2017年04月02日
茨城の古刹の三重塔~後篇~早春の富谷観音(小山寺)を訪ねて
茨城の古刹の三重塔~後篇~ 早春の富谷観音(小山寺)を訪ねて
茨城県内にある3か所三重塔のうち、2か所は桜川市にあります。
その2か所を訪ねる旅の後篇。
→ 前編 早春の椎尾山薬王院を訪ねて
ちなみに県内の3か所の三重塔は、前回も書きましたが、
①つくばみらい市 板橋不動尊(不動院)
三重塔は、茨城県指定文化財
②桜川市 椎尾山薬王院
三重塔は、茨城県指定文化財
③桜川市 富谷観音(小山寺)
三重塔は国指定重要文化財
しかも関東以北最古級の三重塔とのこと。
です。
※ 板橋不動尊は以前、別の記事で紹介させて頂きました(三重塔以外の話題です)。
ご参考 → 春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)
桜川市 早春の富谷観音(小山寺)を訪ねて
富田観音は、正式名称は、施無得畏山宝珠院 小山寺。
天平7年(735年)、聖武天皇の勅願により、行基が創建したと伝わる古刹。
『富谷観音』の看板が見えてきました。
※手前の『謡曲もな(か)』の看板もちょっと気になったりします♪
富谷観音の入り口。
近くに駐車場もあります。
駐車場近くにある、『富谷ふれあいの森 案内板』
山門は、茨城県指定文化財。
左右に仁王像。
仁王門の通路の天井画。
華やかです。
国の重要文化財に指定されている、富谷観音の三重塔。
風格はさすがです。
参考文献1、2や、参考ホームページ1,2によると、寛正6年(1465)に建立されたものとのこと。
部分的に色が違うのは、修繕の跡でしょうか。
大旦那(スポンサーですね♪)は多賀谷朝経、
腕を振るったのは、大工の宗阿弥家吉とその息子とのこと
(息子さんの名前は伝わっていないのでしょうか?)。
三重塔と本堂。
本堂は茨城県指定文化財。
本尊の十一面観音菩薩像を始め、毘沙門天像、不動明王像も県指定文化財。
(桜川市教育委員会の説明板より)
ひなびて静かな山間の雰囲気がまた良い感じです
本堂にはたくさんの奉納の絵が。
これだけ素晴らしい建築物があるのに、県下でもあまり知られていないのは何故なんでしょう?
(ニュース発信が水戸と県北に偏っているといつも感じますがねぇ・・・ 長年のそういう姿勢が、『魅力度の低さ』に繋がっていると思えてならないですが)
『百観音』と額のかかった建物は、お札や御守りなど扱う窓口も併設。
この時はどなたもおられず。
古くから安産・子育てのご利益で信仰篤いという富山観音。
それらの御守の他に、『ぜんそくの御守あります』旨の張り紙がありました。
文献2によると、
『富谷に観音にカボチャをそなえると、ゼンソクや気管支炎で病んでいた人の咳が止まり、治るというので参拝する人がたくさんいます。』
とのこと。
それに関連したものでしょうか。
ぜんそく持ちの私としては興味深々。
一見地味な、鐘楼ですが・・・。
こちらも県指定文化財。
鐘楼の天井画は華やかな模様。
一つ一つに何かの意味がありそうな意匠ですね。
富谷観音の地は、静かで大変気持ちの良い場所でした。
『茨城森林浴の道 100選 No.64 富谷山』 の案内板。
そんな道100選というのがあるんですね,,,φ(.. )
それにしても、案内板は、多分 御影石製ですね。さすが!
さて、近くにある富谷ふれあい公園にも行ってみました。
筑波山系はもちろん、富士山が見渡せる絶景。
公園には桜の木もたくさん植えられているよう。
右は筑波山、左は加波山。
手前の小さな山は、下の石の説明板によると、御岳山とのこと。
景色の説明板1。
これも御影石製のもよう。
左は筑波山。
よく晴れた日だと、写真中央から右よりあたりに富士山が見えるそうです!
それを示す、説明板2。
(この石板、上の説明板1と面の形が左右対称になってますね。1つの石を半分にカットして作ったのですね♪)
この辺りは、山桜で有名な山々が連なります。
写真は3月中旬。
つぼみがまだ固い桜の木々。
桜の季節は公園の桜はもちろん、近くや遠くの山を彩る山桜も、すごく綺麗だろうなぁ(*^^*)
『桜の木の向こう見える筑波山』、見てみたい
境内には名水も。
龍の石像が傍らに。
看板によると
『倶利伽羅竜王(くりからりゅうおう) 不動明王の化身と云われて 當山の守護神であります。この水は体護水又は延命水とも云う』
三重塔を背景に。小さな社の下に湧水。
看板によると
『この水神様は 大吉水又は体護水と云われ 古来より當山の飲水として 又 佛事等に使はれました 小山寺』
とのこと。
湧水も体にご利益ありそうです♪
前篇・後篇の2回に分けて、桜川市にある二つの古刹と三重塔を紹介しました。
椎尾山薬王院も、富山観音(小山寺)も、もっと知られて良いと強く感じます。
2か所とも、静謐で、まさしく聖地と云える雰囲気でした。
またお参りに行きたいと思っています。
------------------------------------------------------------------------------
【参考文献】
1.『茨城の寺を訪ねて 古寺巡礼ガイド』 茨城放送
2.『茨城の242社寺ご利益ガイド』 今瀬文也 著 茨城新聞社
【参考ホームページ】
1.桜川市ホームページ
http://www.city.sakuragawa.lg.jp/page/page000452.html
2.桜川市観光協会ホームページ
http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page000063.html
茨城県内にある3か所三重塔のうち、2か所は桜川市にあります。
その2か所を訪ねる旅の後篇。
→ 前編 早春の椎尾山薬王院を訪ねて
ちなみに県内の3か所の三重塔は、前回も書きましたが、
①つくばみらい市 板橋不動尊(不動院)
三重塔は、茨城県指定文化財
②桜川市 椎尾山薬王院
三重塔は、茨城県指定文化財
③桜川市 富谷観音(小山寺)
三重塔は国指定重要文化財
しかも関東以北最古級の三重塔とのこと。
です。
※ 板橋不動尊は以前、別の記事で紹介させて頂きました(三重塔以外の話題です)。
ご参考 → 春の布施街道(千葉・柏(布施)~茨城・つくば(谷田部))を行く(2)
桜川市 早春の富谷観音(小山寺)を訪ねて
富田観音は、正式名称は、施無得畏山宝珠院 小山寺。
天平7年(735年)、聖武天皇の勅願により、行基が創建したと伝わる古刹。
『富谷観音』の看板が見えてきました。
※手前の『謡曲もな(か)』の看板もちょっと気になったりします♪
富谷観音の入り口。
近くに駐車場もあります。
駐車場近くにある、『富谷ふれあいの森 案内板』
山門は、茨城県指定文化財。
左右に仁王像。
仁王門の通路の天井画。
華やかです。
国の重要文化財に指定されている、富谷観音の三重塔。
風格はさすがです。
参考文献1、2や、参考ホームページ1,2によると、寛正6年(1465)に建立されたものとのこと。
部分的に色が違うのは、修繕の跡でしょうか。
大旦那(スポンサーですね♪)は多賀谷朝経、
腕を振るったのは、大工の宗阿弥家吉とその息子とのこと
(息子さんの名前は伝わっていないのでしょうか?)。
三重塔と本堂。
本堂は茨城県指定文化財。
本尊の十一面観音菩薩像を始め、毘沙門天像、不動明王像も県指定文化財。
(桜川市教育委員会の説明板より)
ひなびて静かな山間の雰囲気がまた良い感じです
本堂にはたくさんの奉納の絵が。
これだけ素晴らしい建築物があるのに、県下でもあまり知られていないのは何故なんでしょう?
(ニュース発信が水戸と県北に偏っているといつも感じますがねぇ・・・ 長年のそういう姿勢が、『魅力度の低さ』に繋がっていると思えてならないですが)
『百観音』と額のかかった建物は、お札や御守りなど扱う窓口も併設。
この時はどなたもおられず。
古くから安産・子育てのご利益で信仰篤いという富山観音。
それらの御守の他に、『ぜんそくの御守あります』旨の張り紙がありました。
文献2によると、
『富谷に観音にカボチャをそなえると、ゼンソクや気管支炎で病んでいた人の咳が止まり、治るというので参拝する人がたくさんいます。』
とのこと。
それに関連したものでしょうか。
ぜんそく持ちの私としては興味深々。
一見地味な、鐘楼ですが・・・。
こちらも県指定文化財。
鐘楼の天井画は華やかな模様。
一つ一つに何かの意味がありそうな意匠ですね。
富谷観音の地は、静かで大変気持ちの良い場所でした。
『茨城森林浴の道 100選 No.64 富谷山』 の案内板。
そんな道100選というのがあるんですね,,,φ(.. )
それにしても、案内板は、多分 御影石製ですね。さすが!
さて、近くにある富谷ふれあい公園にも行ってみました。
筑波山系はもちろん、富士山が見渡せる絶景。
公園には桜の木もたくさん植えられているよう。
右は筑波山、左は加波山。
手前の小さな山は、下の石の説明板によると、御岳山とのこと。
景色の説明板1。
これも御影石製のもよう。
左は筑波山。
よく晴れた日だと、写真中央から右よりあたりに富士山が見えるそうです!
それを示す、説明板2。
(この石板、上の説明板1と面の形が左右対称になってますね。1つの石を半分にカットして作ったのですね♪)
この辺りは、山桜で有名な山々が連なります。
写真は3月中旬。
つぼみがまだ固い桜の木々。
桜の季節は公園の桜はもちろん、近くや遠くの山を彩る山桜も、すごく綺麗だろうなぁ(*^^*)
『桜の木の向こう見える筑波山』、見てみたい
境内には名水も。
龍の石像が傍らに。
看板によると
『倶利伽羅竜王(くりからりゅうおう) 不動明王の化身と云われて 當山の守護神であります。この水は体護水又は延命水とも云う』
三重塔を背景に。小さな社の下に湧水。
看板によると
『この水神様は 大吉水又は体護水と云われ 古来より當山の飲水として 又 佛事等に使はれました 小山寺』
とのこと。
湧水も体にご利益ありそうです♪
前篇・後篇の2回に分けて、桜川市にある二つの古刹と三重塔を紹介しました。
椎尾山薬王院も、富山観音(小山寺)も、もっと知られて良いと強く感じます。
2か所とも、静謐で、まさしく聖地と云える雰囲気でした。
またお参りに行きたいと思っています。
------------------------------------------------------------------------------
【参考文献】
1.『茨城の寺を訪ねて 古寺巡礼ガイド』 茨城放送
2.『茨城の242社寺ご利益ガイド』 今瀬文也 著 茨城新聞社
【参考ホームページ】
1.桜川市ホームページ
http://www.city.sakuragawa.lg.jp/page/page000452.html
2.桜川市観光協会ホームページ
http://www.kankou-sakuragawa.jp/page/page000063.html