春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(1)

※ 2016年3月4日放送 FM84.2MHzラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』での内容の再構築です。


布施街道と呼ばれる古い道を、
今回は、利根川沿岸の千葉県柏市布施から、取手・守谷・つくばみらい市を通り、つくば市の谷田部まで
たどります。

その沿道には、2か所の「関東三大○○」として古くから信仰されているパワースポットがあります!
これって、考えてみるとすごいですよね(^o^)グッド

この2つの古刹を訪ねて歴史に触れながらパワーチャージして、日帰り湯で癒されますキラキラ

奇しくもこの道は、江戸時代の科学技術者 谷田部の飯塚伊賀七の足跡にも触れる旅豆電球
そして季節によっては花も楽しめるコースハート

半日程度で中身の濃いドライブが出来ます!



さて、布施街道は、水戸街道の脇往還(バイパス)の1つです。

水戸街道から分かれて
→(柏市)根戸~(柏市)布施~利根川(七里ケ渡し)~(取手市)戸頭~(守谷市)守谷~(つくばみらい市)板橋不動尊~(つくば市)谷田部~(つくば市)榎戸~(つくば市)大角豆~(つくば市)下広岡~(土浦)天川~(土浦)中高津
→水戸街道へ戻る

約30キロの道のり。

江戸時代、谷田部藩などが参勤交代の時に、この布施街道を使ったそうです(文献1)。

また、水戸光圀も筑波山詣でをしているそうですが、そのルートとしても一部通った道でもあると考えられます(文献2)。



(1)柏市の布施弁天へ。

布施弁天

「布施街道」の名前のもとになっているこの布施弁天。1200年の歴史を誇る、古くから布施の弁財天として信仰されてきた、真言宗豊山派の寺院です。
 正式名称は、紅龍山(こうりゅうさん)布施弁天東海寺(とうかいじ)。
 関東三大弁天の1つキラキラ
 (関東三大弁天:江島神社弁天堂=江ノ島の弁天様、浅草寺弁天山=浅草の弁天様、布施の弁天様)

豆電球詳細: 布施弁天 東海寺ホームページ http://www.fusebenten.com/

江戸時代末期 安政二年(1855年)に書かれた『利根川図志』(赤松宗旦 著)にも『関東三弁天の一』として、境内と周りの景色の図入りで紹介されています(文献3)。

≪私の個人的お勧めの見どころ≫

本堂・楼門・鐘楼(しょうろう)が、千葉県重要文化財

① 楼門

(社務所で頂いた布施弁天パンフレットより) 総欅(ケヤキ)2階建てとのこと。
一階部分は絵本に出てくる竜宮城のようなデザインです。

軒下に施された鶴、龍、亀などの彫刻も雰囲気があります。
一階部分の内部に安置されている四天王像も鮮やか。






② 本堂

総朱塗りの華麗な作り。

布施弁天パンフレットでは、
江戸時代、時の領主、本多備前守が、98名の大名から寄進を求めて完成させたものだそうです。すごいですね~。
なので、本堂内陣の天井にはそれらの大名の家紋が描かれているとのこと。

