【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(62)】 今年の冬至は♪エスニック七運汁 


★『冬至の運盛り』
冬至にカボチャを食べるとその冬は風を引かない・・・
ということで、冬至にかぼちゃを食べる人は多いのではないでしょうかにこにこ

一年で一番昼が短く、太陽から貰えるパワーが少ない冬至に、『冬至の運盛り』と言って、「ん」が二つ付く食べ物を食べるという習慣もあるそうです晴れ

カボチャは別名なんきんというので、『ん』が二つ付く『運盛り』食材ですねちょき

他にも『冬至の七種』の呼ばれる食材があると最近知りました。
カボチャ(なんきん)に加え、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、寒天、うどん(饂飩 うんどん)の7種類は『冬至の七種(しちくさ、ななくさ)』と呼ばれているそう豆電球


★『七運汁』とは
最近、茨城県那珂市が街おこしで、額田地区に伝わる『たっつぁい(たっさい)噺』にまつわる『七運汁』を郷土の味として、イベントの時などに提供しているというニュースを見ました。

これも、上述の『冬至の七種』がたっつぁい噺の中にも取り込まれているようで、
主人公のたっつぁいが、
冬至の時に、”ん” がつく名前の食べ物7種類が入った汁ものを『七運汁』と呼び、
これを食べると、一年息災で過ごせる

と言ったということで、それ由来の郷土料理のようですキラキラ

『たっつぁい噺』に出てくる七運汁の材料は、手持ちの文献1によると、

でぇこん(だいこん)、ねんじん(にんじん)、れんこん、ぎんなん、きんかん、いんげん
を水と醤油で煮たものに、うんどん(うどん)を入れて食べる

となっています。

それを冬至に食べると運が上向きになるグッド・・・と知恵者のたっつぁいが、不運な人に教えて、それを実行した人の家の運が向いてきて裕福になるというお話。

『ん』が二つある『運盛り』食材が7つ中6つあります。

那珂市の街おこし七運汁は、那珂市の特産品7つの食材を使っているのが条件のようです。
大根(だいこん)など『ん』が1つ付けば良いようで、『ん』が2つ付く『運盛り』食材にはこだわっていないようですちょき

『ん』が一つだけなら、食材の幅の増えますねグッド

民話も伝わっていて、根菜類がたっぷり入ったヘルシーで懐かしい味の郷土食の七運汁ハート



(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
それとはだいぶ雰囲気が違っているので、那珂の人には怒られちゃうかもしれませんが汗、まあ、住まいがつくばなので、許してもらおうということで、ちょっと雰囲気を変えて、『 エスニック七運汁』を作ってみました。

別名があったり外国名だったりすると、さらに『ん(ン)』がつく食材が増えます♪




【材料】  材料は適量で。
      材料は全て茨城産でまかなえます(^^)v

・かぼちゃ(なんきん)
・鶏肉(チキン) 鶏もも肉。
・玉ねぎ(オニオン) 煮込み用とトッピング用の2種。
・にんにく
・しょうが(ジンジャー)
・とうがらし(南蛮 なんばん) 
・シャンツァイ(コリアンダー)、もしくは、みかんの皮(陳皮 ちんぴ) 
  ※コリアンダーがお好きな場合はシャンツァイ(コリアンダー)を、苦手な場合は、みかんの皮(陳皮)を。
  ※みかんの皮を使う場合、『福来』の名前がまた良いので、手に入ったらふくれみかん(福来みかん)の皮を是非。
    筑波山周辺の名物の七味唐辛子(七色唐辛子)を使うと、トウガラシもふくれみかんの皮も入っていて、楽々です(^^)。
・塩、黒こしょう
・(必要なら)サラダ油 少々


【作り方】
1.かぼちゃ、鶏肉は食べやすい大きさにカット。
  玉ねぎ、にんにく、生姜、シャンツァイ、みかんの皮はみじん切り。
  トウガラシも細い輪切りにカット。
  (刻んだ生玉ねぎをトッピングしたい場合は、その分を別に分けておく)



