茨城県自然博物館 「宮沢賢治と自然の世界ー石・星・生命をめぐる旅ー」 企画展


茨城県自然博物館 「宮沢賢治と自然の世界ー石・星・生命をめぐる旅ー」 企画展
先日、1/12(日)に、茨城県自然博物館 「宮沢賢治と自然の世界ー石・星・生命をめぐる旅ー」 企画展に行ってきました。
連休中なのもあり、親子連れでいっぱいでした。(駐車場もいっぱい…)

豆電球詳細:ミュージアムパーク 茨城県自然博物館 公式サイト https://www.nat.museum.ibk.ed.jp/


宮沢賢治の作品には、動物がたくさん出てきますよね。
また、星空、鉱物、岩石、地質・地形、動物、植物・・・なども重要なポジションで出てくるのは、
ご存じ方も多いことでしょう。

今回の企画展展示では、賢治の作品に出てくる、鉱物、動物、植物について、作品の該当部分の掲示とともに、
該当する鉱物、動物、植物が展示されていて、とても興味深く、飽きることなく楽しめましたキラキラ

作品全体の背景となる、宮沢賢治の生い立ち、学生時代の生活、趣味のチェロの話も興味深かったです。
賢治の作品が世に出るのを支えたのが、弟の宮沢清六氏の存在が大きいことを、私は初めて知りました豆電球

賢治が地質の研究者でもあったのもあり、科学者、博物学者的な視点がバックボーンもあるのが、
展示を見てよく分かりました。

私はそれほど宮沢賢治の作品のファンでもなく、その世界にも入り込めないでいたのですが、
こういった展示を見ると、とても興味がわいて、作品をあらためて読んでみようと思いました笑

賢治の作品の絵本コーナーでは、読み聞かせをする親子連れでいっぱい笑
うん、読み聞かせしたくなりますし、大人自身ももう一度読みたくなりますグッド

展示内容で、個人的に特に印象的だったもの。

・おきなぐさ
 昔は全国に自生地があったけれど、園芸の為の採取・盗掘、市街地開発で自生地がどんどん減り、
 絶滅危惧種になってしまっているとのこと。
 茨城県内には、わずかに一か所、守谷に自生地があるそうですが、そこも開発で危機的状況なので、
 別の場所に移して保護しているそうです。

・べご石(火山弾)
 「気のいい火山弾」
 火山弾が出てくる物語を初めて知りました。

・オパール化した貝の化石
 とても美しい。
 私は宝石は正直興味ないのですが(単なる鉱物結晶としか見えない)、
 この貝化石のオパールは本当にきれいだと思いました。
 天然物は希少なので無理としても、人工オパールで貝の形のネックレスがあると素敵だろうなぁ。でもそれもものすごーく高価でしょうね・・・その前に、似合わないかぁ(ToT)。


茨城県自然博物館 「宮沢賢治と自然の世界ー石・星・生命をめぐる旅ー」 企画展
撮影スポット 
 銀河鉄道の夜をチーフに、星座の中を走る列車のシートをイメージした向かい合わせの座席があり、
 そこに座って写真が撮れました。
 カンパネラと旅をしている気分になれます♪

 写真では座席の前に人がいて移っていないのが残念ですが汗
 背景の はくちょう座 を模したライトなど、結構素敵でしたハート


・賢治の作品を世に出した、弟の宮澤清六氏に関する展示
 画家のゴッホも弟がずっと援助していたそうですが、賢治も弟の理解と保護がないと、作品も散逸・消失したりし、
 世の中に知られることもなかっただろうと思うと、感無量です。

・蛭石
 黒雲母が風化したものとのことで、加熱すると数倍の長さに伸びる!そうです。
 見てみたい!びっくり

・川底の沢ガニからみた水面
 「やまなし」の場面のイメージ。 「クラムボンはかぷかぷわらったよ」の一節で有名な物語。
 外から見ると、カワセミが水中のえさを狙ってるのが分かるのですが、水中にあるカメラの映像では、カワセミが見えないのです。
 なるほど~。

・たまたま友人に貸したままで空襲を免れた、賢治愛用のチェロ
偶然とはいえ、チェロが残って良かったです。

・「イギリス海岸」 に残っている足跡の化石の写真
 賢治が「イギリス海岸」と名付けた、花巻の北上川沿岸の凝灰質泥岩の岩に残る、偶蹄類の動物たちの足跡。
 標本を地層を剥がして(採取して)持ってきたというのも、時代を感じました (今だといろいろ許可が大変だと思います)。

自然博物館ならでは切り口で、とても良い企画展だと思いました。
2/2までの開催です。






同じカテゴリー(地域・お出かけ )の記事画像
2024年の桜@つくば
東洋系にんじん 2種類 味比べ ~ 金時にんじん と 島にんじん
筑波山梅林2024年
落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (三)
落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (二)
落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (一)
同じカテゴリー(地域・お出かけ )の記事
 2024年の桜@つくば (2024-04-12 23:08)
 東洋系にんじん 2種類 味比べ ~ 金時にんじん と 島にんじん (2024-04-03 21:25)
 筑波山梅林2024年 (2024-03-23 22:13)
 落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (三) (2024-03-12 21:12)
 落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (二) (2024-02-19 19:29)
 落語『紋三郎稲荷』 の舞台を訪ねて (一) (2024-02-10 12:33)
Posted by かるだ もん at 22:02│Comments(0)地域・お出かけ 
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
コメントフォーム
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
かるだ もん
かるだ もん
徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

地元つくばや茨城の話題を中心に、茨城の食材を使った家庭料理、民俗学もどき、国際交流、旅の話題など、趣味の記事を掲載中。

特に自分の勉強も兼ねて、
★民話・伝説紹介と、それにちなむ土地めぐり
★茨城を中心に、全国の郷土料理と食材(世界の料理も含む)の話題
の話題が多いです。

・ヒッポファミリークラブ(多言語自然習得活動と国際交流)
・観光ボランティア
・郷土食研究会うまかっぺ!茨城

別館: 夢うつつ湯治日記 https://note.com/carfamom/

オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 39人
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE