Pheonix! Samurai! 八田知家/小田氏治にちなむ武骨で旨い つくば土産 『揚げ餅』の提案


つくば土産と書きましたが、これは、茨城全般のお土産になりますキラキラキラキラ

それは、揚げ餅


茨城県下のスーパーやドラッグストアや道の駅や農産物直売所では、普通に数種類、常に売られている地元産の揚げ餅。

これ、県外に出るとこれ、結構珍しいんですよ!
こんなに揚げ餅が売られているところって案外ないんです。
(茨城県に隣接する自治体でも多いのですが、茨城県は特に多いと思いますグッド

よく『おすすめ つくばのお土産』的なサイトでは、オシャレな洋菓子やら紹介されていますが、
洋菓子好きの方への手土産か地元のオシャレマダムのお茶会には良いですが、
オシャレな洋菓子は、外への『お土産』としてはインパクト小さいです。

だって、美味しい洋菓子は今や全国どこにでも作られて売られてます。
しかもどこも地元食材使って、どこも美味しい洋菓子。

これでは、頂いても、『美味しいどこかの洋菓子』というだけで、胃の中に消えていきます泣

ユニークで、インパクトがあって、しかも美味しい、シンプルな調理法と食材の茨城のお土産とは?

まずは、

・干し芋・焼き芋

これは誰もが同意するでしょうハート

更にそれに加えて、自分の経験から言うと、老若男女・国内外(宗教上/生活信条上の食べ物の制限がありますから)問わず、圧倒的に人気!なのが、

・揚げ餅

なんです!
(なお、揚げ餅の味付け材料は要注意。塩味が無難です。宗教上の理由から、醤油はグレーゾーン~アウト汗、旨味用のたん白質加工物はまずアウト泣

日本の煎餅は塩味が強くて嫌われるとも言いますが、それはいわゆる煎餅です。
醤油味などの焼き煎餅。確かに塩味が強いものが多いですね(それが美味しいのですが、外国の人は嫌がる人が多いです)

しかし、『手作り揚げ餅』は味が優しいハート
しょっぱすぎず、ちょうどよい味のものが多い。
ただしカロリーは高いですが汗、みんなでちょっとつまむにはとても良いお菓子グッド

今や、茨城の干し芋・焼き芋は有名なので置いといて、私が今一番、茨城土産に推したいのは『揚げ餅』です。



【地元の歴史上人物のかけあわせて お土産を売るとすると】

八田知家、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では骨太ながら男の色気ムンムンのキャラクター。
武骨だけど器用な役でもあります。

ところで、八田知家って、茨城(常陸国)に超~関係する武将だと知らない人、多くありませんか???
八田知家は、小田氏(つくば市小田に居城を構える小田氏)の祖なんですよ!?

史実では八田知家、知略的だったりするようなのですが・・・残されている資料が少なかで謎は多いそうです。

ただ、かの『鎌倉殿の13人』 にも、(おそらく滅亡されないので最後まで出演しそうな)八田知家
その人をイメージしたお土産って、絶対欲しいですよね!!

大河ドラマのロゴとタイアップのお土産って全国に多いですよね。
大河ドラマの舞台になった土地ではたくさん見かける。
いわゆる、『魅力度=観光地として人気度』が高い土地でも、それはちゃんと利用している。

なのに、『魅力度・・・(多くは言いません汗)』の茨城県、
今回の超人気大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に、地元の武将 八田知家が出ているのに、しかも滅亡されずにずっと生き残るのに、
それを冠したお土産って、あります???
つくば駅(八田知家とその子孫のお膝元)周辺等でちょっと探しましただけですが、見かけない・・・汗バッド

ということで、私 かるだ もん が、キラキラ勝手に応援 お土産キラキラ の提案です。

・・・そう、武骨だけど旨い!!のが、『揚げ餅』、これ、(ドラマのキャラの)八田知家っぽい!ハートですよね♪
それも手作り風のものがより良い感じキラキラ

地元で作った美味しい手作り揚げ餅

豆電球武将 八田知家 俺のおやつ

豆電球武将 八田知家 俺のお茶菓子

という感じに名付けて売る!


すっごく良いと思うんですがグッド

(写真は、つくばね焼のお皿に盛った 揚げ餅いろいろキラキラ

時代考証的にどうなのか分かりませんが、『Samurai』の文字も入れると、外国の方にも受けます!!
(実際、『鎌倉殿の13人』のロゴと共に『侍』の一文字を入れた、横浜の某銘菓もありますから)

豆電球武将』のルビに『Samurai』を入れても良い♪

『鎌倉殿の13人』もあと2か月で終わりですが、今からでも間に合います!…ってか、これからも使えますよ。


あと、つくばにちなむ、もう一人の『武将 Samurai』である、小田氏治

八田知家の子孫であり、『戦国最弱?! 大名』 『常陸の不死鳥!』 とも呼ばれる小田氏治。

不死鳥だったのは、小田氏治は、家臣や領民の人気が高く、居城小田城に他の大名が来ると領民は逃げ出したり、食料はこっそり小田氏治に届けられていたといいます。

つまりキラキラ家臣や領民に慕われていた大名キラキラ!!
考えてみると素敵なエピソードではありませんかグッド

なので、小田氏治の名を揚げ餅に関するとすれば、


豆電球常陸の不死鳥(Phoenix) 武将(Samurai) 小田氏治 みんなと食べたい わしのお茶菓子

でしょうか!!

豆電球Phoenix Samuraiの文字は外国の人の心もがっちり掴むこと請け合いちょき


揚げ餅を作られる関係者の方、また、つくば市観光推進課の方、是非、実現して下さいませ笑




【おまけ】

揚げ餅とセットで、猿島茶も一緒だと、更に『俺のお茶菓子』感が出て、軽い贈答用にぴったりです。

茨城県観光物産課の方、この案いかがでしょう?笑




【もう一つ提案】


つくばね焼の筑波山の形のお皿に、地元産の揚げ餅を盛って思ったのですが、
これ、揚げ餅の色や素材を選んで盛ると、筑波山の地質(斑れい岩、花崗岩)を表せるし、揚げ餅で地元産の食材(米、野菜、きのこ等などの農産物など)も表せるので、『筑波山地域ジオパーク』のことをアピール出来ると思いました。

(写真は、筑波山を構成する、斑れい岩と花崗岩をイメージして。黒っぽい斑れい岩は山の上の方に、白っぽい花崗岩は山の中腹から下の方に分布しているイメージを揚げ餅で表しましたちょき

もっと考えるといろんなアイディアも出そうです笑

いかがでしょう? 筑波山ジオパーク推進委員会の皆様笑







  

郷土菓子8 ~ 青森の『うんぺい餅』


新型コロナ第7波が少し収まり始め、各地でイベントも少しずつ開催されるようになり、出張や旅行のような人の移動もまた増えてきたようです。

ということで、久々の全国の郷土菓子シリーズ。


今回は、青森のうんぺい餅。
弘前に行く機会があり、弘前城追手門 近くの弘前市立観光館で購入しました。

日本の食べ物用語辞典』 https://japan-word.com/
というサイトの『うんぺい』のページ https://japan-word.com/unpei
によると、
『もち米と砂糖、水など練って作られる和菓子』で、『主に青森県の弘前地方や秋田などで作られ食べられている郷土菓子』とのことです。
『伝統的に結婚式の引き出物の一つとして用いられる縁起物』だったそうです。

呼び方も『うんぺい巻』『うんめいめ巻』だったり、『うんぺい』の字も『雲餅』『雲平』『運餅』『運平』だったり、デザインや味も、やはりいろいろバリエーションがあるようで、楽しそう。


今回購入したのは、この2つ。
『さくらうんぺい餅』と『よもぎうんぺい餅』

『すあま』の食感をイメージしていたらちょっと違いました。
柔らかさは、すあまと同じくらいか多少固めな感じですが、噛むとその歯触りが独特。
じょりじょり・・・というか、ざらざら・・・という食感・舌触りで、噛むとざくざくと軽い音がします。
甘みもすあまよりちょっと強めかもしれません。

このじょりじょり・ざらざら感は、砂糖によるもののよう。
なるほど~。



さくらうんぺい餅

一瞬、ニッキ(シナモン)風味かと思いましたが、食べていると、桜餅のような風味も。
桜餅の香り(桜の葉の香り)とニッキ(シナモン)には、共通の成分があるのかな?
なんて思いました。





よもぎうんぺい餅

よもぎの香りはそれほど強くありません。
こちらの方がプレーンな味に近いかもしれません。




素朴で懐かしい味ですが、独特の歯触りがあとを引きます。
味や風味も作り手やお店によっていろいろあるそうなので、いろいろ試したくなります。
ハマると楽しそう。

餅米と砂糖、昔はすごいごちそうだったことでしょう。
また食べたいな♪ と思いました。


今までのシリーズ
豆電球郷土菓子 ~ 秋田・角館、山形・長井
豆電球郷土菓子 2~ 大阪・神戸
豆電球郷土菓子3~ 岩手
豆電球郷土菓子4~沖縄
豆電球郷土菓子5~岐阜(飛騨高山)
豆電球郷土菓子6~ 島根(隠岐)の そばかりん
豆電球郷土菓子7 ~ 香川の『おいり』




  

常総線ビール列車と、筑西の寅さんの『運気の上がる文字で応援メッセージ』


先日、数年ぶりに、関東鉄道常総線のビール列車に乗ることが出来ました。
ぎりぎり申し込めて。申し込んだ直後「満員御礼」。
ラッキーでしたグッド


関東鉄道常総線 守谷駅。
ビール列車が入ってきました!

テンションマックス。
呑むぞ~グッド(笑)






新型コロナ感染対策もなされた車内。

各席のテーブルはパーティションで仕切られ、手指消毒用アルコールが置かれます。

今回は、キリンビールのビール列車。(アサヒビールのビール列車にも以前乗ったことあります♪)

ビール、酎ハイ、ソフトドリンク、飲み放題!キラキラキラキラ




座ったまま手を上げて注文すると、サーバーから次がれたビールや飲み物を、係の方が持ってきてくれます。
係の人は大忙しです汗

車内では『映画 フーテンの寅さん』の寅次郎に扮した方と、源公に扮した方が、ビール列車についての案内も含め、盛り上げてくれます。







さてこれもお楽しみの、おつまみ弁当。
筑西のハム専門店の風實(かざみ)さんの特製弁当。
お品書きがまた嬉しい。






       

某テレビ番組で紹介されたメニューと同じとのこと。
お肉類はもちろんのこと、野菜などのメニューも美味しかった!

ビールがますます進みますハート
(数年前に乗った時より、お弁当がめっちゃグレードアップ!・・・料金も上がってますが)


沿線名物などの車内販売も。

『銚子電鉄がぬれせんべいなら、常総線は沿線で作られるバウムクーヘンで!』
という寅さんの口上があり、常総市のバーククーヘン専門店の職人さんが朝から仕込んで作られた本格的バームクーヘンが
職人さん自ら販売され、おもわず購入。
チケットを渡され、『焼きたてをお渡ししたいので、帰りの電車の中でお渡しします。こちらに持ってきます』とのこと。
至れりつくせりです~キラキラ


窓からは、色づき始めた稲穂が続く水田と、筑波山!
天気予報では曇りだったので、筑波山までみられてラッキー。

常総線ならではのこの景色、晴れた空と筑波山は素晴らしいビールの友です。







この辺りの風景はシン・鉄っちゃんには喜びの風景かと思いますが、
私は単なる飲み食い鉄なので、ありがたみは分かりません~汗


車内ではクイズ大会がありました。
寅さんに扮した方がクイズを出し、源公に扮した方が盛り上げますキラキラ

私はダメもとで挙手して答えたら、なんと正解!
おもちゃの1万円札を渡され、その場で自分の名前を書きます。
「それを(ビール列車折り返し地点の)下妻駅で寅さんに見せて」と言われました。

私はその時はあまり気にもせず、このおもちゃの1万円札が(洒落として)クイズ正解の記念品だと思い、その後は酔いもあってすっかり忘れておりました。

そして、下妻駅に着いた時は、トイレ休憩など呑気に過ごしていたら、
一緒にいった連れ合いが、『はやく(あのおもちゃの1万円札を)寅さんに見せに行け!』というので、
乗る電車が止まっているホームに戻ると、寅さんの周りに数人集まっている。

なんだろう?と見ていると、なんと生ですごい技がびっくり

クイズ正解者への特別プレゼントは、なんと『筑西の寅さんが即興で書く、正解者の名前の文字を使った応援の詩の書画』 
しかも、一文字一文字、書き順が「下から上へ」書いていく。
その人の運気が上がるように』 とのことで。
素晴らしい!!

写真は、交換チケット代わりのおもちゃのお札にも、文字を書いておられるところ。
書き順が通常の逆で、しかも縦の棒を下から上に書いておられます。

本当に一文字一文字、丁寧に、『下から上に』文字を書いて、その文字一つ一つに、即興の文が、これまた『下から上に』に書かれてを添えられて。びっくり
完成すると、一編の素晴らしい詩のカリグラフィーが!

その技を間近で見られて、しかもプレゼントされて、本当によい記念になりました!

しかも奇しくも今年は寅年❗️
寅年に、寅さんが描いてくれた 運気の上がる書画、嬉しすぎます。


クイズ正解者の特別プレゼント交換チケット(おもちゃの1万円札)に書かれた 『開運』の文字。

よく見ると、『』の文字は、にっこり笑い顔のデザインになっているではありませんんか!
どこまで心憎いデザインなのでしょうハート

一番のプレゼント、私の名前とそれ文字(音)を使った応援詩の書画は、大人の事情(本名が書かれている)で、ここには掲載しませんが、
本当に素晴らしいものです!!


********   ********   ********

この、寅さんに扮された方、ただ者ではない!! ・・・と思ったら、
筑西市のふるさと大使もされている、『筑西の寅さん』と呼ばれる方だと知りました!

参考記事
 豆電球朝日デジタル記事(有料記事): 『(各駅停話:1366)常総線:1 下館 「寅さん」とビール列車、元気印

 豆電球筑西市facebook: 『筑西ふるさと大使の植木定男氏が、東京オリンピックに出場する自衛隊体育学校のアスリート17人に応援メッセージを送りました。

  ※ この筑西市のFB記事で、筑西の寅さんの素晴らしい書画が見られます。
これらも各文字を下から上に『運気を上げるように』書かれたものですよ、きっと!

筑西の寅さんの書画、もっと知られて良いと思います!!!!

筑西市内のイベント等で、もしかすると筑西の寅さんの書画も見られたり、販売されたりしていたら、即、ゲットされて下さいグッド
(つくば市内のイベントにも来て下さないかなぁハート

********   ********   ********


さてさて、クイズ参加者(=乗客全員)には、手作りの折り紙のバラの花を頂きました。
源公役のアフロヘアの方が紙袋を持っていて、その中に沢山入っている色とりどりの折り紙のバラの花
各自が受け取る。
『これも何かのゲーム?』と思いましたが、番号が書かれていることもなく(つまりくじ引きなどがある訳でもなく)、普通に参加記念品でした。

でも! この折り紙のバラの花、よく見ると手が込んでいて、一つ一つ丁寧におられています。
どなたが折られたのか?
沿線にお住いの皆さん(高齢者施設の方など器用な方が多そう)が折られたのかなと想像します。

受け取った乗客で、この折り紙のバラの作りに気づいた人豆電球は、何人いるのかな?
何気なく仕舞ったどこかにやってしまったり、もしかすると捨ててしまった人もいるのでは?

何かを思い出させてくれるような、この折り紙。
ただいま、私のPCのそばに飾っていますハート

さてさて、折り返し地点の下妻駅は、常総線の終点駅ではありません。
そして、常総線は基本的に単線。
下妻駅では複線ですが、上り列車と下り列車のホームは違います。

往路、下り列車ホームに入ってきたビール列車は、どうやって復路の上り列車ホームに入り直すのでしょう?


それは下妻駅についても止まらずにゆっくり下り列車ホームを通過し、スイッチバックの要領で戻って、上り列車のホームに入ってから止まるのでした。

数年前にビール列車に乗った時は終点の下館駅まで行き、そこからの折り返しでした (つまり現在は走行距離が短くなってしまってますね汗)。
なのでこれは初めてに経験です。

写真は、下妻駅にて。
『びいる』 の ヘッドマーク



そうそう、忘れてはいけない。
折り返し地点の下妻駅のホームでは地元の美味しい物販売や、がまの油売り口上も見られます。









下妻駅で美味しいもつ煮込みを買ってしまいました~。
柔らかくて具沢山で美味しい。

往路の車内で美味しいお弁当を食べましたが、もつ煮込みは別腹です(笑)。

下妻から守谷駅の復路では、みんなすっかり出来上がり…。
沿線の美味しいものも沢山食べられて、これまた大満足。



そんな中で、今度は鉄っちゃんも喜ぶ、鉄道関連グッズの社内販売。
乗客が酔っ払って気が大きくなっている時の販売、さすがです(笑)

