2022年01月15日
(98) 茨城のお正月料理 (伝統&創作)
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば (98) 】 茨城のお正月料理 (伝統&創作)
今日はもう1月15日で小正月で、どんど焼きもコロナ感染に気遣いながら行われているところもあると思います。
遅ればせながら、今年のお正月にいろいろ試して作ってみた、茨城のお正月料理を、伝統、創作混じえてものの報告です
茨城の伝統のお正月料理は、後述する参考文献1~4の他に、こちらのサイト
→
『郷土食研究会 うまかっぺ 茨城』 https://blog.goo.ne.jp/ibaraki-kyodoshoku
の中の、以下の記事(外部サイト)
茨城のお正月料理
「田楽餅」 と 「しょーびき(しょーぴき)餅」
がりがりなます(霞ヶ浦のわかさぎを使って)
霞ケ浦の「えびまこ」のお雑煮
を参考にしています。
(1) 食べる順番がある!? 黒豆、昆布巻、干し柿
上記サイト(
茨城のお正月料理) によると、旧常北町(現在の城里町の一部)では、食べる順番があるそうなので、その順番は、
干し柿 → 黒豆→ 昆布巻き

その訳は、
『福(ふく)をかき(柿)寄せ、健康で忠実 (豆)に働き、喜び(昆布(こんぶ))楽しく幸せに暮らせるように』
という理由とのこと!
これを知ると、もうこの順で食べるっきゃないですよね
今からでも遅くありません
! 干し柿、黒豆、昆布巻きはスーパーでも今も普通に手に入りますから、善は急げで
(2) テッパンの旨さ、しょーびき餅
ご飯と塩鮭が最高に美味しいのと同じように、お餅と塩鮭も美味しいのは、考えてみると当然です
でも案外、全国区でないのが、塩鮭とお餅の組み合わせ。
茨城では『しょーびき(塩引き)餅』として、食べられています。
昔は塩がしっかり利いた新巻鮭の身をほぐして食べていたそうですが、今は新巻鮭はなかなか手に入りにくくなりました。
で、普通に市販されている塩鮭の切り身を焼いて、お餅と一緒に。
もう、テッパンの、間違いない美味しさです
(3) これはごちそう! 田楽餅
上記サイト(
「田楽餅」 と 「しょーびき(しょーぴき)餅」) によると、
卵の黄身と木綿豆腐と味噌で作った田楽味噌を、お餅に塗って、それをこんがり焼いて頂くとのこと。
卵の黄身とお豆腐とお味噌ですから、これは昔でしたら、本当にすごいごちそう
現代でもごちそうです

写真左は、普通のお餅に、田楽味噌を塗って焼いたもの。
写真右は、たがね餅(※)に塗って焼いたもの。
※ 『たがね餅』は、茨城県内で広く作られて食べられているお餅で、もち米とうるち米から作られています。
もち米100%のお餅より粘りが少なく歯切れが良くて、安心して食べられると思います。
たがね餅については、以前書いた記事も良かったら♪
→ 茨城こんなもの見つけた♪(24) 茨城の餅と餅料理

写真は青のり入りの たがね餅。
農林水産省のサイト 『うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味』 の中の
『茨城県 たがね餅 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/taganemochi_ibaraki.html 』
によると、
『石岡市やかすみがうら市では、伝統的に青のりを入れてつくっている。県北地域の大子では、大豆と白ごまを入れ、鹿行地域の鉾田市では、しその実を入れる。』 とのこと。
つくば市や土浦市も、石岡市・かすみがうら市の近隣なので、青のりのたがね餅なのですね
大豆と白ごま、しその実の入った たがね餅 も食べてみたいです

たがね餅は、よく醤油をつけ焼きして食べられると言います。
写真左は、シンプルにたがね餅の醤油つけ焼き。
写真右は、ちょっと創作おもちとして、焼いた たがね餅に、マヨネーズに えびまこ(霞ヶ浦のテナガエビの卵)を トッピング。
『えびまこ』については、上のサイトの記事(霞ケ浦の「えびまこ」のお雑煮) をヒントに作ってみました。
(4) リピート確定! 普段でも食べたい がりがりなます

上記サイトの記事(がりがりなます(霞ヶ浦のわかさぎを使って))に、手に入りやすい冷凍シーフードミックスを使ってみました。
『がりがりなます』は必ず!竹製の鬼おろしを使いますので、それをご用意下さいませ
【材料】 適量
・大根
・人参
・冷凍シーフードミックス(今回のものはエビ・イカ・ホタテ)
・白だし、米酢、醤油 (お好みの分量で)
・塩
【作り方】
① 白だし、米酢、醤油を混ぜて、鍋に入れ、一煮立ちさせて冷ましておきます。
② 冷凍シーフードミックスは、解凍した後、沸騰したお湯で数分茹でて火を通した後、水切りして、塩を軽く振っておきます。
③ 大根と人参は、鬼おろしでおろし、水分を絞り、和える。
④ ③に、①の調味量と②のシーフードを混ぜて、味をなじませて出来上がり。
大根と人参のなますは、普通は細切りにしたものを和えて作りますが、竹製の鬼おろしでおろした、がりがりなますの方が、
作るのが楽な上に、より味がなじんで美味しい
と思います
がりがりなますは、伝統的には寒ふな、現在は一般的にタコを一緒に和えるそうですが、
シーフードミックスでももちろん美味しいですし、カニかまでも美味しいはず
ヘルシーでローカロリー、手軽な食材で、普段ももっと気軽に使って食べたいと思いました
【おまけ】常陸大黒(黒豆を煮た汁を再利用)

おせちの黒豆を煮た時の煮汁で、常陸大黒を煮てみました。
大きい豆なので、食べでもあります。
おかずやお弁当の付け合わせにも重宝していますが、実はコーヒーにも合うので、おやつとしてもお勧めです。
なお、常陸大黒については、以前書いた記事も良かったら♪
→
【家庭で堪能!おいしい 茨城&つくば(96)】 常陸大黒と干し芋のグラッセ ヨーグルトと季節の果物添え
温故知新、古くから受け継がれてきたことも、新しく生まれるものも、一緒に楽しみたいですね。
************************
【参考文献】
1.『「いばらきの味-郷土料理献立集 食・彩・百・景』 茨城県衛生部成人病対策課 編集・発行
2.『日本の食生活全集⑧ 聞き書 茨城の食事』 農山漁村文化協会 発行
3.『別冊うたかま 伝え継ぐ日本の家庭料理 米のおもちともち』 日本調理科学会 企画・編集 農山漁村文化協会 発行
4.『郷土の食材と料理 いばらきのおかず』 茨城県食生活改善推進団体連絡協議会 協力 開港舎
今日はもう1月15日で小正月で、どんど焼きもコロナ感染に気遣いながら行われているところもあると思います。
遅ればせながら、今年のお正月にいろいろ試して作ってみた、茨城のお正月料理を、伝統、創作混じえてものの報告です

茨城の伝統のお正月料理は、後述する参考文献1~4の他に、こちらのサイト
→

の中の、以下の記事(外部サイト)




を参考にしています。
(1) 食べる順番がある!? 黒豆、昆布巻、干し柿
上記サイト(

干し柿 → 黒豆→ 昆布巻き

その訳は、
『福(ふく)をかき(柿)寄せ、健康で忠実 (豆)に働き、喜び(昆布(こんぶ))楽しく幸せに暮らせるように』
という理由とのこと!
これを知ると、もうこの順で食べるっきゃないですよね

今からでも遅くありません


(2) テッパンの旨さ、しょーびき餅
ご飯と塩鮭が最高に美味しいのと同じように、お餅と塩鮭も美味しいのは、考えてみると当然です


茨城では『しょーびき(塩引き)餅』として、食べられています。
昔は塩がしっかり利いた新巻鮭の身をほぐして食べていたそうですが、今は新巻鮭はなかなか手に入りにくくなりました。
で、普通に市販されている塩鮭の切り身を焼いて、お餅と一緒に。
もう、テッパンの、間違いない美味しさです

(3) これはごちそう! 田楽餅
上記サイト(

卵の黄身と木綿豆腐と味噌で作った田楽味噌を、お餅に塗って、それをこんがり焼いて頂くとのこと。
卵の黄身とお豆腐とお味噌ですから、これは昔でしたら、本当にすごいごちそう

