茨城こんなもの見つけた♪(42) つくば街路樹マップ


つくば市の中心地区の道は、さまざまな街路樹が植えられていて、特に秋は美しいキラキラ

どの道に何の木が植えられえいるのか、手軽に持って歩ける地図があると良いなぁと以前から思っていましたら、見つけました!


つくば街路樹マップ
つくば市環境マイスターの会さんの作成・発行

手描きの絵がまた素敵ですハート

先日2018年11月10日(土)に、「つくばサイエンスコラボ2018科学と環境のフェスティバル」にて、つくば市環境マイスターの会さんのブースで見つけて購入しました。
A4サイズとA5サイズの2タイプ。
(両方とも購入♪)

同フェスティバルも、とても興味深く、楽しみながらいろいろ考えさせられました。
市内の小中高の学校の子供たちが参加しているのも素晴らしい。

同会のブースでもクイズがあって、知らなかったことも多く、勉強になりました。

例えばゴミを捨てる時の「分別」割合、茨城県は全国平均より低いのも情けない汗のですが、つくば市は、その茨城の平均よりも更に低く、本当情けない・・泣・。
つくば市民、何やってるの??パンチ  もっとちゃんとしましょうよ!(怒)ぷんぷん

そういうことも意識しながら、街路樹マップを持って、木々を愛でてウォーキング・ランニングしたいなぁと思いました走る芽





  
タグ :街路樹環境

Posted by かるだ もん at 23:21Comments(0)こんなもの見つけた!
筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて



豆電球前回までのお話
 → 筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(前編)

前回紹介した、筑波山麓に伝わる『しっぺい太郎』伝説
そして、長野県小県郡に伝わる、『筑波山麓の助五郎の犬』伝説
どちらも、化け物猿を退治する犬のお話です。

前回も触れましたが、『しっぺい太郎』に代表される『猿神退治』型と呼ばれる伝説は、全国に似ている話が伝わります。
中でも特徴的なのが、お互いに繋がっていて、それが縁で姉妹都市にもなっている、長野県駒ケ根市に伝わる『早太郎伝説』と、静岡県磐田市に伝わる『悉平(しっぺい)太郎伝説』。
磐田『悉平(しっぺい)太郎』と呼ばれた犬は、駒ケ根の光前寺から借りてきた犬の『早太郎』とのこと。

ということで、筑波山麓にも関わる伝説『しっぺい太郎』や『助五郎の犬』の姿を求めて、
『早太郎伝説』が伝わり、早太郎のお墓もある、長野県駒ケ根市の光前寺に行く機会がありましたキラキラ


【しっぺい太郎=早太郎 伝説が伝わる 長野県駒ヶ根市の宝積山光前寺へ】

光前寺は、平安時代、貞観二年(西暦860年)、本聖上人により開山されたという古刹。
長野県では善光寺に次いで2番目の規模のお寺とのこと。

 豆電球詳細→ 宝積山光前寺ホームページ



先日、9月下旬に訪れました。
台風が接近中で強めの雨が降り始めていました。
風は強くなかったのは幸い。









参道の木々のりっぱなこと!びっくり

山の木々の中に、建物が点在しています。

あいにくの雨でしたが、静謐で厳かな雰囲気が、雨によって更に増すよう。









本堂に向かう道。
立派な龍など、彫刻も立派な建物。

大きなお寺さんで、見どころもたくさんだったのですが、今回の報告は早太郎関連に絞ります。







広い境内の中、本殿に本堂の向かって左の道を行った林の中に、墓地があります。
その墓地の手前に、『早太郎の墓』がありました!









小さな五輪塔のような? お餅を五つ積み上げたような?形のお墓。
苔の緑も美しい。
小さな犬の置物がお供えされているのも可愛いハート

単なる伝説なのか、何かの実を伝える話なのか、今になっては分かりませんが、長い間、早太郎伝説は語り継がれてきたのだなぁと、このお墓と、可愛い置物のお供えを見て感じました。

(写真がピンボケなのはお許しを汗









境内の三重塔の近くに、早太郎の像もありました。
(写真:三重棟に向かって右手の細い石造の上に犬の像)

この像の後方の奥に、上記の早太郎のお墓があります。



庭園も拝観できる本坊には、様々な仏像や、閻魔大王を始め十王や脱衣婆の像が安置されている中に、
精悍な早太郎像と早太郎の伝説の掲示もありましたちょき


本堂で、『早太郎おみくじ』と『早太郎お守り』を購入。


左の大きめの灰色のワンコが、『早太郎おみくじ』
右の小さな金色の根付が、『早太郎お守り』

早太郎おみくじ』 可愛い(*^^*)ハート
このワンコの中におみくじが入っています。
おみくじの結果は『吉』で、しかもとても嬉しい内容が書かれていたので、おみくじを中に戻して、家で大事に飾っています。
(私は良い内容のおみくじは、持ち帰る主義♪)

