筑波山を中心とした「太陽の道」を探る(3) 夏至に筑波山から日が昇るライン― 子授けの聖地ラインの予感?
(初出:つくば市民レポーターサイト 2011年12月18日 11時35分)


筑波山を中心とした「太陽の道」 (春分、秋分、冬至、夏至に、筑波山に日の出、日の入りが見られる、信仰の地、遺跡を繋いだライン)を、探訪する旅の3回目、
今回は、夏至の頃、筑波山から日の出が見られるラインを探訪しました。

前回までの話は、

筑波山を中心とした「太陽の道」を探る(1) 筑波山の真東ライン ― 夫婦神の山から望む日の出の地「子生」
筑波山を中心とした「太陽の道」を探る(2) 筑波山の真西ライン ― ライン東端と西端に共通する聖地?

を参照下さい。

 (※10/30に放送したラヂオつくば「つくば井戸端レポーター」の内容を再構築しています)


3. 夏至の日に筑波山頂付近から太陽が昇るライン

実はこのラインは現在まだ調査中ですが、興味深い所2か所あるので、そちらを報告します。
 

①下妻市 高道祖(たかさい)神社、道祖(さい)神社

 Google Earthでシュミレートすると、下妻市の高道祖地区あたりで夏至の頃、筑波山頂から太陽が昇るのが見られるようです。
 ※比較的近いので、今度の夏至の頃、確認してみたいと思ってます。
 

 さて、このエリアにある高道祖(たかさい)神社は、近隣では子授けで有名な神社なので、ご存知の方も多いでしょう。
 もちろん筑波山がどーんと見える高台の端の集落の一角にあります。

 一方、こじんまりした神社の道祖(さや)神社もこのすぐ近くにあります。

 どちらも、石の陽物が沢山お供えされています。

文献1 によると
高道祖神社:
 もとは山王さまと称した日枝神社。中世の頃の創祀と伝えられる。大正五年に村内の道祖神社を合併し、名を「高道祖神社」と改めたとのこと。
旧暦一月十四日の道祖神祭で有名。紅白のしん粉餅で作られた男根・女陰を参詣者に領布する。

道祖神社:
 祭神は道祖神(さやのかみ)。850年創祀と伝えられる。大正五年の合祀の際、この道祖神社本殿が日枝神社に移築された際、ご神体の陽石が独りでに転がりだしたり、その他怪異が噂されたり、悪疫流行などがあり、昭和六年に「道祖神遺跡保存会」が結成されて、もとの場所に社が再建されたとのこと。


です。

 創建の古さと言い、従来からのご神体と言い、「道祖神社」が大本のような気がします。


2008年に撮影。
当時筑波山を意識していなかったので、筑波山方面の写真はなし(^^;)
高道祖神社にも行ったのですが、なぜか写真が見当たらないので、「道祖神社」の写真を掲載します。

見るからに子授けにご利益ありそうですちょき


 高道祖神社から見た筑波山、更には筑波山から登る太陽を確認するため、来年の夏至頃に行ってみようと考えております。


②坂東市生子(おいご)

 夏至のラインを探していたところ、地図上に興味深い大字(おおあざ)名を発見(※)。
 その名も、生まれる子と書いて「生子」(おいご) 旧猿島町、現在は坂東市です。

 Googl Earthで見ていると、偶然か、このあたりも、夏至の頃、筑波山から日が昇るのが見えるようです。

文献2、文献3 によると、
によると、このあたりは江戸期~明治22年まで「生子村」という村があり、その後合併により、「生子菅村」→「富里村」→「猿島町」の字名となったそう。

「生まれる子」と書く地名の由来が知りたかったのですが、文献からはまだよく分かりません。  
また今のところ関係しそうな遺跡や神社等もまだ不明です。

たまたまラインに乗ったのかもしれませんが、ちょっと興味深いので取り上げました。


2011年10月撮影 坂東市生子付近にて撮影。

 写真が小さくて分かりにくい後思いますが、右下追い越し禁止の標識すぐ下に筑波山山頂(男体山)が見えます。

 ※「生子」(おいご)の地名は、ラジオつくば番組の「ブラのり散歩」にて、イバラキングさんが、「生子(おいご)という地名がある」旨の話をされているのを聞き、字が気になって調べたら、ライン上(ライン近く)に地名がありました。 ヒントを頂き、ありがとうございました。

  夏至に筑波山から日の出が見られるラインは、関東平野を南東方向に進みますので、よく調べるとかなり面白いものがありそうに思います。
 また分かり次第、報告したいと考えています。


↓ 今回の場所の地図は下記をご参照ください。

http://maps.google.co.jp/maps/ms?msid=209191285463633823766.0004b454c648a3f71640d&msa=0&ll=36.05243,140.177307&spn=0.681708,1.145325
※まっすぐのラインでないのが、まだ探索発展途上中とうことで(^^;)


さて、次回は、非常に興味深いライン! 夏至の日に筑波山に日の入りが見られるラインにはついてです。
実は有名なラインですが、鹿島―筑波山を繋ぐラインに近似します。ここに何が乗っているか??

以下次号
 → 
筑波山を中心とした「太陽の道」を探る(4)―夏至ラインに筑波山頂日の入り 鹿島―筑波山ラインに乗る錚々たる神社・遺跡群!


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参考文献

1. 「下妻市史 別編 民俗」 (下妻市史編さん委員会)
2. 「角川 日本地名大辞典」 角川書店
3. 「日本地名歴史大系 第8巻 茨城の地名」 平凡社



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