(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
2. 鶏肉は鍋であらかじめ焼きます。
  蓋をして皮目を下にして、弱火~中火でじっくり焼くと、脂が出てきて、皮も香ばしく焼けます。
  焼けたら鍋からいったん肉を取り出します。








(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
3. 鶏肉からの油が出ている鍋で、(油が少ない場合は適宜サラダ油をひいて)、
  玉ねぎ(炒め用)、にんにく、しょうが、とうがらしを加えて、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。








(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
4. 3に、かぼちゃと、先ほど焼いた鶏肉と、(みかんの皮を使う場合は)みかんの皮もこの時に加え、水をひたひたに加えて、加熱します。
  かぼちゃに火が通ったら、塩と黒こしょうで味を調えます。








(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
5.シャンツァイを使う場合は、食べる直前にトッピング。
  またお好みで刻んだ生の玉ねぎもトッピング。
  トッピングも混ぜ混ぜして、召し上がれ。
笑







(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
『ん(ン)』が付く食材が7つ入って、しかもスパイスも入りキラキラ
ピリ辛で喝が入りますし、体が芯から温まります!








(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁 
豆電球2015年12月21日追記
家族に大好評に付き、追加でまた作りました。
今度は、中に入れる鶏肉を肉団子にしてみました。
鶏肉団子→チキンダンプリング・・・で『ん(ン)』も二つ・・・どころか三つちょき
もも肉か肉団子かは、お好みで♪






『今年の冬至のカボチャ料理、何にしよう??』とお悩みの方、
『いつもと違うカボチャ利用が作りたい』と言う方、
是非お試しください♪

********************************************************
参考文献

1. 『常陸のたっつぁい噺-那珂町額田の民話―(続)』 大録義行 著  筑波書林












同じカテゴリー(家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば)の記事画像
(105) サマードリンク:梅シロップの金木犀陳皮茶 割り
(104)青梅の醤油漬け
【茨城 こんなもの見つけた♪ (57)】 二所ノ関部屋 ちゃんこ鍋の素
(103)落花生・蓮根・小豆の炊き込みご飯
(102) 自家製 “山の海産物” づくり ~ 山くらげ・山するめ・山あわび
年越しそばは、常陸秋そば。そして常陸秋そばの焼酎の、常陸秋そばのそば湯割りを飲む!
同じカテゴリー(家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば)の記事
 (105) サマードリンク:梅シロップの金木犀陳皮茶 割り (2023-08-09 15:40)
 (104)青梅の醤油漬け (2023-06-10 15:01)
 【茨城 こんなもの見つけた♪ (57)】 二所ノ関部屋 ちゃんこ鍋の素 (2023-05-30 20:51)
 (103)落花生・蓮根・小豆の炊き込みご飯 (2023-05-11 21:26)
 (102) 自家製 “山の海産物” づくり ~ 山くらげ・山するめ・山あわび (2023-02-21 22:18)
 年越しそばは、常陸秋そば。そして常陸秋そばの焼酎の、常陸秋そばのそば湯割りを飲む! (2022-12-31 23:02)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
コメントフォーム
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
かるだ もん
かるだ もん
徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

地元つくばや茨城の話題を中心に、茨城の食材を使った家庭料理、民俗学もどき、国際交流、旅の話題など、趣味の記事を掲載中。

特に自分の勉強も兼ねて、
★民話・伝説紹介と、それにちなむ土地めぐり
★茨城を中心に、全国の郷土料理と食材(世界の料理も含む)の話題
の話題が多いです。

・ヒッポファミリークラブ(多言語自然習得活動と国際交流)
・観光ボランティア
・郷土食研究会うまかっぺ!茨城

別館: 夢うつつ湯治日記 https://note.com/carfamom/

オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 39人
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE