春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)

※ 2016年3月4日放送 FM84.2MHzラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』での内容の再構築です。


布施街道と呼ばれる古い道を、
今回は、利根川沿岸の千葉県柏市布施から、つくば市の谷田部までたどり、沿道の2か所の『関東三大○○」として古くから信仰されている古刹を訪ねて歴史に触れながらパワーチャージして、日帰り湯で癒される、半日旅の後編キラキラ

豆電球前回までの旅 → 春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(1)

★前回のクイズの答え
鐘楼堂に彫られている干支=十二支は、それぞれの方角を示しているそうです。
当時、正確に十二支を向けて建てるのが大変だったそうです(文献1)。


(2)つくばみらいの板橋不動尊へ

さて、次に新大利根橋で利根川を渡り、つくばみらいの方面に向かいます。

板橋不動尊


正式名称は、清安山願成寺不動院(せいあんさんがんじょうじふどういん)
 豆電球不動院(板橋不動尊)ホームページ:  http://fudouin.webnode.jp/

関東三大不動尊の一つで、真言宗豊山派、開創約1200年の大変古い歴史をもつ古刹です。
 
※関東三大不動は、いくつか組み合わせがあるようですね。
一般に「三大○○」の3つ目はいろいろあって、声が大きいもの勝ち!という気もしますので、ウィキペディアなどで、どんどん板橋不動尊のことを書いた方が良いと思いますよ~、つくばみらいの皆さま。


≪私の個人的お勧めの見どころ≫

① 国指定重要文化財の不動明王像
そして
茨城県指定文化財に指定されている本堂、楼門、仁王像、三重塔

これは外せませんね!


本堂。









②この本堂屋根にある、葵の御紋


これは、(江戸時代、笠間の方にあった)宍戸藩の藩主(水戸徳川の流れを汲む)が、娘のお姫様の難産を救った御礼として、葵の御紋を飾って良いとされたからだそうです(文献2)。









③境内にある3対の犬の奉納像

境内には、奉納された犬の像が目を引きます。
狛犬とはまた違った雰囲気です。
ワンコ犬好きにはちょっと嬉しいお寺さん♪

まず、楼門は、表(道路側)は仁王像ですが、裏側(本堂側)にはなんと!
仁王像と同じく阿吽の口の組み合わせの、白い犬の像が。

 










楼門に奉納されている白犬の像にある説明板によりますと、
江戸の昔、山王新田(現つくばみらい市)で難産の婦人多く親子共に死に至るものもあって子供を身篭ると皆不安な毎日を送るようになった。ある夜村名主の夢枕に雄雌の白い犬が現れ、我は板橋不動の使いなり、女人講中揃って不動尊に参詣し護摩祈願を成せば難産の苦しみを救わんとお告げがあった。
とのこと。

そこで村人一同で不動尊に参詣し、護摩祈願して白犬一対を奉納したところ、村の中で難産で苦しむものがいなくなった・・・とのことですキラキラ

そして板橋不動尊は別名『お犬不動尊』と呼ばれるようになったとのこと・・・豆電球,,,φ(.. )
知りませんでした! 早くに知っていたらお参りに来てたなぁ。(←子供は二人とも難産、特に一人目はすごい難産だったので・・・)


 












白犬像の台には『山王新田 女人講中』の文字が。
像は新しいので、現在も女人講が続いているのですね。


次に目につくのは、本堂前に奉納されている、現代的なワンコ像。

 










本堂に向かって左側に親子の像。右側側には一匹の像。
※一緒に入った連れ合いが、「右はオスだ!なんてリアルなんだ~」と感銘を受けていました(^m^)。
つぶらな瞳と、毛糸のベストやマフラーが、めっちゃ可愛い~ハート




3つめは、本堂手前、子安観音の後ろに安置されている、苔むして古色豊かな像。
上記のワンコ像が奉納される前は、こちらが長年、本堂前に奉納されていたのでしょう。

足れ耳の犬像で、所謂狛犬とはデザインが違いますね。
しかも子犬を可愛がっている様子が本当に愛らしいハート




古くから安産、子育ての信仰が続いているのは、本堂内部に何枚も奉納されている女人講の大きな絵馬や、子安観音の後ろに奉納されているこけしのような木のお人形「子守りこんがら童子」からも感じます。

女人講の絵馬は、どれも多くの女性達がそろってお参りしている姿が描かれています。
先に書いた、白い犬の像のいわれが浮かびます。

お産が命懸けだった時代、医学が未発達で小さい子供が簡単に命を落としていた時代、安産・子安は切実な願いだったことが、ひしひしと伝わってきます。



子安観音と、後ろにたくさん納められている『子守りこんがら童子
説明書きによると、赤ちゃんの初参りでご祈祷を受けて授与され、7歳になったら願ほどきのご祈祷を受けて、ここに人形を納めるそうです。








④ 境内、特に境内を囲むように巨木

巨木は、古刹ならではですね!

