平成最後の筑波山梅林梅まつり2019


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
先日3/21(木 祝日)に筑波山梅林に行ってきました。

この日は第46回筑波山梅林梅まつりの最終日でした。
開催期間中の今年2019年2月〜3月は、平成31年。
つまり平成最後の年の筑波山梅林梅まつりだったわけです。






平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
バス停から上がっていく途中の梅は早咲きが多いせいか、ほとんど散っていましたが、
この時期ならではで、キブシの花がお出迎えグッド








平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
さて、今年まず気付いたのは、園内の各展望台(木製)が新しくなっていたことキラキラ
まだ黒ずんでなくて新しい木の色なので、遠くからも目立ちました。

バス停からの上り道を上がっていくと、視界が開けて、進行方向の左手に見えてくる『見返り縁台』。
昨年まで整備中でしたが、今年は新しくなってお目見え。
目立ちます!
『見返り縁台』は梅林内でなく、自動車道(林道)の脇に立ちます。

写真では分かりにくいのですが、見返り縁台の下の方では、ヤマツツジが咲き始めていました。
南西に向く崖のせいか、日当たりが良く、北風が遮られて暖かいせいか、早い開花ですねハート



平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
こちらは、梅の木の枝越しに臨む、『展望あずまや

こう見ると、『桃源郷にあるお屋敷』のようにも見えません?ハート

梅林の最奥部にして最高部にある『展望あずまや』も、藁ぶき屋根はもちろん、壁も柱も新しくきれいにキラキラ







平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
また園内入口(お休み処とトイレの近く)には、2000年からの梅林の再生プロジェクトとそれによって蘇った筑波山梅林の様子と、筑波山ジオパークについて説明する立派な説明板が設置されていました。

この日の午前中は時折雨が降る天気でしたが、午後は晴れ。
なので開花ピークが過ぎた最終日にも関わらず、午後は結構人出が多かったです。

そしてこの日は、地上はかなりの強風でしたが、梅林では斜面の向きのせいか、それほど風が強くなかったのが不思議でした(帰りに麓に降りてくると、風の強さに驚きました)。

今年の開花ピークは10日程前頃だったようです。
開花ピークは過ぎていましたが、それでも木に個体差があるので、ちょうど見頃の梅の木もまだまだありました笑

平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019梅林入口近くの『緑がく梅』も、ちょうど見頃。
普通の梅の花の「がく」は赤っぽい色ですが、緑がく梅の種類は「がく」が緑色なので、白梅がより清楚な雰囲気ハート

写真は緑がく梅の花。

私は例年、早めに来るので、いつも入口近くの緑がく梅は堅い蕾なのですが(中腹の大きな緑がく梅は早い時期に満開)、
今年は遅めに来園だったので、入口近くの3本(※)の緑がく梅は満開直前グッド

 ※ 園内入口(お休み処)付近の緑がく梅は、そばのトイレの近くに1本、園の案内看板の脇に細いのが1本あるのは知っていましたが、今年開花して初めて知ったのが、案内看板後ろにもう1本緑がく梅があること!
(だから、私が知る限りですが、園内では合計4本緑がくがあるわけです)

平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
こちらは、普通の白梅の花。
『がく』が赤っぽいです。こちらは可憐ですねハート

ちなみに、お休み処(無料の梅茶が飲める処)のすぐ前に普通の白梅で、
その隣(その奥)の白梅が、(今回気付いた)緑がく梅です。

説明看板のある場所からだと、普通の白梅(がくが赤っぽい)と緑がく梅(がくが緑色)並んで見られます。

ちなみに、2枚上の説明看板の写真には、その2タイプの白梅が写ってます。
写真向かって左の、園内地図の立看板の後ろにある大きな梅の木は、普通のがくの白梅。
写真向かって中央の立派な木枠の説明板の背後にある大きな梅の木は、緑がく梅。