かなり酔っている連れ合いは、レアグッズらしき物を購入。
(常総線ではなく、廃線になった鹿島鉄道関係のグッズでした)

そして、名物焼きたてのバウムクーヘンもちゃんと席まで持ってきて下さり、ちゃんと受取りました笑


また、関鉄レールメイトのきれいどころ(でも残念ながらマスクはされてました)が、
『るるぶ 筑西市』と、ウェットティッシュを配って下さり、おじちゃん達とショット写真にも応じておられました。

各自のテーブルには今後の沿線のイベント情報のチラシも。
アンケートにもちゃんと答えてお渡ししましたちょき

最後の頃は車内に積んだビールも切れた模様で、おかわりが酎ハイになっていました~。

あっと言う間の3時間。すっかり元気を頂きました!グッド


【おまけ】

 
帰ってから頂いたバウムクーヘン。 常総市にあるバームクーヘン専門店のクローネさんのバームクーヘン。
しっとりしていて、混ざり物のないまっすぐな味わいで、美味しい!

実は個人的にバウムクーヘンは好きでなかったのですが、このバウムクーヘンは本当に美味しかったです。
(お値段も良心的で、もしうちの近くでも販売されていたら、帰省土産用やプレゼント用に買いたいです)





  

幻の繭の形のお菓子 と 現代の繭の形のお菓子


先に、『茨城3つの養蚕信仰の聖地について』というシリーズで、考察を書いてきました (最新記事:茨城3つの養蚕信仰の聖地について(8) 誰が語り伝えてきたのか:中世神話としての金色姫譚)。

そんな目で見ると、養蚕にちなんだお菓子があることに気がつきました。

それはもう作られなくなってしまった『幻の味』 もありますし、現在 販売されているお菓子・和菓子もあります。

特に、白くて綺麗な形の『繭』をモチーフにしたお菓子も見かけます。

今回は、茨城県内で見つけた 『繭』にちなんだお菓子についてですキラキラ

『幻の味』 と 『現代の味』 の2つに分けてみてきましょう。


(1) 『幻の味』 編

筑波山南麓、現在のつくば市に昔あったという、養蚕にちなんだお菓子です。


文献(筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号 平成19年6月30日発行)によると、

その昔、蚕影山神社に参詣者が多かったころ、繭をかたどったお菓子や、蚕の食べ物の桑の葉をかたどった
お菓子が作られ、売られていたそうです。

一つは、蚕影山神社入り口の春喜屋さんで売られていた、『繭の形のお菓子』。

もう一つは、神郡の桜井菓子店さんで作られていた、『桑の葉模様のお菓子』。

とのこと。

以下、同誌による平成19年の時の情報です。


① 春喜屋さんの、繭の形のお菓子

春喜屋さんには、そのお菓子を焼くための銅製の方が残っているとのことで、写真も載っています。

いわゆる『やっとこ』のような柄の先の両方が長方形の形になっているのが見えます。

多分この長方形の内側が、繭の形になっていて、その中に材料を入れて、両側を合わせて、炭火でじっくり手作業で焼いたのでしょう。

今の器具で言えば、ワッフルやホットサンドを一つ一つ作る、鉄製のメーカーに近いです。
ただ、形が『繭型』という特殊な形。

作り方は同文献によると、
もち米を原料に、あるもの(企業秘密)を混ぜて、この型に入れて炭火で焼く
そうです。

そうすると『ふんわりふっくら繭の形になり』『砂糖をまぶして出来上がり』。

そして、気になるお味は『ほんのり甘くさくさくした味
とのこと。

美味しそうです!ハート

そして、企業秘密の『あるもの』とは?!  何だろう?びっくり

当時は下館の専門職人さんが焼いて、オートバイで卸に来られたそうですが、その職人さんも亡くなり、作れる人がいなくなってしまったとのこと。

熟練の職人技で焼き上げたお菓子だったのでしょうキラキラ
残念・・・泣


② 桜井菓子店さんの、桑の葉模様のお菓子

あんドーナッツで有名な神郡の桜井菓子店さんがその昔に製造していたのが 『桑の葉模様のお菓子』だそうです。

こちらは、『もち米を粉にしたみじん粉に、砂糖と水飴を入れてかため、型で焼いたお菓子』で、

白いお菓子ですが、桑の葉の部分のみ、緑に彩色したそうです
とのこと。

それを作った木製の型の写真もあって、丸い形が4つ並ぶ型と、長方形の型が4つ並ぶ型の2つが並んでいます。

同記事では、『型で焼いた』とありますが、木製の型なので、おそらく、もち米の粉を砂糖と水飴で固めて、
その木製の木型でかたどりしたものを焼いて、彩色したのかなと想像します。

『もち米の粉を砂糖と水飴で固めて』ということは、いわゆる求肥 か 大福の生地のようなもの型に入れて、
形を作り、それを軽く焼いた感じでしょうか。

しかし、焼くと『白いお菓子』にはならないと思うので、私は『型で焼いた』ではなくて、『蒸した』か、もしくは『型で抜いた』のではないか?と想像します。

いわゆる『練り切り』みたいなものではないかと。
練り切りは、果物や花をかたどったりして色鮮やかな和菓子キラキラ

木製の型で丸い方は、繭をあらわす練り切りで、四角い方は、桑の葉が浮き彫りになる形で、これを緑に彩色したのではないかと、これまた想像します笑

白一色の丸い練り切り と 緑に彩色された桑の形の練り切りのセット。

爽やかな上に、蚕影山神社の御利益を感じられそうな、養蚕農家さんのハートハートをがっちりつかむお土産だったのではないでしょうかちょき


でも、どちらも、もう今では食べられない、幻の味。泣

本当はどんなお菓子だったのか、興味津々。

可能なら、現代に技術をよみがえらせて、また販売されると良いなぁキラキラと思いますが、なかなか難しいでしょうか…。

でも少なくともイベントなどで是非、幻の味を再現して販売して欲しいです!!



(2) 現代で楽しめる味

さて、世の中には、現代も繭をイメージするお菓子はあります。


① まずは、以前、当ブログ(茨城3つの養蚕信仰の聖地について(1))でも紹介した、群馬県 富岡名物 『まゆこもり 富岡産シルク入り』  
シルクの入った葛湯の素です。
見た目が真っ白い繭の形。
お湯に溶かして頂きますが、干菓子としてこのまま頂いても美味しかったですハート







② 茨城県内では、筑西市の和菓子屋(湖月庵)さんで作られている 『きぬのまゆ玉
黄身餡をホワイトチョコレートでコーティィングした、ちいさなお饅頭
第27回全国菓子博覧会で、農林水産大臣賞受賞とのこと。







可愛らしい、白いおまんじゅう。

渋いお茶や濃いコーヒーに合うお味。








③ 結城市の和菓子屋(菓子舗 なか川)さんの 『まゆの里
こちらは、私はまだ購入したことがないのですが、同店のサイトによると、
白あんをホワイトチョコレートでコーティングしているおまんじゅう とのこと。

 (おまけ)
  なお、結城には、『ゆでまんじゅう』という郷土菓子もあります♪ 
 かなり以前に書いた記事もご参考までに笑 
  → 大人の♪いばらきおとぎ話3~酒にまつわる茨城昔話その2-(2)仏像も思わず飲んでしまう、茨城のお酒!?


④ 桑の実のジャム、ジュース

養蚕に欠かせないのが、蚕が食べる桑ですが、その桑の実は、マルベリーとも呼ばれ、甘酸っぱくて美味しいハート

桑の実は、ポリフェノール、ビタミンC、カルシウム、カリウムが豊富だそうで、加熱加工するジャムや濃縮ジュースだとビタミンCは壊れちゃって期待できませんが、ポリフェノール、カルシウム、カリウム期待できるそうかな♪ハート

養蚕が盛んだった地域は桑が豊富なので、その甘い桑の実を使ったジャムやジュースも作られています。

探すと意外に身近にあると思います笑
例えば、私は、結城で桑の実のジャムも購入したことがありまし、
桑の実ジュースで作ったサイダーを、長野県上田市の道の駅で購入したことがあります。

