2014年01月29日
午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
【茨城&つくば プチ民俗学】午年!ウマく行きますように!茨城県内 馬にちなむパワースポットめぐり(1)
※2014年1月18日 ラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』での放送内容を再構築したものです。
午年にちなんで、パワーをもらえちゃいそうな、お参りスポット、パワースポットの御紹介です。
観光も兼ねて、『馬』にちなんだ神社仏閣を訪ねて、飛躍の年になりますように!
(1)馬が御神体!道を開き、安全に進むご利益。 駒形神社
駒形神社
御利益: 交通安全、五穀豊穣、産業開発、必勝祈願
駒形神社は東北を中心に関東付近にかけて、分布する神社だそうです。
茨城県下にある下記の3つの神社を訪ねました。
★那珂市 駒形神社
御神体は葦毛馬。 (祭神は保持神 うけもちのかみ・・・とのこと)
拝殿には躍動感あふれる馬が描かれた大きな『絵馬』も。
市指定文化財【駒形神社本殿】
見事な彫刻が施されています。
神馬舎もありました。
覗くと、大きな馬の像と小さな馬の像。親子みたいですね
(境内にある説明板より内容抜粋)
八幡太郎源義家が、後三年の役に向かう際、勝利を祈願しに立ち寄った。凱旋の際、帰りに寄って、神田を寄贈し、
造営再建したという。
終戦後、GHQの命令により、彫刻の一部を削り取られた。
うーん、…許せん、アメリカ。文化財を傷つけるとは(怒)。
★茨城町 駒形神社
小高い丘に登る途中の道の脇にある、林の中の小じんまりした神社ですが、大変きれいに整備されています。
お花も飾られていたりで、氏子さん達が大切にされているのが伝わってきます。
御神体は白馬。
伝説:昔、どこからともなく白い馬がこの地にきて、それがあまりにも神々しいので、村の人たちは木で 馬の像を作り、ご神体としてお祀りした。またある時、泥棒がこの像を盗もうとしたら、どうしても動かなかった。今でも足が1本折れているのは、このとき泥棒が無理して動かそうとしたから…という。
すぐ脇に猿田彦をまつる祠があります。
裏手には『庚申様』と書かれた小さな碑も。
この神社のすぐ近くに『駒渡』と地区名が書かれた表示版がありました。
駒渡と書いて、『こまんだり』と読むようです。
★小美玉市 駒形神社
境内にあった説明板及び石碑より、天正年間末、戦にいく途中、この地で倒れた馬を祀ったのが始まりで、その後、陸奥の国 駒ヶ岳にある駒形神社を分霊しの猿田彦命を祀ったとのこと。
なので、ご祭神は『猿田彦』神。 中根村の鎮守として人々から大事にされてきたとのことです。
畑にかこまれた台地の一角、道の脇にありました。
鳥居をくぐると、すぐ左わきに 複数の祠が。
真新しい注連縄で飾られています。
さっぱりとこぎれいに整備された神社境内。
本殿は元禄16年の建造物で、旧小川町で一番古い建造物とのこと。
下の方は最近改修されたもののようですが、上の方は古さを感じさせます。
【ミステリーハンターが教える、トリビア】
信仰における、馬と猿との関係です。
猿に関係するお守りや飾りのようなものはありませんか?
また、『猿』つながりで、『猿田彦神』を祀っている祠などが近くにありませんか?
猿は馬を守るという信仰(厩神)があって、有名なのは、日光東照宮の神馬がいる神厩舎に、あの三猿の彫刻があります。
猿田彦の神は、先導の神。
『道を開く』神様ということで、行き詰っている方、また新しいことにチャレンジしたい方にもピッタリの神様。
駒形神社の神(馬) 『安全に道を進む』
猿田彦神 『先導の神』 『道を開く』
一緒にお参りすると、『道を開く』ご利益と、『道を安全に進む』ご利益のダブル効果があるかもしれませんね!
その他、
★近所の神社の境内に、神馬を祀っている/神馬の像がある、
神馬舎(しんめしゃ)、神厩舎(しんきゅうしゃ)
神馬をお参りすると、子宝、安産、子育て にご利益。
健脚にもご利益があるようです。
例えば、次の神社の境内にも神馬舎・神厩舎があります。
酒列磯前神社、大洗磯前神社、吉田神社(水戸) 水戸八幡宮(水戸) 大宝八幡宮(下妻) 金毘羅神社(石岡) 他。
本殿と一緒にお参りすりと良いかもしれませんね
(おまけ)
ご神体が馬ではないのですが・・・
大杉神社(稲敷)境内にある勝馬神社も、馬にちなんだ神社ということで、近くにある美浦の日本中央競馬会トレーニングセンター関係者がお参りに来るそうです。(大杉神社HPより)
・馬櫪神(ばれきじん)という信仰もあるようで、『馬櫪神』と彫られた石造物もあるようです。
上述の勝馬神社も、もとは馬櫪神をまつる祠を今のところに移したものが、近年『勝馬神社』となったようです(大杉神社HP)
次回は、お寺編です。お楽しみに。
-----------------------------------------------------------
参考文献
・『日本の伝説37 茨城の伝説』 今瀬文也・武田静澄 編著 角川書店
・『茨城の史跡と伝説』 茨城新聞社 編 暁印書院
・『常陸の伝説』 藤田稔 編著 第一法規
・『茨城242社寺ご利益ガイド』 今瀬文也 著 茨城新聞社
・『ニッポン神様図鑑』 宗教民族研究所 編著 はまの出版
・『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 薗田稔 茂木栄 監修 学研
参考HP
・那珂市教育委員会HP: http://www.city.naka.lg.jp
・小美玉市HP: http://www.city.omitama.lg.jp
・大杉神社HP: http://www.oosugi-jinja.or.jp
※2014年1月18日 ラヂオつくば『つくばね自由研究クラブ』での放送内容を再構築したものです。
午年にちなんで、パワーをもらえちゃいそうな、お参りスポット、パワースポットの御紹介です。
観光も兼ねて、『馬』にちなんだ神社仏閣を訪ねて、飛躍の年になりますように!
(1)馬が御神体!道を開き、安全に進むご利益。 駒形神社
駒形神社
御利益: 交通安全、五穀豊穣、産業開発、必勝祈願
駒形神社は東北を中心に関東付近にかけて、分布する神社だそうです。
茨城県下にある下記の3つの神社を訪ねました。
★那珂市 駒形神社
御神体は葦毛馬。 (祭神は保持神 うけもちのかみ・・・とのこと)
拝殿には躍動感あふれる馬が描かれた大きな『絵馬』も。
市指定文化財【駒形神社本殿】
見事な彫刻が施されています。
神馬舎もありました。
覗くと、大きな馬の像と小さな馬の像。親子みたいですね
(境内にある説明板より内容抜粋)
八幡太郎源義家が、後三年の役に向かう際、勝利を祈願しに立ち寄った。凱旋の際、帰りに寄って、神田を寄贈し、
造営再建したという。
終戦後、GHQの命令により、彫刻の一部を削り取られた。
うーん、…許せん、アメリカ。文化財を傷つけるとは(怒)。
★茨城町 駒形神社
小高い丘に登る途中の道の脇にある、林の中の小じんまりした神社ですが、大変きれいに整備されています。
お花も飾られていたりで、氏子さん達が大切にされているのが伝わってきます。
御神体は白馬。
伝説:昔、どこからともなく白い馬がこの地にきて、それがあまりにも神々しいので、村の人たちは木で 馬の像を作り、ご神体としてお祀りした。またある時、泥棒がこの像を盗もうとしたら、どうしても動かなかった。今でも足が1本折れているのは、このとき泥棒が無理して動かそうとしたから…という。
すぐ脇に猿田彦をまつる祠があります。
裏手には『庚申様』と書かれた小さな碑も。
この神社のすぐ近くに『駒渡』と地区名が書かれた表示版がありました。
駒渡と書いて、『こまんだり』と読むようです。
★小美玉市 駒形神社
境内にあった説明板及び石碑より、天正年間末、戦にいく途中、この地で倒れた馬を祀ったのが始まりで、その後、陸奥の国 駒ヶ岳にある駒形神社を分霊しの猿田彦命を祀ったとのこと。
なので、ご祭神は『猿田彦』神。 中根村の鎮守として人々から大事にされてきたとのことです。
畑にかこまれた台地の一角、道の脇にありました。
鳥居をくぐると、すぐ左わきに 複数の祠が。
真新しい注連縄で飾られています。
さっぱりとこぎれいに整備された神社境内。
本殿は元禄16年の建造物で、旧小川町で一番古い建造物とのこと。
下の方は最近改修されたもののようですが、上の方は古さを感じさせます。
【ミステリーハンターが教える、トリビア】
信仰における、馬と猿との関係です。
猿に関係するお守りや飾りのようなものはありませんか?
また、『猿』つながりで、『猿田彦神』を祀っている祠などが近くにありませんか?
猿は馬を守るという信仰(厩神)があって、有名なのは、日光東照宮の神馬がいる神厩舎に、あの三猿の彫刻があります。
猿田彦の神は、先導の神。
『道を開く』神様ということで、行き詰っている方、また新しいことにチャレンジしたい方にもピッタリの神様。
駒形神社の神(馬) 『安全に道を進む』
猿田彦神 『先導の神』 『道を開く』
一緒にお参りすると、『道を開く』ご利益と、『道を安全に進む』ご利益のダブル効果があるかもしれませんね!
その他、
★近所の神社の境内に、神馬を祀っている/神馬の像がある、
神馬舎(しんめしゃ)、神厩舎(しんきゅうしゃ)
神馬をお参りすると、子宝、安産、子育て にご利益。
健脚にもご利益があるようです。
例えば、次の神社の境内にも神馬舎・神厩舎があります。
酒列磯前神社、大洗磯前神社、吉田神社(水戸) 水戸八幡宮(水戸) 大宝八幡宮(下妻) 金毘羅神社(石岡) 他。
本殿と一緒にお参りすりと良いかもしれませんね
(おまけ)
ご神体が馬ではないのですが・・・
大杉神社(稲敷)境内にある勝馬神社も、馬にちなんだ神社ということで、近くにある美浦の日本中央競馬会トレーニングセンター関係者がお参りに来るそうです。(大杉神社HPより)
・馬櫪神(ばれきじん)という信仰もあるようで、『馬櫪神』と彫られた石造物もあるようです。
上述の勝馬神社も、もとは馬櫪神をまつる祠を今のところに移したものが、近年『勝馬神社』となったようです(大杉神社HP)
次回は、お寺編です。お楽しみに。
-----------------------------------------------------------
参考文献
・『日本の伝説37 茨城の伝説』 今瀬文也・武田静澄 編著 角川書店
・『茨城の史跡と伝説』 茨城新聞社 編 暁印書院
・『常陸の伝説』 藤田稔 編著 第一法規
・『茨城242社寺ご利益ガイド』 今瀬文也 著 茨城新聞社
・『ニッポン神様図鑑』 宗教民族研究所 編著 はまの出版
・『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 薗田稔 茂木栄 監修 学研
参考HP
・那珂市教育委員会HP: http://www.city.naka.lg.jp
・小美玉市HP: http://www.city.omitama.lg.jp
・大杉神社HP: http://www.oosugi-jinja.or.jp
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
コメントフォーム