3/21の日は、両方とも同じような開花状況でしたので、それぞれの花の雰囲気が比較出来ました。
同じ白梅でも比べて見ると違いが分かって、おすすめです(^^)v。


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
また、1本の木で紅白二色の花が咲く梅も、園内にあります。
それらもちょうど見頃でしたグッド

こちらの木は、お休み処から登って行き、その途中にある木製の休憩コーナー(菱露台)や、期間限定パワースポット『福来梅』を過ぎた辺りから、道の右手に気をつけていると、見つけることが出来ますちょき

写真では分かりにくいですが、手前のピンクの花が咲く枝も、奥の白い花が咲く枝も、1本の同じ木ですびっくり


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
そして、こちらは『展望あずまや』から下りてくる、木製のつづら折りスロープの途中にある木。

こちらにも、まだ細いのですが、1本の木で紅白二色の花が咲く木です笑







平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
つづら折りスロープの方向からは、『展望あずまや』の骨組みがよく分かります。
斜面に木を組んで積み上げた『懸造(かけづくり)』の一種かと(素人考えですが)思います。

これを見て思い出すのが、有名なところでは、規模が違いますが京都の清水寺ですね。
そして、知る人ぞ知っているのが、この筑波山の裏側、石岡市八郷地区にある、峰寺山西光院。
『関東の清水寺』と呼ばれている古刹。 

 豆電球峰寺山西光院については、かなり以前ですが、記事を書いていますので、良かったら♪
 → 筑波山を中心とした「太陽の道」を探る(6)
   午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(2)
 

平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
『展望あずまや』の屋根の上に被せた『竹簀巻』と呼ばれる部分の両端には文字が書かれています。

こちらの建物は、筑波山山麓地域に伝わる伝統の藁ぶき屋根の葺き方(『筑波流茅手』)で作られていると聞いています。
その『筑波流茅手』で葺かれた茅葺屋根の家が多くあるのが石岡の八郷地区です(文献1)。
それもあって、同じく八郷の西光院を彷彿させられるのかもしれませんにこにこ



平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
ピークは過ぎたとはいえ、遅咲きの梅がまだまだ見頃キラキラ

写真は梅林から蚕影山神社のある蚕影山や北条の城山(じょうやま)方向を望む。
その山の向こうは、つくば市の中心地方面。






平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
あちこちに、気持ちが良い場所があるのも、筑波山梅林の特徴だと感じます。

勢いよく張った梅の枝に切り取られた大空と関東平野は、本当に晴れ晴れとした景色。







平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
こちらは私のお気に入りの場所。
ちょっと行きにくい所にあるので、
野鳥の声を聞きながら、静かに過ごせます(^^)。もちろん眺めも最高♪







平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
園内のアジサイの葉も芽吹き始めていて、いよいよ春本番を迎える雰囲気。

もう3週間ほどすると、ヤマザクラが咲き始めますね(*^^*)







【食事】

平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
・『つくば』そば ハーフサイズ
 練り梅をトッピングしてもらうのが、個人的に大好き♪
 (練り梅トッピングは、たぶん、梅まつり限定)

 筑波山名物 『つくばうどん』は、具もうどん麺もすべて地元産(つ:つくば茜鶏のつくね、く:黒やさい(茸や根菜類など)、ば:茨城ローズポークのバラ肉)です。
 なお、今回私は『うどん』でなく『そば』をチョイス。
 うどんの材料は地元産ですが、そばは違うそうです。
 しかし、具とお汁は『つくばうどん』と同じなので、『つくば』そば ですよね!。
 


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
・『茨城の至高のスープ~奥久慈しゃも・はまぐり仕立て~』

茨城の名産、奥久慈しゃも と ハマグリ から出汁を取ったスープで、東京のラーメンイベントで優勝した、つくばのラーメン屋さんがプロデュースしたスープとのこと。

まさしく山と海のコラボです。

今から1300年前に書かれた『常陸国風土記』にも、名産として 『蛤』や(しゃもではありませんが)『鴨』の名前が挙がっています。
記載はないけれど、『雉』(鶏/しゃも と近種)も食べられていたはず。

だからきっと、当時も最高級スープとして飲まれたものに近いかも…と古代ロマンも感じながら頂きました。

 豆電球『常陸国風土記』に出てくる食材については、ちなみに以前、こんな記事を書いてますので、よかったら♪
 → 常陸国風土記1300年記念! 常陸国風土記の楽しみ方 『握り飯持ってどこへ行こう?』前編 


【おみやげ】

梅まつり期間は、園内の3か所①特設会場近くの臨時の売店、②おもてなし館、③お休み処)でお土産や地元の名産が買えますが、3か所でそれぞれ品ぞろえが違うのも魅力の一つだと思いますハート


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
しかも毎年、少しずつ品ぞろえが違う上に、新製品も増えている!
リピーターにとっても嬉しいですよね♪

さて、今回私が購入したもの。

(a) 写真左下 『紅はるか の いも蜜』 :『お休み処』にて購入
 『希少』というポップに思わず購入。
 『紅はるか』のいも蜜は、生産量が少なくて市場に出回っておらず、東京の料亭に卸されるのみとのこと。

(b) 写真右下 『筑波山麓 梅干し』 :『お休み処』にて購入
 つくば市在住なので地元産の梅の梅干しはそれほどめずらしくないのですが、『筑波山麓』の文字と、梅林の雰囲気にのまれて、つい購入(^m^)。

(c) 写真左上 『つくば勝梅 紅梅 縁結び』 
 赤しそ梅干しが一粒入っています。
 『つくば勝梅』には 白いパッケージの『白梅 必勝』 もあって、そちらは無添加白梅干しとのこと。

 メッセージカードもあって、そこの説明には『プラトン立体のひとつの正四面体で包みました・・・事の成就に向かうパワーを宿す』とのこと。

 ・・・大昔に流行ったピラミッドパワーを彷彿させます(^m^)

(d) 写真右上 『はすの実 甘露漬』 :『おもてなし館』にて
 これは大好きなので、見つけるとすぐに買います♪

 はすの実・・・レンコンは、言わずとしれた霞ヶ浦沿岸の名産ですね。
 水郷筑波国定公園 及び 筑波山地域ジオパークつながり のお土産笑


また特設会場のそばの売店では、手作りきゃらぶきなどがあって、そちらも美味しそうでした
…そちらも買えば良かったと、後から後悔汗


平成最後の筑波山梅林梅まつり 2019
最後に梅林に隣接する『窯元 陶 梅田』に行って、『つくばね焼』の小さなお皿を1枚購入。
昨年買ったものとセットで使おうと思ってます。
 豆電球昨年の記事もご参考までに
 → 筑波山梅林2つの秘話(2)~筑波山梅林より古い隣接の梅の林







【ご参考】 筑波山梅林の過去の記事

豆電球2018年の梅林の報告
筑波山梅林2つの秘話(1)と、梅まつり2018年3月3日&7日
筑波山梅林2つの秘話(2)~筑波山梅林より古い隣接の梅の林

豆電球2017年の梅林の報告
  ・筑波山梅林 梅まつり 2017年3月5日

豆電球2016年の梅林の報告
  ・筑波山梅林 梅まつり 2016年2月21日

豆電球2015年の梅林の報告
  ・筑波山梅林 梅まつり 2015年3月8日

豆電球2014年の梅林の報告
 ・2014年筑波山梅まつり その1 ―2/22オープニング
 ・2014年筑波山梅林梅まつり その2 3月9日(日)



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【参考文献】

1. 『里山の風景 筑波山麓 茅葺き民家』 企画・編集: 茅葺民家調査保存委員会 発行:茨城県石岡市 






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別館: 夢うつつ湯治日記 https://note.com/carfamom/

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