たまごの形のお菓子いろいろ11


お土産に頂いたり、旅行をして見つけた国内のたまご型のお菓子を細々と報告するシリーズ。

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さて、私の子供の頃、祝い事などで、箱に入った紅白の丸くて柔らかくてちょっと甘いお餅(すあま)が配られることがよくありました。
その紅白の丸いすあまは、『鳥の子餅』、『鶴の子餅』と呼ばれていると、最近知りました。

中に餡は入っていませんが、『鳥の子餅』、『鶴の子餅』の名のとおり、これは、卵の形のお菓子です。
しかも伝統菓子!

ところで、『すあま』は、日本全国で食べられているのではなく、関東、東北などの東日本が中心的に食べられてきたとも、最近知りました。
『すあま』、全国区でなかった!
(そうすると、『好物が “すあま”』という某キャラクターは、東日本の人以外には好物の意味が分からないってこと??)

ということで、今回は、東日本の伝統菓子、『鳥の子餅』、『鶴の子餅』についてです。


鳥の子餅 鶴の子餅

文献1、2によると、祝い事に食べられる、丸みを帯びた形紅白のすあまは、その形とおめでたい意味の両方から、『鳥の子餅』もしくは『鶴の子餅』と呼ばれているそうです。

ところで、『鳥の子餅』と『鶴の子餅』の定義が、調べれば調べるほど錯綜していて汗

専門家・研究家が書いた書籍でも

① 『鳥の子餅=鶴の子餅』で、卵の形のような丸みを帯びた形に整えられた、紅白のすあま。(文献1)

② 『鶴の子餅』のみの紹介。『鳥の子餅』については言及なし。(文献2)

③ 『鳥の子餅』と『鶴の子餅』は違う。材料と作り方の違いか?(文献3)

となり、インターネット上では、

④ 自身のホームページを持つ和菓子店で、『鳥の子餅』もしくは『鶴の子餅』を取り扱っている店では、
 ・『鳥の子餅』だけ、または『鶴の子餅』だけの名称を使っている(一番多い)。
 ・『鳥の子餅』=『鶴の子餅』 
 ・『鳥の子餅』と『鶴の子餅』は材料や製法が違う。
混在

⑤ その他、Wikipediaの『すあま』や、日本大百科全書(ニッポニカ)、三省堂 大辞林などを見ると、
 ・上新粉に砂糖を加えて蒸して作られたお餅(すあま)を卵型に成形したのが、『鶴の子餅』
 ・上新粉の代わりに餅米を使ったものが『鳥の子餅』

・・・のように、正直いって、業界でも『鳥の子餅』と『鶴の子餅』の定義が決まっていないようです。

しかし、

・形が丸い(卵型のような楕円形、もしくは雫のような形)
・紅白1つずつ、セット。
・甘くて柔らかいお餅


であることは共通認識として間違いないでしょう。



たまごの形のお菓子いろいろ11
さて、こちらは、秋田の『つるのこ餅』。

秋葉原駅構内『のもの』で売られているのを発見。
紅白個別に売られていまして、今回は白い方を購入しました。

原材料はうるち米砂糖のみ
『うるち米』ということは、多分、上新粉(うるち米が原料)を使っているのでしょうね。
ということで、卵の形の『すあま』です。

たまごの形のお菓子いろいろ11
甘くて柔らかいお餅。
そして、なめらかな舌触りハート
中には餡などは入っていなくて、お餅だけです。







たまごの形のお菓子いろいろ11
【追記】 2019年3月18日
先日、紅白で つるのこ餅 を購入したので、
その紅白の餅のツーショット写真です。

やはり紅白で並ぶと、おめでたい感じで良いですねキラキラ
なお、味はどちらも同じです(^^)




この、東日本中心にある伝統菓子の『鳥の子餅』・『鶴の子餅』によって、
私の持論 『たまごの形のお菓子伝播仮説』は、
“たまごの形のお菓子”は、東日本では饅頭タイプのお菓子が圧倒的に多く、西日本、特に九州北部と瀬戸内海西部を中心にマシュマロタイプが多い
はちょっと揺るいできたか・・・(

ただ、『鳥の子餅』『鶴の子餅』は、中に餡が入っている『饅頭』タイプとは違うので、微妙ではありますが(笑)、持論はまだ大丈夫そうな気もしています・・・大げさですね(^m^)

でも面白いですよね!

このシリーズ、また『たまごの形のお菓子』が手に入ったら、続きます(^^)v。

たまごの形のお菓子いろいろ12



今回参照した文献2に、神奈川県小田原の『コケコー』という名物のお菓子が紹介されていました。
これが、どうも、マシュマロに黄身餡が包まれたタイプのお菓子のようで、上記の私の持論は覆された!と思いましたキラキラ

是非食べたくて調べたら、なんと『コケコー』を作られていた松坂屋本店さんは、昨年2018年6月に閉店されたと知りました・・・残念泣

覆された方が嬉しかった(銘菓があった方が嬉しい)のですが、閉店されたとのことで、もう食べられない銘菓です泣
・・・とうことで、私の持論は、とりあえず続いています。覆される日を夢見て。

 

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【参考文献】

1. 『事典 和菓子の世界 増補改訂版』 中山圭子 著 岩波書店

2. 『おいしい祈りのかたち 縁起菓子 祝い菓子』 亀井千歩子 著、 宮野正喜 写真 淡交社

3. 『先人の和と技 和菓子の由来』 櫻井美孝 著 文芸社







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Posted by かるだ もん at 21:23│Comments(2)日本各地の郷土料理・食材
この記事へのコメント
始めまして、たまご型お菓子の記事をずっと見ていました。
たまご型お菓子で高知の西川屋老舗と言う和菓子店が長尾鶏の玉子と言うお菓子を販売しています。

僕はたまご型お菓子はつるの玉子が最初だと思います。
あと、バナナカステラや調布・若鮎などの発祥分布も面白いですよ。
Posted by 洋和菓子愛好者 at 2019年09月15日 21:23
洋和菓子愛好者さま

はじめまして。コメントありがとうございました!
高知で「長尾鶏の玉子」というお菓子があるのですね。西川屋老舗さんの「長尾鶏の玉子」で検索したら、殻(最中種=最中の皮のように見えます)の中にマシュマロに包まれた黄身餡のお菓子とのこと。本当に玉子のようですね(*^^*)

バナナカステラ、若鮎なども興味深いです。お菓子(和菓子・郷土菓子)の歴史、民衆史にも繋がり、深いですね。

貴重な情報のご教示、ありがとうございました(^o^)。
Posted by かるだもん at 2019年09月16日 22:05
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