つくばプチ民俗学・・・路傍のいろいろ(3) お供え観察
(初出:つくば市民レポーターサイト 2009年10月02日 22時11分)


 散策していると、路傍の神様、石の祠にお供えされているものにも目がいきます。
 よく見るといろいろあってとても興味が深く、見かける度に気になっています。

 




路傍のいろいろ(3) お供え観察まずは、今年5月下旬ごろの写真から。
中内地区の石造物群。


道祖神」とかすかに読める石祠の前にお供えが。
二股大根・・・どころか見事な「四股」大根笑






路傍のいろいろ(3) お供え観察スタジオジブリのアニメ映画、「千と千尋の神隠し」に出てくる大根の形をした神様(映画では「おしらさま」となっていたような)を彷彿とさせます。

 新しい大根の脇には、黒っぽくなった古いお供えらしい大根が二つありましたが、どれも同じような形の大根! 四股大根ってそんなに取れるんでしょうか。すごいです。ちょき

 二股大根をお供えするのは、子孫繁栄の意味があると聞いたことがありますが、こちらのお供えも、そういったご祈願でどなたかお供えしたのでしょうか。







 路傍のいろいろ(3) お供え観察さて、次はこちらは中内地区から北へ行ったところ、西大沼地区の畑の真ん中にある石祠です。
 
畑の真ん中なので直接は近づけません。

 写真を撮ってアップでみると、祠にはかすかに「○波山」と読めます。「筑波山」かと思われます。
(「加波山」ではなさそうです)

 石祠の前には、長細い石らしいものがお供えされています。石の表面は滑らかな感じです。
 この石はどういったご祈願のお供えでしょうか。
 「筑波山」の神様へのお供えのようですし、やはり子孫繁栄、家庭円満でしょうか。

 尚、この場所から筑波山が北の方向に、とてもよく見えます

 尚、この祠の向かって左側の脇には「享和三年九月」の刻印が写真から読めます。
 享和三年は1803年。今から200年以上前の石祠です。

 もし地元の方から話が聞けたら、どういった意味のお供えかアップできたらと思ってます。
 


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Posted by かるだ もん at 22:11│Comments(0)茨城&つくば プチ民俗学・歴史
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