・・・ということで、今回は養蚕にちなむお菓子について紹介してみましたが、
私は個人的には、やはり 幻の味汗となってしまった、つくば市・蚕影山神社のそばの春喜屋さんで売られていたというお菓子がすごく気になっています。

私は米のお菓子が好きですし、なんといっても、
『ふんわりふっくらして、サクサクした』
お味だったとのことハート
食べたい!ハート

ところで、職人さんが生地に混ぜてたという、企業秘密の『あるもの』ってなんだろう?と気になります。
(素人考えては、多分、重曹とかじゃないのかなぁ…なんて思うのですが)

餅米粉を使った生地を焼い手作ったようなので、多分、サクサク軽い歯触りの、大きめのあられのようなものではないかな・・・と妄想ハート

お餅をワッフル型で焼いた『モッフル』が、外がサクサクで、持ち帰りも出来そうなタイプなので、
蚕の繭をかたどったようなワッフル型みたいなものに、餅を入れて焼くと、そんな感じになりそうでしょうか。

でも1つ1つ手焼きは、手間がかかる上に大変そう汗
でもそれこそ、職人技のお味だったのでしょうねハート

職人技にはかなわないですが、なんとか家庭用たこ焼きで、近いものは作れないかなぁ?
妄想はふくらみます(^^)


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【参考文献】

『筑波山麓地域情報誌 すそみろく 第4号』 平成19年6月30日発行

※ 『筑波山麓地域情報誌 すそみろく』のバックナンバーは
NPOつくば環境フォーラムさんの下記のページで読めます。
https://tef298.sakura.ne.jp/action/pg433.html



  

極早生の梨 『はつまる』




今月(7月)中旬頃、農産物直売所で、『はつまる』 と書かれた梨を見つけ、珍しい!と思い購入。

『はつまる』 という名の梨を、私は初めて知りました。

農研機構 (国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構) の公式サイト
https://www.naro.go.jp/introduction/profile.html
の、『はつまる』 のページ
によると、
『「はつまる」は、「幸水」より20日程度早く成熟する極早生の良食味品種です。気温が低く成熟期の遅い南東北でも、ニホンナシの需要が高まるお盆前の収穫が露地栽培で可能です』
とのこと。
確かに、7月中旬に店頭で見ましたから、幸水よりかなり早いです。

同ページには、2014年にプレスリリースで発表された記事の案内もあるので、世に出てまだ8年!
また、「はつまる」の受胎特性というのも掲載されていて、『(農研機構果樹研究所 2013 茨城県つくば市)となっていますから、
生まれは つくば市! のようですねグッド

購入したのは結構、大玉の梨でした。
食べてみると・・・甘い♪ハート 甘みは幸水に似ていますハート
そしてサクサクしたちょうど良い食感。

そして、特徴的だと感じたのが、香りです。
最初に一口かじると、花のようなほのかな香りが鼻に抜けるのです。
ちょっとジャスミンの花の香りにも似た香り。キラキラ

この はつまる をカットした写真を撮るのを忘れてしまい、痛恨・・・。いえ、普通の梨の断面と(素人目には)変わりませんでしたが笑

もっと食べたい! と思って買いに行きましたが、さすが超早生、もう時期を逸したのか、売ってませんでした泣

あと多分、新品種なので、まだ生産量が少ないのかもしれません。

そして7月下旬の今、いよいよ幸水が店頭に並び始めました笑

梨好きには嬉しい季節が、前倒しでも長くなりましたキラキラ
グッド

来年は、はつまる も、もっと食べるぞ!









  
タグ :はつまる

プロフィール
かるだ もん
かるだ もん
徒然なるままに、興味のあることを気ままに書いています。好きなことばは「中途半端も、たくさん集まればいっぱい!」(ドラマのセリフ)

地元つくばや茨城の話題を中心に、茨城の食材を使った家庭料理、民俗学もどき、国際交流、旅の話題など、趣味の記事を掲載中。

特に自分の勉強も兼ねて、
★民話・伝説紹介と、それにちなむ土地めぐり
★茨城を中心に、全国の郷土料理と食材(世界の料理も含む)の話題
の話題が多いです。

・ヒッポファミリークラブ(多言語自然習得活動と国際交流)
・観光ボランティア
・郷土食研究会うまかっぺ!茨城

別館: 夢うつつ湯治日記 https://note.com/carfamom/

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