2015年12月18日
(62)今年の冬至は♪エスニック七運汁
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(62)】 今年の冬至は♪エスニック七運汁
★『冬至の運盛り』
冬至にカボチャを食べるとその冬は風を引かない・・・
ということで、冬至にかぼちゃを食べる人は多いのではないでしょうか
一年で一番昼が短く、太陽から貰えるパワーが少ない冬至に、『冬至の運盛り』と言って、「ん」が二つ付く食べ物を食べるという習慣もあるそうです。
カボチャは別名なんきんというので、『ん』が二つ付く『運盛り』食材ですね。
他にも『冬至の七種』の呼ばれる食材があると最近知りました。
カボチャ(なんきん)に加え、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、寒天、うどん(饂飩 うんどん)の7種類は『冬至の七種(しちくさ、ななくさ)』と呼ばれているそう。
★『七運汁』とは
最近、茨城県那珂市が街おこしで、額田地区に伝わる『たっつぁい(たっさい)噺』にまつわる『七運汁』を郷土の味として、イベントの時などに提供しているというニュースを見ました。
これも、上述の『冬至の七種』がたっつぁい噺の中にも取り込まれているようで、
主人公のたっつぁいが、
『冬至の時に、”ん” がつく名前の食べ物7種類が入った汁ものを『七運汁』と呼び、
これを食べると、一年息災で過ごせる』
と言ったということで、それ由来の郷土料理のようです。
『たっつぁい噺』に出てくる七運汁の材料は、手持ちの文献1によると、
でぇこん(だいこん)、ねんじん(にんじん)、れんこん、ぎんなん、きんかん、いんげん
を水と醤油で煮たものに、うんどん(うどん)を入れて食べる
となっています。
それを冬至に食べると運が上向きになる・・・と知恵者のたっつぁいが、不運な人に教えて、それを実行した人の家の運が向いてきて裕福になるというお話。
『ん』が二つある『運盛り』食材が7つ中6つあります。
那珂市の街おこし七運汁は、那珂市の特産品7つの食材を使っているのが条件のようです。
大根(だいこん)など『ん』が1つ付けば良いようで、『ん』が2つ付く『運盛り』食材にはこだわっていないようです。
『ん』が一つだけなら、食材の幅の増えますね。
民話も伝わっていて、根菜類がたっぷり入ったヘルシーで懐かしい味の郷土食の七運汁。
それとはだいぶ雰囲気が違っているので、那珂の人には怒られちゃうかもしれませんが、まあ、住まいがつくばなので、許してもらおうということで、ちょっと雰囲気を変えて、『 エスニック七運汁』を作ってみました。
別名があったり外国名だったりすると、さらに『ん(ン)』がつく食材が増えます♪
【材料】 材料は適量で。
材料は全て茨城産でまかなえます(^^)v
・かぼちゃ(なんきん)
・鶏肉(チキン) 鶏もも肉。
・玉ねぎ(オニオン) 煮込み用とトッピング用の2種。
・にんにく
・しょうが(ジンジャー)
・とうがらし(南蛮 なんばん)
・シャンツァイ(コリアンダー)、もしくは、みかんの皮(陳皮 ちんぴ)
※コリアンダーがお好きな場合はシャンツァイ(コリアンダー)を、苦手な場合は、みかんの皮(陳皮)を。
※みかんの皮を使う場合、『福来』の名前がまた良いので、手に入ったらふくれみかん(福来みかん)の皮を是非。
筑波山周辺の名物の七味唐辛子(七色唐辛子)を使うと、トウガラシもふくれみかんの皮も入っていて、楽々です(^^)。
・塩、黒こしょう
・(必要なら)サラダ油 少々
【作り方】
1.かぼちゃ、鶏肉は食べやすい大きさにカット。
玉ねぎ、にんにく、生姜、シャンツァイ、みかんの皮はみじん切り。
トウガラシも細い輪切りにカット。
(刻んだ生玉ねぎをトッピングしたい場合は、その分を別に分けておく)
2. 鶏肉は鍋であらかじめ焼きます。
蓋をして皮目を下にして、弱火~中火でじっくり焼くと、脂が出てきて、皮も香ばしく焼けます。
焼けたら鍋からいったん肉を取り出します。
3. 鶏肉からの油が出ている鍋で、(油が少ない場合は適宜サラダ油をひいて)、
玉ねぎ(炒め用)、にんにく、しょうが、とうがらしを加えて、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
4. 3に、かぼちゃと、先ほど焼いた鶏肉と、(みかんの皮を使う場合は)みかんの皮もこの時に加え、水をひたひたに加えて、加熱します。
かぼちゃに火が通ったら、塩と黒こしょうで味を調えます。
5.シャンツァイを使う場合は、食べる直前にトッピング。
またお好みで刻んだ生の玉ねぎもトッピング。
トッピングも混ぜ混ぜして、召し上がれ。
『ん(ン)』が付く食材が7つ入って、しかもスパイスも入り。
ピリ辛で喝が入りますし、体が芯から温まります!
