茨城&つくば プチ民俗学  ヤマトタケル伝説の岩崎山 と (旧)大形小学校 を訪ねて

(初出:2010年7月04日 13時05分)


 「つくばの昔話」(筑波書林)に、 「ヤマトタケルと岩崎山」というお話が掲載されています。

 また、似た物語が、 「筑波町の昔ばなし 下」(筑波書林)でも 「大和武尊と剣井戸」ととして紹介されています。

 伝説では、その昔、つくば市大形のあたりは川か湖だったそう。

 ヤマトタケルが遠征中、大形あたりを舟で通過しようとしていた時、兵士たちが喉の渇きを訴えたので、近くの島に上陸して水を探したそうです。

 岩だらけのその島には水の湧く泉がなかったので、ヤマトタケルが剣で岩を切ったところ、水が湧き出て、兵士たちも喉を潤した・・・
というお話です。

 その泉は「剣井戸」と呼ばれ、その島は「岩崎山」と呼ばれているとのこと。
「岩を裂いた」→「イワサキ」→「岩崎」という繋がりでしょうか。

 またこの岩崎山には、(旧)大形小学校(2008年3月をもって閉校)があります。








北から見た岩崎山
伝説を訪ねて、この岩崎山に行ってみました。
 こんもりとした岩崎山。
「山」というより可愛い丘です。でも、このあたりが湖だったとしたら、ぽっかりと島として浮かんでいた様子が、目に浮かびます。





  

大形 鹿島神社
岩崎山の南側に、「鹿島神社」があります。
 つくば市教育委員会の説明板がありました(後掲)。

 ヤマトタケル伝説とともに、神社の由来も書かれています。由緒ある神社のようで、本殿茨城県指定建造物に指定されているとのこと。






本殿の見事な彫刻
 周りを一回り大きな建物で保護された本殿。
 説明板にもあるように、非常に彫刻がきれいで驚きました びっくり

 ヤマトタケルが岩を刀で裂いて作ったという「剣井戸」は、場所がよく分かりませんでした。残念。

  つくば市教育委員会の説明板によると、冒頭にご紹介したヤマトタケルの伝説には、地元では後日談があって、地元の人がヤマトタケルに付いていって甲斐の国まで行き、そこでこの神社のご神体(石)をもらって、この筑波の大形まで帰ってきたようですね。面白いです。









子供たちによるお祭りの絵が。









遠くに、校庭で遊ぶ近所の子供達。


さて、神社の脇の道(旧通学路)を登っていくと、大形小学校の校舎が見えてきました。
校庭では近所の小学生達がサッカーで遊んでいました。
小学校の建物の中ではどなたか仕事をしているらしく、照明がついていました。
遊んでいる小学生が校舎入り口の蛇口から水を飲んでいたので、それにならって、連れ合いも水を飲みました。

 「これが井戸水なら、剣井戸と同じ水源の水を飲んだってことだよね
とは連れ合いの弁。

 大形小学校に通っていた小学生たちは、現在、隣の地区の小田小学校に通っているそうです。


----------以下 説明板にあったつくば市教育委員会による解説を転載---------------

茨城県指定建造物 鹿島神社本殿(附棟札一枚) 昭和五十二年五月二日指定
 伝承によれば、日本武尊東征の時、飲み水を求めて、ここ大形に立ち寄ったという。その時この地の人が、尊に隋従して甲斐の国に至り、神宝をもらいうけて祭ったのが、本社であると伝える。中世においては、小田氏が厚く崇祀するところであった。
 伝承が物語る御神体は石である。それを守護するようにして二体の武将神坐像(室町時代の作)が本殿内に安置されている。
 本殿は一間社流造、木羽葺。正面及び両側面に扉があるのは珍しい。全体が華麗な彫刻で飾られ、特に廻縁下の部分は、瑞雲の彫刻でおおわれている。
 棟札には「常州筑波郡大形村総鎮守 元文二丁巳三月十四日斧始 延享二年乙丑五月悉皆成 番匠棟梁稲川平左衛門豊繁彫工竹井吉左衛門 根本利助 塗師伊兵衛」とある。元文二年(一七三七)に工事を始め、延享二年(一七四五)に完成するまで八年を費した。
 江戸時代中期の建築として保存がよく、棟札によって大工・彫刻師・塗師などの名前も知られ、極めて貴重である。
 なお稲川氏は、小田の地に代々続いた大工棟梁の家筋であった。
 平成元年三月  つくば市教育委員会
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Posted by かるだ もん at 13:05│Comments(0)茨城&つくば プチ民俗学・歴史
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