また本堂外陣の天井には狩野探舟(探船(たんせん)の間違いか?)作の龍の絵がありとのこと。

これらは行った時は確認出来ませんでした。御祈祷のために中に入ると見られるのかもしれませんね。

本堂の中には、古くから奉納されたたくさんの大きな絵馬が飾られていました。
絵馬には解説もついています。
絵馬も見ものだと思います。


② 鐘楼堂。

全国的にも珍しい多宝塔式の総欅(ケヤキ)作り。

江戸時代の、(現在のつくば市)谷田部の飯塚伊賀七からくり伊賀七)の設計キラキラ
その完全な設計図は谷田部のご子孫の家に伝わっているそうです(文献4)。

★この鐘楼に関するクイズを後ほど掲載。






③ 天気が良ければ、ほぼ真北に筑波山が見える!
スマホのコンパスアプリで方角を確認したら、真北より東に5度ほどの方角に筑波山が見えました。


かすんでいて写真ではわからないのですが汗、肉眼では写真の中央方向に筑波山が見えました♪

ちなみに拝殿は真南を向いていました。
ということは、お参りする人は真北をお参りする形。

拝殿が南面する神社は多いのですが、人が参拝する方向に筑波山が見えることや、境内の近くには妙見菩薩を祀る祠もあるので、私などは筑波山信仰や、北極星/北斗七星信仰に繋がる何かを勝手に感じちゃったりします♪


④ 隣にある、あけぼの農業公園 
春は、梅、桜、チューリップ、芝桜、初夏は花菖蒲、あじさいなどが見られるとのこと。

豆電球詳細: あけぼの農業公園ホームページ
http://www.akebonoyama-nougyoukouen.jp/

訪れたのは2月下旬だったので、まだ花の時期ではなく残念・・・。

なお布施弁天の御利益は、弁財天なので、厄除け、芸ごと、芸能関係。
また、弁財天は蛇の姿で現れるということで、→蛇の脱皮→健康・不老長寿の信仰もあるそうです。

同寺ホームページによると、毎月1日、15日、巳の日には、特別祈祷があり、祈祷後に、祈祷された茹で卵が配られるとのこと。
不老長寿のお参りで、お参りの方々が玉子をお供えするとのことで、お供えされた玉子は加持祈祷されるそうです。

その時の作法は、
殻にお願い事と名前を書く。殻をむいて食べる。殻は人の通らないところにお埋める。
とのこと!
興味深々びっくり


≪クイズ1≫

境内にある鐘楼堂についてです。


下の御影石造りの台は8角形、その上に円形の建物があり、四角い大きな屋根が乗っています。
円形の建物には12本の柱が立っていて柱と柱の間の上部に干支が彫られています。

これらの干支は何を示しているでしょうか。
(答えは次回)







≪おまけのみどころ≫

近くの道の辻に、『筑波街道』と彫られた石の常夜灯があります。
「追分そば」という蕎麦屋さんの前です。










アップにすると足の部分に『筑波街道』の文字が。

筑波山参りをする人は布施街道を使って北上し、途中、谷田部付近から布施街道を離れて、筑波山へ向かったようで、それで『筑波街道』と呼ばれたようです。

※ちなみに『筑波街道』と呼ばれた道は、土浦から筑波山に向かう道など、他にもいくつかあるようです。
要は筑波山参詣の道なのですから、複数あるのも当然かな。
(これも興味深いので、機会があったら詳しく調べたいですグッド






こちらの常夜灯から布施弁天に向かう道は『富勢商店街』というようですね。
布施→ふせ→富勢
でしょうか。







楼門に向かう参道の入り口には鳥居があるのも面白い。
神仏混淆が歴史に息づいています。








続きます。
春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)


*******************************************************************
参考文献

1. 『新編 旧水戸街道繁盛記』 山本鉱太郎 著 崙書房出版
2. 『水戸光圀 黄門さまのこと』 財団法人水府明徳会
3. 『利根川図志』 赤松宗旦 著 柳田国男 校訂 岩波文庫
4. 『飯塚伊賀七―民間科学者からくり伊賀七―』 田村竹男 著 ふるさと文庫









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この記事へのコメント
布施弁天、一度行きました。
http://stk1031.blogspot.jp/2014/05/blog-post.html
途中にオリエント企画のピンク色の恐竜のオブジェを見掛けました。

http://stk1031.blogspot.jp/
Posted by stk at 2016年03月31日 09:06
stkさま
メッセージありがとうございます。
私も別の時に車で走っていて、オリエント企画の恐竜のオブジェ見かけて、「おお!」と思ったことがあります(^^)v
Posted by かるだもんかるだもん at 2016年03月31日 21:00
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