2015年12月21日追記
家族に大好評に付き、追加でまた作りました。
今度は、中に入れる鶏肉を肉団子にしてみました。
鶏肉団子→チキンダンプリング・・・で『ん(ン)』も二つ・・・どころか三つ
もも肉か肉団子かは、お好みで♪
『今年の冬至のカボチャ料理、何にしよう??』とお悩みの方、
『いつもと違うカボチャ利用が作りたい』と言う方、
是非お試しください♪
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参考文献
1. 『常陸のたっつぁい噺-那珂町額田の民話―(続)』 大録義行 著 筑波書林
★『冬至の運盛り』
冬至にカボチャを食べるとその冬は風を引かない・・・
ということで、冬至にかぼちゃを食べる人は多いのではないでしょうか
一年で一番昼が短く、太陽から貰えるパワーが少ない冬至に、『冬至の運盛り』と言って、「ん」が二つ付く食べ物を食べるという習慣もあるそうです。
カボチャは別名なんきんというので、『ん』が二つ付く『運盛り』食材ですね。
他にも『冬至の七種』の呼ばれる食材があると最近知りました。
カボチャ(なんきん)に加え、ニンジン、レンコン、ギンナン、キンカン、寒天、うどん(饂飩 うんどん)の7種類は『冬至の七種(しちくさ、ななくさ)』と呼ばれているそう。
★『七運汁』とは
最近、茨城県那珂市が街おこしで、額田地区に伝わる『たっつぁい(たっさい)噺』にまつわる『七運汁』を郷土の味として、イベントの時などに提供しているというニュースを見ました。
これも、上述の『冬至の七種』がたっつぁい噺の中にも取り込まれているようで、
主人公のたっつぁいが、
『冬至の時に、”ん” がつく名前の食べ物7種類が入った汁ものを『七運汁』と呼び、
これを食べると、一年息災で過ごせる』
と言ったということで、それ由来の郷土料理のようです。
『たっつぁい噺』に出てくる七運汁の材料は、手持ちの文献1によると、
でぇこん(だいこん)、ねんじん(にんじん)、れんこん、ぎんなん、きんかん、いんげん
を水と醤油で煮たものに、うんどん(うどん)を入れて食べる
となっています。
それを冬至に食べると運が上向きになる・・・と知恵者のたっつぁいが、不運な人に教えて、それを実行した人の家の運が向いてきて裕福になるというお話。
『ん』が二つある『運盛り』食材が7つ中6つあります。
那珂市の街おこし七運汁は、那珂市の特産品7つの食材を使っているのが条件のようです。
大根(だいこん)など『ん』が1つ付けば良いようで、『ん』が2つ付く『運盛り』食材にはこだわっていないようです。
『ん』が一つだけなら、食材の幅の増えますね。
民話も伝わっていて、根菜類がたっぷり入ったヘルシーで懐かしい味の郷土食の七運汁。
それとはだいぶ雰囲気が違っているので、那珂の人には怒られちゃうかもしれませんが、まあ、住まいがつくばなので、許してもらおうということで、ちょっと雰囲気を変えて、『 エスニック七運汁』を作ってみました。
別名があったり外国名だったりすると、さらに『ん(ン)』がつく食材が増えます♪
【材料】 材料は適量で。
材料は全て茨城産でまかなえます(^^)v
・かぼちゃ(なんきん)
・鶏肉(チキン) 鶏もも肉。
・玉ねぎ(オニオン) 煮込み用とトッピング用の2種。
・にんにく
・しょうが(ジンジャー)
・とうがらし(南蛮 なんばん)
・シャンツァイ(コリアンダー)、もしくは、みかんの皮(陳皮 ちんぴ)
※コリアンダーがお好きな場合はシャンツァイ(コリアンダー)を、苦手な場合は、みかんの皮(陳皮)を。
※みかんの皮を使う場合、『福来』の名前がまた良いので、手に入ったらふくれみかん(福来みかん)の皮を是非。
筑波山周辺の名物の七味唐辛子(七色唐辛子)を使うと、トウガラシもふくれみかんの皮も入っていて、楽々です(^^)。
・塩、黒こしょう
・(必要なら)サラダ油 少々
【作り方】
1.かぼちゃ、鶏肉は食べやすい大きさにカット。
玉ねぎ、にんにく、生姜、シャンツァイ、みかんの皮はみじん切り。
トウガラシも細い輪切りにカット。
(刻んだ生玉ねぎをトッピングしたい場合は、その分を別に分けておく)
2. 鶏肉は鍋であらかじめ焼きます。
蓋をして皮目を下にして、弱火~中火でじっくり焼くと、脂が出てきて、皮も香ばしく焼けます。
焼けたら鍋からいったん肉を取り出します。
3. 鶏肉からの油が出ている鍋で、(油が少ない場合は適宜サラダ油をひいて)、
玉ねぎ(炒め用)、にんにく、しょうが、とうがらしを加えて、玉ねぎがしんなりするまで炒めます。
4. 3に、かぼちゃと、先ほど焼いた鶏肉と、(みかんの皮を使う場合は)みかんの皮もこの時に加え、水をひたひたに加えて、加熱します。
かぼちゃに火が通ったら、塩と黒こしょうで味を調えます。
5.シャンツァイを使う場合は、食べる直前にトッピング。
またお好みで刻んだ生の玉ねぎもトッピング。
トッピングも混ぜ混ぜして、召し上がれ。
『ん(ン)』が付く食材が7つ入って、しかもスパイスも入り。
ピリ辛で喝が入りますし、体が芯から温まります!
2015年12月21日追記
家族に大好評に付き、追加でまた作りました。
今度は、中に入れる鶏肉を肉団子にしてみました。
鶏肉団子→チキンダンプリング・・・で『ん(ン)』も二つ・・・どころか三つ
もも肉か肉団子かは、お好みで♪
『今年の冬至のカボチャ料理、何にしよう??』とお悩みの方、
『いつもと違うカボチャ利用が作りたい』と言う方、
是非お試しください♪
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参考文献
1. 『常陸のたっつぁい噺-那珂町額田の民話―(続)』 大録義行 著 筑波書林
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