【茨城&つくば プチ民俗学】午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)


※2014年1月18日 ラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』での放送内容を再構築したものです。


午年にちなんで、パワーをもらえちゃいそうな、お参りスポット、パワースポットの御紹介です。

観光も兼ねて、『馬』にちなんだ神社仏閣を訪ねて、飛躍の年グッドになりますように!ちょき


(1)馬が御神体!道を開き、安全に進むご利益。 駒形神社


駒形神社 

 御利益: 交通安全、五穀豊穣、産業開発、必勝祈願

駒形神社は東北を中心に関東付近にかけて、分布する神社だそうです。

茨城県下にある下記の3つの神社を訪ねました。


★那珂市 駒形神社 
 


午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
御神体は葦毛馬。 (祭神は保持神 うけもちのかみ・・・とのこと)








午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
拝殿には躍動感あふれる馬が描かれた大きな『絵馬』も。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
市指定文化財【駒形神社本殿】
見事な彫刻が施されています。


 






午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
神馬舎もありました。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
覗くと、大きな馬の像と小さな馬の像。親子みたいですね笑









(境内にある説明板より内容抜粋)
 八幡太郎源義家が、後三年の役に向かう際、勝利を祈願しに立ち寄った。凱旋の際、帰りに寄って、神田を寄贈し、
造営再建したという。
 終戦後、GHQの命令により、彫刻の一部を削り取られた。

   うーん、…許せん、アメリカパンチ。文化財を傷つけるとは(怒)。



★茨城町 駒形神社 



午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
小高い丘に登る途中の道の脇にある、林の中の小じんまりした神社ですが、大変きれいに整備されています。
お花も飾られていたりで、氏子さん達が大切にされているのが伝わってきます笑

御神体は白馬。 

伝説:昔、どこからともなく白い馬がこの地にきて、それがあまりにも神々しいので、村の人たちは木で  馬の像を作り、ご神体としてお祀りした。またある時、泥棒がこの像を盗もうとしたら、どうしても動かなかった。今でも足が1本折れているのは、このとき泥棒が無理して動かそうとしたから…という。



午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
すぐ脇に猿田彦をまつる祠があります。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
裏手には『庚申様』と書かれた小さな碑も。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
この神社のすぐ近くに『駒渡』と地区名が書かれた表示版がありました。
駒渡と書いて、『こまんだり』と読むようです。










★小美玉市 駒形神社 

境内にあった説明板及び石碑より、天正年間末、戦にいく途中、この地で倒れた馬を祀ったのが始まりで、その後、陸奥の国 駒ヶ岳にある駒形神社を分霊しの猿田彦命を祀ったとのこと。
なので、ご祭神は『猿田彦』神。 中根村の鎮守として人々から大事にされてきたとのことです。


午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
畑にかこまれた台地の一角、道の脇にありました。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
鳥居をくぐると、すぐ左わきに 複数の祠が。
真新しい注連縄で飾られています。







午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
さっぱりとこぎれいに整備された神社境内。









午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
本殿は元禄16年の建造物で、旧小川町で一番古い建造物とのこと。

下の方は最近改修されたもののようですが、上の方は古さを感じさせます。









豆電球 【ミステリーハンターが教える、トリビア】


信仰における、馬と猿との関係です。

猿に関係するお守りや飾りのようなものはありませんか?
また、『猿』つながりで、『猿田彦神』を祀っている祠などが近くにありませんか?

猿は馬を守るという信仰(厩神)があって、有名なのは、日光東照宮の神馬がいる神厩舎に、あの三猿の彫刻があります豆電球

猿田彦の神は、先導の神
『道を開く』神様ということで、行き詰っている方、また新しいことにチャレンジしたい方にもピッタリの神様キラキラ
 
駒形神社の神(馬) 『安全に道を進む』
猿田彦神 『先導の神』 『道を開く』

一緒にお参りすると、『道を開く』ご利益と、『道を安全に進む』ご利益のダブル効果があるかもしれませんね!


その他、

★近所の神社の境内に、神馬を祀っている/神馬の像がある、
神馬舎(しんめしゃ)、神厩舎(しんきゅうしゃ)

神馬をお参りすると、子宝、安産、子育 にご利益。
健脚にもご利益があるようです。
    
例えば、次の神社の境内にも神馬舎・神厩舎があります。

 酒列磯前神社、大洗磯前神社、吉田神社(水戸) 水戸八幡宮(水戸) 大宝八幡宮(下妻) 金毘羅神社(石岡) 他。

本殿と一緒にお参りすりと良いかもしれませんね笑


(おまけ)
ご神体が馬ではないのですが・・・
大杉神社(稲敷)境内にある勝馬神社も、馬にちなんだ神社ということで、近くにある美浦の日本中央競馬会トレーニングセンター関係者がお参りに来るそうです。(大杉神社HPより)

馬櫪神(ばれきじん)という信仰もあるようで、『馬櫪神』と彫られた石造物もあるようです。

 上述の勝馬神社も、もとは馬櫪神をまつる祠を今のところに移したものが、近年『勝馬神社』となったようです(大杉神社HP)


次回は、お寺編です。お楽しみに笑

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参考文献
・『日本の伝説37 茨城の伝説』 今瀬文也・武田静澄 編著 角川書店
・『茨城の史跡と伝説』 茨城新聞社 編  暁印書院
・『常陸の伝説』 藤田稔 編著  第一法規
・『茨城242社寺ご利益ガイド』 今瀬文也 著 茨城新聞社
・『ニッポン神様図鑑』 宗教民族研究所 編著  はまの出版
・『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 薗田稔 茂木栄 監修  学研

参考HP
・那珂市教育委員会HP: http://www.city.naka.lg.jp
・小美玉市HP: http://www.city.omitama.lg.jp
・大杉神社HP: http://www.oosugi-jinja.or.jp












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