お参りに行きたい、酉年にちなむ神社仏閣~その2 仏閣編(茨城)
※2017年1月5日放送の FM84.2MHzラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』でお話した内容を、再構成して書いています(放送内容と一部変わっています)


先週今週と2週にわたり、お参りに行きたい、酉年にちなむ神社仏閣の話題です。
先週は神社編として、茨城県内とその近郊の神社3つとそのまわりの見どころ、ご当地グルメなどをご紹介しました。

酉年にちなむ神社仏閣~その1・神社編(茨城及び近郊)~


今週は、お寺編として、茨城県内の、酉年にちなむお寺のご紹介をしますちょき

酉年にちなむお寺さんとして、今回ご紹介するのは、お不動さんを祀っているお寺さんです。
なぜ、お不動さんかと言いますと、不動像は背後に炎を背負っています。



写真は東京・目黒の瀧泉寺(目黒不動尊)の、水掛不動。

この炎は『煩悩や災厄』を焼き尽くすものと信仰されています。
この炎は『迦楼羅焔』(かるらえん)と呼ばれるそうで、
『迦楼羅』とは、インド神話に出てくる聖なる鳥の『ガルダ』から来ているそうなんです。

ガルダは口から火を噴き、毒蛇を食べるとされていて、神様の乗り物にもなっているそうです。
だからでしょうか、インドネシアの航空会社、ガルーダインドネシア航空のシンボルマークになっています。

不動明王像の迦楼羅焔の中には、その聖なる鳥のガルーダの姿が入っていたり、それが鶏に似ていたりするものあるそうです。

そこで、一説には、これらの迦楼羅(ガルーダ)に因んで、鶏(ニワトリ)が不動明王の「お使い」とされたとも言われています。



ということで、酉年にちなむ神社仏閣編の第2回は、
茨城県内のお不動さんを改めて知ってみようと、『北関東三十六不動尊霊場ガイドブック』を購入してみました。
(同ガイドブックは、同霊場指定されているお寺さんで扱っているようです。私は土浦の大聖寺さんで購入)








北関東三十六不動尊霊場

北関東三十六不動尊霊場は、群馬県・栃木県・茨城県の三県にある計6箇所の不動明王をまつる道場で、1988年(昭和63年)4月21日に開創されたものだそうです。

茨城県内は、第25番~第36番

25番 一乗院●身代わり不動尊 (那珂市)
26番 和光院●田島の身代わり血不動尊 (水戸市田島)
27番 神崎寺●開運水戸不動 (水戸市)
28番 西福寺● 開運不動尊 (大洗町)
29番 護国院●厄除不動尊 (鹿嶋市)
30番 不動尊院●願満不動尊 (稲敷市)
31番 大聖寺●土浦大師不動尊 (土浦市)
32番 一乗院●筑波不動[開運出世不動尊] (つくば市上大島)
33番 妙法寺●金色不動尊 (桜川市)
34番 永光寺●牡丹不動尊 (古河市)
35番 慈光寺●弓田(ゆだ)のポックリ不動尊 (坂東市)
36番 不動院●安産子育不動尊[板橋不動尊] (つくばみらい市)


この中で、2つのお寺さんについては、不動尊以外で、伝わっている伝説を、当ブログで以前ご紹介しました。


★土浦の大聖寺さん
豆電球 信仰とジオの意外な関係(2) ~土浦 カシャ(雷神)の爪・龍の爪~










★つくばみらいの不動院さん(板橋不動尊)
豆電球春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)








北関東三十六不動尊 第25番~36番の茨城県内の不動尊、
この際ですから、酉年の今年は全部お参りしたいのですが、
特に現在、個人的に気になっているのが、

★花の時期に行ってみたいハート
25番 那珂市の一乗院『身代わり不動尊』(『花の寺』)
34番 古河市の永光寺『牡丹不動尊』(牡丹の花がたくさんある)

★寺宝の由来と歴史に興味がある
26番 水戸市の和光院『田島の身代わり血不動尊
33番 桜川市の妙法寺『金色不動尊』(同寺に即身仏が安置されている)

★お寺の歴史に興味がある
32番 つくば市の一乗院『筑波不動(開運出世不動尊)
    こちらは、古くは筑波山中腹にあり、火災のため現在の地に移ったという伝承が伝わっています。
    元あったと伝わる場所からは、古い瓦などが発見されていて、古くからの筑波山信仰にも関わってるお寺とのこと
    (文献「筑波山-神と仏のおわす山―」より)

★純粋にご利益にあやかりたい♪
35番 坂東市の慈光寺『弓田のぽっくり不動
     『願いがぽっくり叶って、最後は苦しまずぽっくりと大往生』って、素晴らしいではないですか!ハート

まずは、これらのお寺さんへお参りに行くことが出来たらと思ってます(^^)


それから、『北関東三十六不動尊』の他にも、お不動さんを祀っているお寺さんや祠は、もちろんたくさんありますよね。

たとえば、つくば市ですと小田にある小田不動尊


こちらはつくば市の文化財に指定されている、平安後期の摩崖仏(花崗岩の崖の岩肌に直接彫られている仏像)で普段は御簾がかかって見られませんが、年に一回1/28の初不動の日に御開帳とのことです。

ちなみに、小田不動尊につきましても、以前、当ブログでちょっとご紹介しました。
豆電球ご参考までに → 信仰とジオの意外な関係(3)後篇~磨崖仏に秘められた歴史と地球ロマン



一般に毎年1/28は『初不動』の日だそうで、この日は縁日で賑わったり、この日に御本尊を御開帳するお寺も多いようです。
なので、今年の1/28は土曜日ですし、来週1/28にお参りに行くのも賑やかな雰囲気も楽しめそうですね笑



如来や菩薩などの穏やかな相では救われないような、頑迷な人々、煩悩に捉われている人々を、憤怒の相で救うという、不動明王。
もともとは煩悩を焼き払うためだという、不動明王像の背後の迦楼羅焔。
また手にする剣も、迷いや煩悩を断ち切るためのものと聞きます。
(写真は大聖寺さんの境内にある水掛不動尊。背後の炎の部分に植物が絡んでいて、色合いと云い、良い感じです)







でも、『焼き払う』『断ち切る』はずの、様々な『煩悩』(開運やら出世やら願いを叶えるやら身代わりやら・・・)を叶えるというニックネーム(?)が付いているお不動さんも多いね・・・とちょっと突っ込みを入れたくなったり(^m^)汗

ただ、そういう『煩悩を叶えるようなニックネーム』が何故、不動尊についたか・・・みたいなことを考えていくと、古くから連綿と続く民衆の願いや布教の方便、信仰の歴史が見えてくるようで興味深いですし、逆にそういう点に、信仰の深さを感じたりもしますにこにこ

私は思うに、お不動さんにお参りに行って、

お不動さんの炎で、煩悩も、厄や災いも焼いてもらう

変な思い込み等に捉われなくなってくる。
実は小さくても身近なことに幸せがあると感じられるようになる。

考え方や行動が前向きになって、結果的に良い方向に行く!


なのかもしれないなぁと。
(TVの『○っちゃけ寺』で、お坊さんがする説明のような・・・(^^;) でも、人間、納得するのが一番大事な気がします)

つまりは、ささやかな一年の幸せを願うのが、良いのかもしれないですね(^^)v。


ということで、2回に分けて、酉年にちなむ神社仏閣のご紹介をしました。
今年酉年の年男・年女の方はもちろん、初詣をされた方もまだのない方も、酉年の今年、まず、皆さんお住まいのお近くのお不動さんにお参りすると良いかもしれませんキラキラ


【参考文献】
・「北関東三十六不動尊霊場巡りガイドブック」 北関東三十六不動尊霊場 発行
・「筑波山-神と仏のおわす山―」  茨城県立歴史館発行 
・「茨城242社寺ご利益ガイド」 今瀬文也著 茨城新聞社
・「ニッポンの神様図鑑」 宗教民俗研究所編著 はまの出版


【おまけ】
最近行った中で、すごいなぁ~と感銘を受けたのが、茨城ではないのですが、東京・日野市の高幡不動の本尊の不動明王像。
すぐそばで拝観出来るのですが、迫力もすごいし、感じ入るものがありました。
不信心な私でも、お不動さんが手に持っておられる紐(『羂索』というそうです)にすがり付いたら、救われるかも・・・と思いましたにこにこ








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徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

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特に自分の勉強も兼ねて、
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