現代でもごちそうです


写真左は、普通のお餅に、田楽味噌を塗って焼いたもの。
写真右は、たがね餅(※)に塗って焼いたもの。
※ 『たがね餅』は、茨城県内で広く作られて食べられているお餅で、もち米とうるち米から作られています。
もち米100%のお餅より粘りが少なく歯切れが良くて、安心して食べられると思います。
たがね餅については、以前書いた記事も良かったら♪
→ 茨城こんなもの見つけた♪(24) 茨城の餅と餅料理

写真は青のり入りの たがね餅。
農林水産省のサイト 『うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味』 の中の
『茨城県 たがね餅 https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/taganemochi_ibaraki.html 』
によると、
『石岡市やかすみがうら市では、伝統的に青のりを入れてつくっている。県北地域の大子では、大豆と白ごまを入れ、鹿行地域の鉾田市では、しその実を入れる。』 とのこと。
つくば市や土浦市も、石岡市・かすみがうら市の近隣なので、青のりのたがね餅なのですね

大豆と白ごま、しその実の入った たがね餅 も食べてみたいです


たがね餅は、よく醤油をつけ焼きして食べられると言います。
写真左は、シンプルにたがね餅の醤油つけ焼き。
写真右は、ちょっと創作おもちとして、焼いた たがね餅に、マヨネーズに えびまこ(霞ヶ浦のテナガエビの卵)を トッピング。
『えびまこ』については、上のサイトの記事(霞ケ浦の「えびまこ」のお雑煮) をヒントに作ってみました。
(4) リピート確定! 普段でも食べたい がりがりなます

上記サイトの記事(がりがりなます(霞ヶ浦のわかさぎを使って))に、手に入りやすい冷凍シーフードミックスを使ってみました。
『がりがりなます』は必ず!竹製の鬼おろしを使いますので、それをご用意下さいませ

【材料】 適量
・大根
・人参
・冷凍シーフードミックス(今回のものはエビ・イカ・ホタテ)
・白だし、米酢、醤油 (お好みの分量で)
・塩
【作り方】
① 白だし、米酢、醤油を混ぜて、鍋に入れ、一煮立ちさせて冷ましておきます。
② 冷凍シーフードミックスは、解凍した後、沸騰したお湯で数分茹でて火を通した後、水切りして、塩を軽く振っておきます。
③ 大根と人参は、鬼おろしでおろし、水分を絞り、和える。
④ ③に、①の調味量と②のシーフードを混ぜて、味をなじませて出来上がり。
大根と人参のなますは、普通は細切りにしたものを和えて作りますが、竹製の鬼おろしでおろした、がりがりなますの方が、
作るのが楽な上に、より味がなじんで美味しい


がりがりなますは、伝統的には寒ふな、現在は一般的にタコを一緒に和えるそうですが、
シーフードミックスでももちろん美味しいですし、カニかまでも美味しいはず

ヘルシーでローカロリー、手軽な食材で、普段ももっと気軽に使って食べたいと思いました

【おまけ】常陸大黒(黒豆を煮た汁を再利用)

おせちの黒豆を煮た時の煮汁で、常陸大黒を煮てみました。
大きい豆なので、食べでもあります。
おかずやお弁当の付け合わせにも重宝していますが、実はコーヒーにも合うので、おやつとしてもお勧めです。
なお、常陸大黒については、以前書いた記事も良かったら♪
→

温故知新、古くから受け継がれてきたことも、新しく生まれるものも、一緒に楽しみたいですね。
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【参考文献】
1.『「いばらきの味-郷土料理献立集 食・彩・百・景』 茨城県衛生部成人病対策課 編集・発行
2.『日本の食生活全集⑧ 聞き書 茨城の食事』 農山漁村文化協会 発行
3.『別冊うたかま 伝え継ぐ日本の家庭料理 米のおもちともち』 日本調理科学会 企画・編集 農山漁村文化協会 発行
4.『郷土の食材と料理 いばらきのおかず』 茨城県食生活改善推進団体連絡協議会 協力 開港舎
Posted by かるだ もん at 18:04│Comments(0)
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