白身の肉の部分だけ食べるようで、肝とかヒレとかの『あんこうの七つ道具』は食べないよう?
・・・なんともったいない!!

茨城が誇る郷土料理 あんこう鍋では、あんこうの身はほぼ全てを美味しく、食べ尽くしますよね

ということで、茨城の海と山の幸の簡単コラボ! 筑波山のふくれみかんで作った『塩ふくれみかん』で味と風味づけした、
『あんこうのムニエル 塩みかん風味』
です。
あんこうは、ムニエルにしても、白身はもちろん、七つ道具まで美味しく頂けちゃうのですyo


『塩ふくれみかん』は、『塩レモン』の応用で、ふくれみかんを塩漬けしたものです。
今回は、ふくれみかんの皮を細切りにして塩蔵した、こちらのものを使いました (後述の 塩みかんの作り方のその2のタイプです)。
これで、塩味と香りを加えます。
【材料】

・あんこう 切り身:白身と 七つ道具(肝、ヒレ、皮など) 今回は青森産(つくばではなかなか茨城産は手に入れづらく)


・塩ふくれみかん (※後述)
今回は、ふくれミカンの皮を細切りにして、塩蔵したものを使用
・にんにく :薄切りにしておく
・小麦粉 : あんこうの切り身にまぶす粉
・油 : サラダオイル、オリーブオイルなどお好みで。
【作り方】
1.ニンニクは薄切りにしておきます。

2.あんこうに切り身に、うすく小麦粉をまぶしておきます。
3.フライパンに油を、やや多めに入れ、中火で熱して、あんこうの身を炒めます。
先に厚みのある、白身と肝を入れると良いかと思います。
片面をじっくり炒めてから、反対の面を炒めます。
焦げないように火加減に注意。
※油がはねやすいのと、早く火が通りやすいので、蓋をするとのお勧めします。
4.3の白身・肝に火が通り始めた位の頃に、薄切りにんにくと、白身・肝以外の『七つ道具』(ヒレ、皮など)を加え、
香ばしそうな焦げ目がつく位までi炒めます。
5.最後に 塩みかんを加えて、かるく混ぜて火を止めて、出来上がり。

油で炒めたムニエルなので、白身と肝はともかく、『七つ道具』は、箸やフォークでは滑って食べにくいので、ここは、もう手を使ってワイルドに頂きましょう!

あんこうの旨味と、ムニエルにした香ばしさ、ガーリックと塩みかんの風味が渾然一体と鳴って、とっても美味しいです

日本では、あんこうは『あんこう鍋』が定番ですが、ムニエルにしても、もちろんとても美味しい!


そして、特筆すべきは

白身や肝はもちろん、皮やヒレなどの部分(『あんこうの七つ道具』)の深い味わいが、ムニエルにするとさらに際立って


特にコラーゲン部分のトロトロの美味しさといったら!

『あんこうの七つ道具』、見た目にビビらず、是非是非召し上がって下さい

更にそこへ、ふくれみかんで作った塩みかんで風味付けすると、海と山の幸を同時に味わえるというもの(^^)

柑橘系の香りと魚料理が合うのはよく知られてますが、塩レモンや塩みかんを使うと、皮の苦みが旨味になる

※塩ふくれみかん
『塩みかん』は、地元産レモンでも、柚子でも、同じように作れます♪
今回の料理では、当ブログの料理記事では頻出

作り方はいろいろありますが、どれも簡単。塩の量は適宜ですが、塩漬けの感覚で、かなり多めで。

(その1) きれいに洗ったふくれみかんの水分を拭いてから、半分にカットして塩と一緒に瓶詰めし、冷蔵保存する。
写真は秋に作って冷蔵庫で保存していたもの。
だいぶ使って、残りわずかです。
肉料理にも、また鍋料理にも使えます。
(その2) ふくれみかんの皮を細切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存する。
今回の料理はこのタイプその2を使ってみました。

(その3) ふくれみかんの皮をみじん切りにして、塩をまぶして瓶詰めして冷蔵保存。
ちなみに、こちらの写真のものは、我が家の庭でなった柚子の実の皮を刻んで、塩蔵にした、『塩柚子/柚子塩』です。
こちらは(その3)のタイプ。
(その2)の細切りタイプ、(その3)のみじん切りタイプは、野菜の浅漬けやサラダに使っても、香りが良くてGood

もう春の足音が聞こえてきます

季節の移り変わりを、味わっちゃいましょう!

【参考文献】
あんこう料理が紹介されてます。
1. 『コロンブスのごちそう わが家でできるスペイン食の旅 バッカス5月号別冊』 TBSブリタニカ
2. 『スペイン修道院の食卓 歴史とレシピ』 五十嵐加奈子・丸山永恵 訳 スエタエ社編 原書房
3. 『イタリアの地方料理』 柴田書房
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