筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて



豆電球前回までのお話
 → 筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(前編)

前回紹介した、筑波山麓に伝わる『しっぺい太郎』伝説
そして、長野県小県郡に伝わる、『筑波山麓の助五郎の犬』伝説
どちらも、化け物猿を退治する犬のお話です。

前回も触れましたが、『しっぺい太郎』に代表される『猿神退治』型と呼ばれる伝説は、全国に似ている話が伝わります。
中でも特徴的なのが、お互いに繋がっていて、それが縁で姉妹都市にもなっている、長野県駒ケ根市に伝わる『早太郎伝説』と、静岡県磐田市に伝わる『悉平(しっぺい)太郎伝説』。
磐田『悉平(しっぺい)太郎』と呼ばれた犬は、駒ケ根の光前寺から借りてきた犬の『早太郎』とのこと。

ということで、筑波山麓にも関わる伝説『しっぺい太郎』や『助五郎の犬』の姿を求めて、
『早太郎伝説』が伝わり、早太郎のお墓もある、長野県駒ケ根市の光前寺に行く機会がありましたキラキラ


【しっぺい太郎=早太郎 伝説が伝わる 長野県駒ヶ根市の宝積山光前寺へ】

光前寺は、平安時代、貞観二年(西暦860年)、本聖上人により開山されたという古刹。
長野県では善光寺に次いで2番目の規模のお寺とのこと。

 豆電球詳細→ 宝積山光前寺ホームページ


筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
先日、9月下旬に訪れました。
台風が接近中で強めの雨が降り始めていました。
風は強くなかったのは幸い。








筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
参道の木々のりっぱなこと!びっくり

山の木々の中に、建物が点在しています。

あいにくの雨でしたが、静謐で厳かな雰囲気が、雨によって更に増すよう。








筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
本堂に向かう道。
立派な龍など、彫刻も立派な建物。

大きなお寺さんで、見どころもたくさんだったのですが、今回の報告は早太郎関連に絞ります。






筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
広い境内の中、本殿に本堂の向かって左の道を行った林の中に、墓地があります。
その墓地の手前に、『早太郎の墓』がありました!








筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
小さな五輪塔のような? お餅を五つ積み上げたような?形のお墓。
苔の緑も美しい。
小さな犬の置物がお供えされているのも可愛いハート

単なる伝説なのか、何かの実を伝える話なのか、今になっては分かりませんが、長い間、早太郎伝説は語り継がれてきたのだなぁと、このお墓と、可愛い置物のお供えを見て感じました。

(写真がピンボケなのはお許しを汗








筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
境内の三重塔の近くに、早太郎の像もありました。
(写真:三重棟に向かって右手の細い石造の上に犬の像)

この像の後方の奥に、上記の早太郎のお墓があります。



庭園も拝観できる本坊には、様々な仏像や、閻魔大王を始め十王や脱衣婆の像が安置されている中に、
精悍な早太郎像と早太郎の伝説の掲示もありましたちょき


本堂で、『早太郎おみくじ』と『早太郎お守り』を購入。

筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
左の大きめの灰色のワンコが、『早太郎おみくじ』
右の小さな金色の根付が、『早太郎お守り』

早太郎おみくじ』 可愛い(*^^*)ハート
このワンコの中におみくじが入っています。
おみくじの結果は『吉』で、しかもとても嬉しい内容が書かれていたので、おみくじを中に戻して、家で大事に飾っています。
(私は良い内容のおみくじは、持ち帰る主義♪)

根付タイプの『早太郎お守り』は、小さな丸い窓から本尊の不動明王のお姿が拝めますキラキラ
これも可愛い上に、中の不動明王像が青いバックでとても綺麗なので、気に入っています。

戌年2018年の秋、可愛い犬のグッズ(おみくじとお守り)が増えました(*^^*)ハート
両方とも『早(はや)ちゃん』と呼んで、テーブルの脇に飾ってます。


筑波山麓に伝わる犬の伝説に出会って、調べているいくうちに、
思わぬ旅先に行くことが出来て、可愛いワンコグッズも手に入れることが出来ました!\(^o^)/

このシリーズ、続きます♪
 → 常陸大宮に伝わる 頑張った犬の伝説2つ(前編)



【おまけ】


筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
なんと、山中から採取される『塩』とのこと!びっくり
こちらも、光前寺で販売されていて、珍しいので購入。

駒ヶ根市からほど近い、長野県大鹿村の鹿塩温泉から採れる『塩』だそうです!
山で採れるので『山塩』。
どうして塩が採れる(塩分を多く含む温泉が湧く)のか、地質学者に方の説明を聞いてみたいですね。

粒が細かくて、舐めると、とてもまろやかです。
思わぬところで、大変貴重なお塩も手に入れることが出来ました笑









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