根付タイプの『早太郎お守り』は、小さな丸い窓から本尊の不動明王のお姿が拝めますキラキラ
これも可愛い上に、中の不動明王像が青いバックでとても綺麗なので、気に入っています。

戌年2018年の秋、可愛い犬のグッズ(おみくじとお守り)が増えました(*^^*)ハート
両方とも『早(はや)ちゃん』と呼んで、テーブルの脇に飾ってます。


筑波山麓に伝わる犬の伝説に出会って、調べているいくうちに、
思わぬ旅先に行くことが出来て、可愛いワンコグッズも手に入れることが出来ました!\(^o^)/

このシリーズ、続きます♪
 → 常陸大宮に伝わる 頑張った犬の伝説2つ(前編)



【おまけ】



なんと、山中から採取される『塩』とのこと!びっくり
こちらも、光前寺で販売されていて、珍しいので購入。

駒ヶ根市からほど近い、長野県大鹿村の鹿塩温泉から採れる『塩』だそうです!
山で採れるので『山塩』。
どうして塩が採れる(塩分を多く含む温泉が湧く)のか、地質学者に方の説明を聞いてみたいですね。

粒が細かくて、舐めると、とてもまろやかです。
思わぬところで、大変貴重なお塩も手に入れることが出来ました笑







  

筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(前編)


2018年は戌年ということで、戌年も残りわずかですが、
せっかくの戌年ですので、茨城県内に伝わる、犬にちなむ昔話・伝説と、そこにちなむ土地をいくつか訪ねた報告をするシリーズ 。

豆電球同シリーズ 前回の記事
石岡駅の忠犬タロー像

豆電球また、板橋不動尊(つくばみらい市)の安産子育てのご利益の由来で有名な、白犬伝説については、以前書いた記事、
    → 春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)
をご覧ください(^^)


さて今回は
茨城県下に伝わる『しっぺい太郎』伝説です(文献1、2,3)。


【物語の舞台は筑波山麓】

≪おおまかなあらすじ≫
毎年、村に災いをもたらす『神』に若い娘を人身御供に出していた村があった。そのことに憤った山伏が、ひょんなことから、『丹波国(※)のしっぺい太郎』という名の犬をその神が怖がることを知り、そのしっぺい太郎を借りてきた。人身御供の儀式の日の夜に、しっぺい太郎は『神』と戦い、その神は大きな『ヒヒ猿(もしくは白猿)』で、翌朝、ヒヒ猿(白猿)達は息絶えており、しっぺい太郎もその後力尽きて息絶えてしまった。
それからは、その村では、人身御供を出すことはなくなった。
※文献3では『三河国』


3つの文献を比較すると・・・


文献1:
①物語が伝わるのは『筑波山麓』
②物語の舞台も、『筑波山麓』の村。
③犬は、『丹波』の国のしっぺい太郎。


写真は筑波山中腹、東山地区から眺めた景色。





こちらは、つくば市北部~桜川市真壁町付近の『筑波山麓』

『筑波山麓』は広いので、現在のつくば市側か、桜川市(真壁町)側か、石岡市(八郷地区)側か、いろいろ候補はありますね…。







文献2:
①物語が伝わっている(話が採取された)場所は水戸市。
②物語の舞台は『筑波山中』の村。
③犬は、『丹波』の国のしっぺい太郎。


写真は筑波山中の筑波山梅林。
あくまでも『筑波山中』のイメージです笑



文献3:
①話の採取は水戸市。
②物語の舞台は不明(話の断片だけで詳細のあらすじは不明)。
③犬は、『三河』国のしっぺい太郎。


です。

このような犬が、人身御供を求める山の神(大猿など)を退治する話は、『猿神退治』型の伝説というようで、実は全国各地に伝わります。

そういう『猿神退治』型伝説を調べていると、文献4に興味深い話を見つけました。


【長野に伝わる『筑波山麓』の犬の話】

文献4に、長野県小県郡に伝わる昔話では、『しっぺい太郎』というのは、『筑波山麓の助五郎の犬』ということで登場します。

文献4に書かれているのは、大変おおまかなあらすじのみですが、

文献4:
①長野県小県郡で伝わる(※)
②小県郡の村か?(庄屋の娘が人身御供になりかかる)
③『しっぺい太郎』は『筑波山麓の助五郎の犬
 そして、犬が退治するのは、狐、狸、狼、山猫(猿はいない)で、退治した後もしっぺい太郎は元気。
※文献4によると『小県郡民譚集 小山真夫 昭和8年 郷土研究社』という文献からの引用のようです。


小県郡というのは、多分、諏訪~上田の間にある山間の地域ではないかと思いますが、そこの話にいきなり『筑波山』が出てきたのが意外でした。
小県に筑波山という山があるのか??
茨城県民としては、茨城の筑波山だと思いたいですね♪