写真の木はケヤキでしょうか(冬枯れの季節でちょっと分からず)。
同じような巨木が他にも何本もあります。









⑤ 境内からちょっと出て、道路沿いにある道標


文献2より、大正十二年に建柱されたもののようです。
写真左側の面には
谷田部一ノ矢北條ヲ経テ筑波山ニ至ル・・・
と彫られています。

前回の布施弁天近くにある常夜灯の『筑波街道』は、ここから
谷田部→一の矢→北条→筑波山
に向かう道のことでしょうか。

ちなみに文献3で図示されている水戸光圀の筑波山参拝の道は、谷田部から一の矢方面を通るルートのようです。

※旧豊里町(現 つくば市豊里地区)の豊里町史を見ると、豊里を通って筑波山に向かう道も『筑波街道』と呼ばれていたそうです。
筑波山参詣の道ですから、いくつかあったのでしょうね。


(3)日帰り湯 

さて近くにには、嬉しいことに日帰り湯があります!グッド

板橋不動尊から、布施街道からちょっと離れて、同じつくばみらい市にある、きらくやまふれあいの丘に向かいます。
きらくやまふれあいの丘にある『すこやか福祉館』に、りっぱなお風呂がありますキラキラ

ジャグジー、サウナもあり。無料のマッサージ機もなんと9台ありました!
市民は大人100円、市外の人も300円で入浴できちゃうのが嬉しい。
(ただし、タオル、石鹸、シャンプーは備え付けでないので、持参しないといけません豆電球



こちらも園内や沿道は、桜の季節は桜が大変きれいです。

写真はきらくやま公園入り口付近の桜並木。







≪時間に余裕があれば≫
(4)本日の終点、つくば・谷田部

今回の旅の始まりは、柏の布施弁天に始まり、そこで、見事な鐘楼も見ました。
江戸時代、谷田部の「からくり伊賀七」こと、飯塚伊賀七さんが設計した鐘楼です。

最後の締めに、つくば市谷田部にある2か所で伊賀七さんの足跡を感じて、今回のプチ旅の終わりとします。

●谷田部 五角堂 
旧街道沿いにあります。
非公開なので、道から見てその雰囲気を感じ取りましょう♪

谷田部資料館
1階が谷田部保健センター、2階がつくば市立図書館谷田部分館がある建物の3階にあります。
伊賀七が設計した和時計を再現したものが展示されています。


桜の季節はもちろん、四季折々楽しめる道ですちょき


***************************************************************
参考文献

1. 『飯塚伊賀七―民間科学者からくり伊賀七―』 田村竹男 著 ふるさと文庫

2. 『伊奈町の歴史散歩』 伊奈町社会教育講座・歴史教室 編 筑波書林

3. 『水戸光圀 黄門さまのこと』 財団法人水府明徳会











同じカテゴリー(茨城&つくば プチ民俗学・歴史)の記事画像
常陸大宮に伝わる 頑張った犬の伝説2つ(前編)
筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて
筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(前編)
『おでにちさま』の飾り
筑波山神社 観月祭
石岡駅の忠犬タロー像
同じカテゴリー(茨城&つくば プチ民俗学・歴史)の記事
 常陸大宮に伝わる 頑張った犬の伝説2つ(前編) (2018-12-06 00:31)
 筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて (2018-11-07 23:18)
 筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(前編) (2018-11-04 20:36)
 『おでにちさま』の飾り (2018-10-09 23:45)
 筑波山神社 観月祭 (2018-09-25 20:31)
 石岡駅の忠犬タロー像 (2018-09-12 22:15)
この記事へのコメント
板橋不動尊の近くに旬の厨房たかくらがあります。
http://stk1031.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html
Posted by stk at 2016年04月03日 17:20
stkさま
コメントありがとうございます。
隠れた美味しい食事処があるんですね♪
Posted by かるだもんかるだもん at 2016年04月05日 19:52
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
コメントフォーム
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
プロフィール
かるだ もん
かるだ もん
徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

地元つくばや茨城の話題を中心に、茨城の食材を使った家庭料理、民俗学もどき、国際交流、旅の話題など、趣味の記事を掲載中。

特に自分の勉強も兼ねて、
★民話・伝説紹介と、それにちなむ土地めぐり
★茨城を中心に、全国の郷土料理と食材(世界の料理も含む)の話題
の話題が多いです。

・ヒッポファミリークラブ(多言語自然習得活動と国際交流)
・観光ボランティア
・郷土食研究会うまかっぺ!茨城



オーナーへメッセージ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 5人
アクセスカウンタ
QRコード
QRCODE