そして、(長野県小県郡に出てくる『筑波山』が茨城県の筑波山とした場合)、4つの話から、常陸国筑波山麓と信濃国小県郡で、何かつながり(物の交流とか宗教者の移動等)があったのかなぁ??
・・・なんて、妄想も広がりますハート


【筑波山の近郊に伝わる類似の話】

さて、猿神退治伝説ですが、筑波山より南、同じ筑波山系の山の麓、土浦市山ノ荘地区日枝神社にも、大ヒヒ退治の伝説が伝わります(文献5)。

但しこちらの伝説では、大ヒヒを退治したのはワンコでなく、人間(領主と弓の達人)。
そして、時は室町時代と伝わっています。

それにちなんだ流鏑馬神事(日枝神社流鏑馬祭 茨城県指定無形文化財)が今も伝わっていますので、筑波山麓の伝説としては、しっぺい太郎伝説よりこちらのお話をご存じの方の方が多いことでしょう。

 豆電球日枝神社流鏑馬については、                                             
 → 土浦市ホームページ 『日枝神社流鏑馬祭(県指定)』

をご参照ください。




【『しっぺい太郎』の姿を訪ねて】

全国に伝わる『猿神退治』伝説ですが、
古くは、平安時代後期に成立した説話集『今昔物語』、鎌倉時代に成立した説話集『宇治拾遺物語』にも、既に出てきます。
(文献6、7)。さらに古く4世紀の中国東晋で編纂された『捜神記』にも、猿神退治の話があるそうです(文献7)。
(想像するに、多分、仏教や文化の伝播とともに、そういう話も海を渡って入ってきたのでしょう)

ただしいずれの話も、猿神を退治するのは、犬ではなく人間です。 
これが全国の民話との大きな違いでしょうか。

どこで、犬が入ってきたのか?
・・・これは興味深いテーマですが、かなり深い話になりそうなので、折を見て調べたいと思ってます。


戌年2018年としては、やはりワンコが活躍する話に注目したいですキラキラ

筑波山麓の伝説の犬『しっぺい太郎』そして『助五郎の犬』の姿を求めて、
全国に伝わる『しっぺい太郎』伝説の中でも特徴的な、

長野県駒ケ根市に伝わる『早太郎伝説』
と、
静岡県磐田市に伝わる『悉平(しっぺい)太郎伝説』
に注目しました。

この2か所の伝説は、お互いに繋がっているのも面白いし、リアルですグッド
駒ヶ根市の光前寺というお寺さんには、早太郎のお墓まで伝わるそうびっくり

また、駒ヶ根市と磐田市は天竜川の上流と下流に位置するのも、何かの繋がりを感じます。

そして現代では、その伝説繋がりで、駒ケ根市と磐田市が姉妹都市になっているのもすごい♪

豆電球静岡県磐田市HP 『悉平太郎伝説』
http://www.city.iwata.shizuoka.jp/about/profile/shippei/shi004.php
豆電球長野県駒ヶ根市 光前寺(天台宗)HPより
http://www.kozenji.or.jp/contents/hayatarou.html

ちなみに、駒ヶ根市は、先に『筑波山の助五郎の犬』伝説が伝わる小県郡からはちょっと離れていますが、同じ長野県です。


といういことで、駒ケ根市の光前寺を訪れる機会がありましたちょきので、その報告は後日後編にて。
(写真は、光前寺で購入した、早太郎おみくじと、早太郎のお守り♪)

続きます。
 → 筑波山麓の『しっぺい太郎』伝説(後編) ~ 『しっぺい太郎』の姿を訪ねて




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【参考文献】

1. 『茨城県の民話と伝説 上 ふるさとの自然と動物』 藤田 稔 著 有峰書房

2. 『定本 日本の民話 6 茨城の民話(第1集 第2集)』 日向野徳久 編著 未来社

3. 『茨城の昔話』 鶴尾能子編 昔話研究資料叢書(7) 三弥井書店

4. 『日本昔話大成 第7巻 本格昔話 六』 関 敬吾 著 角川書店

5. 『新治村の昔ばなし』 仲田安夫 著 筑波書林

6. 『今昔物語』 福永武彦 訳 ちくま文庫

7. 『宇治拾遺物語』 中島悦次 校注 角川ソフィア文庫











  

プロフィール
かるだ もん
かるだ もん
徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

地元つくばや茨城の話題を中心に、茨城の食材を使った家庭料理、民俗学もどき、国際交流、旅の話題など、趣味の記事を掲載中。

特に自分の勉強も兼ねて、
★民話・伝説紹介と、それにちなむ土地めぐり
★茨城を中心に、全国の郷土料理と食材(世界の料理も含む)の話題
の話題が多いです。

・ヒッポファミリークラブ(多言語自然習得活動と国際交流)
・観光ボランティア
・郷土食研究会うまかっぺ!茨城

別館: 夢うつつ湯治日記 https://note.com/carfamom/

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